『mattermostってインストールとかしなきゃいけないからめんどくさそう…』
『社内のコミュニケーションや業務効率を円滑にしていきたいけど何かいいツールないかな?』
社内におけるコミュニケーションの取り方にはいろいろなものがある時代です。
ここではmattermostというツールの使い方を通して、どのようなツールなのか、よく聞くslackなどとはどんな違いがあるのか、など詳しく解説していきます。
メッセージのやり取りが味気ないと何となく相手のことが理解しづらい…それも今の時代ならではなのではないでしょうか。
この記事では絵文字や太文字装飾、文字色や見出し・表組みなど含め、見やすく彩りのあるやり取りを可能にするmattermostの使い方をわかりやすく解説します。
社内のコミュニケーションが円滑になると、社内の雰囲気向上は当然、業務効率、ひいては業績もUPします。
皆さんの企業をより成長させるコミュニケーションツール「mattermost」について一緒に学んでいきましょう!
mattermostの使い方|特定のチーム・チャンネルに投稿(宛先・文字装飾・ファイル添付)
mattermostではチャット形式でやり取りが簡単にできます。
ビジネスに活用することを想定されたツールだけあって、使い勝手も抜群。
簡単かつ分かりやすいメニュー構成になっているので、HOWTOもいらないのでは?という感じもしてしまうほど。
簡単に「宛先の選び方」から「投稿」、投稿時に便利な「装飾の仕方」や「ファイルの添付」の仕方などさらっと解説していきます。
①【宛先を選ぶ】参加しているチーム・チャンネルを選択する
画像引用元:https://qiita.com/maruTA-bis5/items/297db90f85d8ff94a119
メッセージを送る相手を選ぶ時は、左サイドバーから選択します。
構成は「チーム<チャンネル<非公開グループ<ダイレクトメッセージ」となっていて、設定次第ですが特定の複数人宛ての投稿か、個人宛ての投稿かで投稿先が異なります。
チームとチャンネルの関係については下で詳しく解説します。
非公開グループとダイレクトメッセージに関しては「mattermostの使い方|特定のメンバーとだけメッセージ送受信(ダイレクトメッセージ・非公開グループ)」で詳しく解説しているので参照してください。
チームとチャンネルは自由に使い分けできる便利さが魅力
「チーム」は1組織(大きなグループ)、「チャンネル」はチャットルームとして使う事もできます。
ですがこれは導入企業で自由に使い分けすることができるというのがmattermostの特徴。
例えば
- 「チーム」は会社全体の連絡事項投稿用
- 「チャンネル」は案件A・案件Bなど案件ごとの投稿用
他にも企業規模が大きい場合にはチームがたくさんあったほうが良い、などあるかと思いますが
- 「チーム」は”案件”単位に作成
- 「チャンネル」を”業務グループ単位”
とすることもできます。
②【メッセージ投稿】メイン部分でメッセージを投稿する
画像引用元:https://qiita.com/maruTA-bis5/items/297db90f85d8ff94a119
宛先をクリックしたら、あとはメッセージを投稿するだけ。
メッセージの投稿は左サイドバー隣の白いメイン画面に表示される、宛先単位のスレッド内、「メッセージを書き込んでいます」と書かれたクリップマーク付きのボックス内で行います。
確定したら「Enter」を押下しましょう。
(改行は「shift+Enter」ですが簡単に改行する裏技は「【便利な裏技】mattermostでメッセージ改行を簡単にする」で紹介しています。)
【文字色変更】はHTMLコードを書くしかない
Markdown書式を使って記載することができるmattermostですが、残念ながら気軽に文字色を変更するような機能はありません。
そのため文字色を変更する場合には直接HTMLコード()を使うしかなさそうです。
今後の改良に期待が膨らみますね。
【太字】Markdown書式で太字指定
目立たせたい時に便利な太文字装飾はmattermostでできます。
太字にしたい文字を「*もしくは_(アンダーバー)」2つで挟むことで太字に装飾できます。
例) あいう**えお** ⇒ 「えお」の部分だけ太文字になる
【#を使って見出し】Markdown書式で見出しを付ける
画像引用元:https://qiita.com/tbpgr/items/989c6badefff69377da7
