【システム導入のススメ】独自開発とパッケージ製品どっちがいい?

こんにちは!

ITエンジニア・webディレクター・webデザイナーなどのIT人材の自立・キャリアを支援するITプロパートナーズのCTOの柳澤(やなぎさわ)です。 弊社は、独立精神旺盛な優秀なエンジニアの方々の独立・起業サポートや、フリーランス支援を行っている会社です。

こちらの弊社運営「サイトスタートアップ開発ラボ STaP(スタップ)」では、企業の新規事業開発担当者の方や、システム開発責任者の方、事業責任者の方達に向けて、事業開発のコツや、自社プロダクトやWebサービスを立ち上げる際にポイントや注意点について、弊社ノウハウを包み隠さずにお伝えしています。

さて、システム開発の際、話題になることの一つとして、独自開発の方が良いのか、それともパッケージを用意するかではないでしょうか。

それぞれにメリット・デメリットがあり、どちらの方が優れているのか、一概には断言できません。

そこで今回は、独自開発とパッケージ製品それぞれの特徴をご紹介いたします。

独自開発の特徴

システム開発の場合、独自開発にしてもパッケージ製品の利用にしても、まずはシステム要件を定義する必要があります。

ここで言うシステム要件とは、こういった機能が実装されている、といったことや、ここで数字を選択することができる、といった“このシステムは何ができるのか”を定める機能要件だけではありません。

レスポンスは何秒以内か、であったり、セキュリティ面も含めて保守をどうするかなど、“システムを実際に使うために必要なことはなにか”を定める非機能要件も含みます。

パッケージ製品と比較しての独自開発のメリットは、この要件定義の自由度が高いという点に尽きます。

本当に自社にとって必要なシステムを、システム開発側としっかり話し合って構築していくことが可能です。

逆に言えば、システム発注側の思いが正しくシステム開発側に伝わっていない場合、思いもよらないシステムが出来上がってしまうこともしばしばです。

システム開発で裁判沙汰になるケースのほぼ全てが、発注側と開発側の認識齟齬によるものです。

具体的には、

①意図した機能が実装されていないものが納品され、使い物にならなかった
②開発の途中で何度も要件が変更された結果、開発期間が延長され、お金も当初予定の数倍に膨らんでいた

といったところです。

また、システム要件などのトラブルで開発遅延が発生しなかったとしても、独自開発はいわばオーダーメイド品のため、既製品であるパッケージ製品と比べて高額で、納品まで時間がかかるというデメリットがあることを忘れてはいけません。

パッケージ製品の場合の特徴

突然ですが、みなさんはWEBブラウザは何を利用してますでしょうか?

インターネットを見る、という目的を果たすWebブラウザはたくさんありますが、インターネットエクスプローラーやChromeやFirefoxなど、みなさん好きなものを選択して利用しています。

また、同じインターネットエクスプローラーでも、GoogleツールバーやWindows Liveツールバーなどで独自のカスタマイズを加えている方が多いでしょう。

パッケージ製品を利用した開発は、WEBブラウザと同じで、必要な要件を満たせるパッケージを購入して、それを利用、必要に応じてカスタマイズしていく開発スタイルです。

Webブラウザを自力で開発すると、大変な労力がかかりますが、すでにベースは出来上がっているので、通常、導入は速やかかつ、金銭的にも安価に済みます。

ただし、ペースがあるというのがある意味制限でもあり、導入してみたら実は自社の業務にそぐわず使わなかった、社員数が増えたときの拡張について考慮されておらず、予定より早く利用を中止することになってしまった、というデメリットもあります。

中には、パッケージ製品をなんとか自社の利用に合うようにと、カスタマイズを推し進めた結果、独自開発した場合と同じくらいのコストがかかってしまった、という本末転倒な話もあります。

なお、独自開発とパッケージ製品の組み合わせも可能です。

企業資源計画(ERP)システムはパッケージにし、そのERPシステムにつながった営業や物流などの現場の業務システムは独自開発というパターンがよく見られます。

選ぶときに心がけること

独自開発とパッケージ製品を利用した開発について、それぞれの特徴を見ていきましたが、どちらを選択するべきか悩んだ時の判断基準ですが、次の三つと言えます。

①独自機能の実現・実装(オリジナリティ)

②価格(費用対効果)

③開発スパン(運用開始時期)

これらの判断基準を重みづけして、より優先度の高い判断基準をベースにどちらで開発するか考えていくのが基本です。

結論どちらがいいのか?

結局、どちらが良いかですが、トレンド的に言えば、予算面や時間面のメリットからパッケージ開発できるものはパッケージ開発するのがベターと、いう考え方が最近では主流になってきているように思います。

特にERPのような、どの企業でも使われる普遍的なシステムはパッケージでないものを探す方が難しいかもしれません。

ただし、すでにご紹介している通り、パッケージ品は既製品ですので、本当に求めているものとのズレてる場合があるのも事実です。

また、拡張性もないことが通常です。複雑なものや、今後企業の成長に合わせて改良していく予定であれば、独自開発を選択するべきです。

まとめ

今回は独自開発とパッケージ製品を利用した開発、それぞれの特徴について見ていきました。

どちらの方法にしても、求めるシステムの形がシステム発注者と開発者の間で正しく共有されていなければ、悲劇を生むことになります。

まずはシステム利用者側として、どんなシステムが欲しいのか、はっきりとドキュメントなどで形にすることが重要です。

そして、その上で求めるシステムに似たパッケージ製品があるのか、どれくらいの費用・時間をかけられるのかといった判断基準から、最終的にマッチする開発方法を選択してください。