TwitterやInstagramで一般的に知られる「#」は、mattermostではハッシュタグではなく、見出し設定のために使えます。
画像のように#の数(#の後に半角スペースが必要)で、見出し1~6まで設定することができます。
ハッシュタグとして「#」を使う
通常mattermostでは「#」は見出しに使いますが、英数字以外の文字との組み合わせによってハッシュタグにも使えます。
例)案件Aではこの資料が重要 #案件A ⇒「#案件A」の部分がハッシュタグになる
mattermostを便利にするMarkdown書式でできる装飾方法をチェック
画像引用元:https://qiita.com/tbpgr/items/989c6badefff69377da7
上で紹介した以外にもMarkdown書式を使って斜体、引用、2重引用、リスト表示、表挿入などの装飾も行うことができます。
例1)斜体文字 『*斜めにしたい文字*』 *もしくは_(アンダーバー)で囲む
例2)引用 『引用部分に縦線表示』 >を行頭に挿入
例3)二重引用 『2重引用部分に二重の縦線表示』 >>を行頭に挿入
例4)リンク挿入 『[表示文字列](リンク先URL)』 表示文字列にリンクが挿入される
例5)リスト表示 『-or+or*と半角スペースで表示文字列』 表示文字列をリスト表示
上の画像は2重引用したものになります。
【クリップマークの使い方】ファイルを添付する
メッセージボックスの「クリップ」のマークをクリックするとファイル添付も可能です。
ファイルの種類に制限はないので、様々な書類も簡単に共有できます。
【便利な裏技】mattermostでメッセージ改行を簡単にする
画像引用元:https://qiita.com/kaakaa_hoe/items/7bce5c55208626c95e76
メッセージの改行の方法は通常「shift+Enter」で行います。
ですが設定すれば投稿をEnterでなく「CNTL+Enter」に変更すればEnterで改行できるようになります。
設定方法は「アカウントの設定>詳細」で「CNTL+ENTERでコードブロックメッセージを送信します」という部分をONにするだけです。
投稿に返信する(スレッドについて)
返信する場合には、返信したい投稿にマウスをあわせたとき表示される「…」のマークをクリックするだけの簡単操作になっています。
mattermostはスレッド機能で見やすいと好評
mattermostはスレッド機能が搭載されています。
オリジナル投稿に対して返信が付くと「1つのスレッドでまとまって」表示されるので、口コミでも「見やすい」と高評価されています。
この点はチャットワークなどと違い、同じ宛先と複数の業務についてやり取りしていても、判りやすいので混乱を防げます。
mattermostの使い方|特定のメッセージを検索する(@・旗マーク)
複数のチームやチャンネルに所属していると、「あの話題はどこで進めていたんだったっけ…」ということが即座に思い出せない、ということは経験ありませんか?
ここではそんな度忘れにも便利な機能を紹介します。
【@マークの使い方】自分宛てのメンションだけを検索
画面上部にある『検索ボックス』横にある『@』で自分宛てのメンションを検索することができます。
【旗マークの使い方】フラグを付けた投稿だけを検索す
重要な投稿にフラグを付けておけば、『検索ボックス』横にある『旗マーク』をクリックすればフラグを付けたものだけ表示することができます。
「今週の重要な業務って何があったっけ…」そんな時にもさっと確認できるのでフラグの活用はおすすめです。
絵文字・リアクション機能が使えるようにする設定方法
画像引用元:https://qiita.com/kaakaa_hoe/items/1ae33a780a4a17f4374b
コードを入力せずに、絵文字やリアクションを画面上で行えるようにする方法です。
設定を変更する必要があり「アカウントの設定>詳細」で表示される「プリリリース機能をプレビューする」の下にある「リアクションとメッセージ入力ボックスでの絵文字選択を有効にする」にチェックを入れましょう。
上記設定変更をすれば、メッセージ入力ボックスに絵文字選択のプルダウンが表示されるようになります。
mattermostの使い方|特定のメンバーとだけメッセージ送受信(ダイレクトメッセージ・非公開チャンネル)
特定の業務についてやり取りするグループでのチャットが必要になったり、特定の個人とのやり取りをしたい。
そんな時に便利な機能もmattermostに搭載されていますので紹介します。
【ダイレクトメッセージ】特定のユーザーとだけメッセージのやり取り
mattermostのダイレクトメッセージは使い方ももちろん簡単。
左ボックスにあるダイレクトメッセージ下に表示されるユーザー(自分で追加可能)を選ぶと、個人対個人でのダイレクトメッセージも投稿可能です。
当然ここでのやり取りは他のチームやグループには公開されることはありません。
【非公開グループ(PRIVATE CHANNELS)】特定のメンバーとだけ機密情報共有
「非公開チャンネル(PRIVATE CHANNELS)」から投稿すると、そのチャンネルに招待されたメンバーだけが見ることができます。
まだ公にはできない案件内容のやり取りをしたい、そんな時に限られたメンバーでのやり取りをする時に使います。
mattermost=「社内用チャット形式のコミュニケーションツール」
mattermostはオープンソースで開発されていてSlackに近い機能を備えたコミュニケーションツールです。
一つ大きく違うのは、クラウドシステムなどと違い、自社サーバーにインストールして使う事になるので、自社内に限定した環境で使えるということ。
オープンソースなので、企業内で使いたい機能を独自に拡張して組み込むことも自由にできるというのが大きなポイントになります。
mattermostを使う最大のメリットは「情報漏洩を防ぎ気軽に社内で情報共有できる」こと
mattermostのメリットについてまとめてみてみましょう。
- 自社サーバーにインストールするので情報漏洩しずらい
- チーム・チャンネルの作成が自由にでき使い勝手が良い
- 操作が直観的で簡単
- ソースコードがSystaxハイライト表示されるのでIT業界で重宝する
- markdown書式を使った文字装飾や表挿入など拡張性が高い投稿機能
チャット形式なのでメールのように格式ばった定型文など必要なく、重要な要件について気軽にやり取りをすることができるのも良いところ。
モバイルアプリも公式提供されているので、出先からでもmattermostでやり取りすることができるので、ファイルも含めた情報共有がシンプルかつスムーズになります。
UIでも可能なスラッシュコマンドというものもあり、「離席中」「オンライン中」等のステータス変更もできます。
スラッシュコマンド(/で始まるコマンド)は、カスタムも可能で独自コマンドが追加できる機能もあり、企業によってはリマインダー機能を拡張している例もあり、オリジナルの機能を追加して使い勝手の良いツールとして活用できます。
mattermostとslackの違いについて
次はよく比較される slack と mattermost の違いについてです。
サービス形態がサーバにインストールmattermostに対して、slackはWEBサービスへの申し込みで利用開始します。
Slackは様々な端末・OSで利用できるアプリがありますが、mattermostにはiOSかAndroidのみとなっています。
slackでは準備された機能を使ってやり取りするのが主となりますが、mattermostはコマンドの独自追加などカスタマイズ可能なところも強み。
利用開始に際してはmattermostは基本的にインストールさえしてしまえば無料ですが、インストールやその後の設定に時間がかかります。
対してslackはプラン次第では毎月料金が発生する(最大1,600円)ことになりますが、申し込みをすれば簡単な設定を経てすぐに使う事ができるという違いがあります。
mattermostは使い勝手の良すぎる社内限定安全のコミュニケーションツール
mattermostの特徴を踏まえ、使い方、slackとの違いなど解説してきました。
まとめてしまうと「mattermostはインストールや初回の設定の手間はあるが、基本無料で拡張性がかなり高い使い勝手の良い社内コミュニケーションツール」といえるのではないでしょうか。
特に顧客情報などの機密事項が漏れてしまうと困りますが、mattermostはサーバーにインストールして使いますから、セキュリティ面も安心。
文字装飾に関してもMarkdown書式が使える分、他のコミュニケーションツールよりも彩のあるコミュニケーションが取れます。
文字だけのやり取りでは味気なく、気持ちも伝わりにくい部分もありますが絵文字や太文字など相手に伝わりやすく見やすい分、他のツールよりも社内の活性化にも貢献してくれるのではないでしょうか。