【依頼する前に!】IT-Trustの評判って?
こんにちは!
ITエンジニア・webディレクター・webデザイナーなどのIT人材の自立・キャリアを支援するITプロパートナーズのCTOの柳澤(やなぎさわ)です。
弊社は、独立精神旺盛な優秀なエンジニアの方々の独立・起業サポートや、フリーランス支援を行っている会社です。
こちらの弊社運営「サイトスタートアップ開発ラボ STaP(スタップ)」では、企業の新規事業開発担当者の方や、システム開発責任者の方、事業責任者の方達に向けて、事業開発のコツや、自社プロダクトやWebサービスを立ち上げる際にポイントや注意点について、弊社ノウハウを包み隠さずにお伝えしています。
さて、システム開発を請け負うシステム開発会社はいくつもありますよね。
いくつも会社があれば、当然、会社ごとにオリジナルのサービスを行い他社との差別化を図っていくことになります。
今回は、特に特徴あるサービスを展開しているIT開発会社である、IT-Trustについてご紹介いたします。
IT-Trustってどんな会社?
まずは、IT-Trustについて、基本的なところを見ていきましょう。
IT-Trustの会社概要
IT-Trustはサービスブランド名で、提供会社名は「株式会社エイ・エヌ・エス」という東京の会社です。
全日本空輸(ANA)グループの商社である全日本商事のシステム開発部門及びアウトソーシングサービス部門1989年(平成元年)が独立した会社で、中小のIT企業の中では比較的歴史のある会社と言えます。
東京商工会議所の会員企業で、しかも無借金経営というかなりの優良企業でもあります。
業務内容ですが、
- 業務系・基幹システム
- 業務系・アプリ開発
- 業務系・WEBシステムの開発
- 基幹システムの再構築
- システムの保守代行
- BCP(事業継続計画)対策としてのハウジング・ホスティング
以上のように幅広く対応しています。
発注側の視点に立てば、エイ・エヌ・エス一社でシステムの開発から、運用、そして非常時への備えに至るまでの、システムのライフサイクルすべてを一括でお任せできるため、非常にありがたいと言えるでしょう。
念のため業務内容を確認しておきましょう。
それぞれの業務内容の確認
①業務系・基幹システム
業務系・基幹システムとは、一般的なシステムインテグレーション(SI)、システム構築です。
ハードウェア込みで業務系のシステムを構築するものです。こちらのサービスを利用するのが基本かと思います。
②業務系・アプリ開発
二つ目の業務系・アプリ開発は、iPhone・iPad/androidスマホ・タブレット上で動く、iOSアプリ/androidアプリを開発するものです。
多くの企業が営業職を中心にスマートフォンやタブレットを支給したり、チャットワークなどの既成アプリを利用していますが、業務効率改善化のために自社専用アプリを開発してもらいたい、と考えている企業のためのサービスです。
③業務系・WEBシステム
三つ目の業務系・WEBシステムは、インターネット上で公開するWebサイトではなく、社内外の関係者が使う業務システム用のWebサイトです。
アプリですと、iOS用のアプリだとandroidスマホでは動きませんでしたが、WEBシステムですと、iPadでもandroidスマホでも、WindowsのPCでも、更にLinux系OSのサーバでも、Webブラウザーさえ入っていれば利用することができます。
この特性からWEBシステムは取引先企業も利用する発注システムなど、社外の方も使うシステムによく使われます。
④システムの保守代行
システムの保守代行はそのままですね。
稼働後の保守管理をエイ・エヌ・エスにお願いするサービスです。BCP対策としてのハウジング・ホスティングとは、簡単に言うと、災害などで普段使っている稼働中のサーバが壊れたときに備えて、普段使いのサーバとは別のバックアップサーバを安全なデータセンタ内に用意しておくことです。
災害などが発生し普段使いのサーバが壊れても、安全なデータセンタに置かれていたバックアップサーバで業務を継続させることができます。
普段使いのサーバとバックアップサーバの間で同期を取っておけば、普段使いのサーバに入れていた顧客データなどの大切な情報も救われることになります。東日本大震災以降、特に注目度が上がったキーワードの一つです。
ちなみにですが、ハウジングとホスティングの違いを確認しておきましょう。
ハウジングとホスティングの違い
どちらもエイ・エヌ・エスの運用管理している災害対策データーセンタにバックアップ環境を設置する、という点は同じです。
しかし、ハウジングは自社が用意したサーバを災害対策データーセンタに預けます。
もう一つのホスティングはエイ・エヌ・エスが用意しているサーバをレンタルする方法です。
一般的にはホスティングは機材の用意が不要な分初期投資が低く抑えられる、というメリットがあります。
特に一台のサーバを分散化技術でシェアして使う「共有ホスティング」を利用すれば、非常に安価で済増すことが可能。
ただし、共有ホスティングは一台のハードウェアを複数の会社でシェアして使っているため、処理速度が不利になります。
また当然ながら、ホスティングサービス提供会社が提供している環境以外でのBCP環境構築ができないという制約も。
一方のハウジングですが、自前で環境を構築するので自由度は高いですが、その分、初期投資がかさむ点はやはり気になるところですね。
なお、ホスティング、ハウジングいずれの方法をとるにしても、通常BCP環境を置いているセンターに依頼元企業の人員を常駐させるケースはありません。
年に何回かの動作確認以外、完全に預けっぱなしにして、普段のメンテナンスはデータセンタを管理運営している会社任せ、という企業が多いと思いますので、本当に信頼できる企業を選ぶのが重要です。
さて、業務内容も理解できたところで、IT-Trustを使うメリットについて見てみましょう。
IT-Trustを使うメリットって?
IT-Trustを使うメリットについてお伝えする前にシステム開発・導入について、整理します。
システム開発・導入の方式
システム開発・導入の方式には、大きく分けて二つのパターンがあります。
①フルオーダー式
一つはフルオーダーです。名前の通り、まったく新規でシステム発注側の要望に合わせてシステムを開発していくのがフルオーダーです。
②パッケージ(セミオーダー)
もう一つの方式が、すでに完成しているシステムを導入、必要に応じて小規模な改良を加えるパッケージ(セミオーダー)です。スーツで言えばフルオーダーがオーダーメイドの一点ものなのに対し、パッケージは紳士服量販店で購入できる量産品です。
それぞれのメリット・デメリット
・フルオーダー式のメリット、デメリット
フルオーダーは、一からスーツを作るので、下手をするとスーツの作成に失敗する可能性もあるものの、採寸の上作成されるので自分の身体にぴったりなスーツが作れます。
生地はもちろん、ボタンの種類や数などのディテールにも自分のこだわりを発揮できるので、非常に魅力的な一着が作れます。
しかし、最初から作る分費用が高くなります。
システムにおいても同様で、真に自社が必要とするものを作る場合は、フルオーダーで作った方が良いというのが一般的な意見です。
・パッケージのメリット
パッケージは紳士服で言うところの裾上げ程度の非常に小規模な変更しかできないですし、ダブルボタンのジャケットが欲しいのにシングルボタンのジャケットしか売ってない場合は、諦めてシングルボタンで購入するか、そもそもスーツを購入しないかの二択しかありません。
ですが、すでにスーツとしては完成しているため、システムで言えば開発失敗のリスクがなく、なによりフルオーダーより安いというメリットがあります。
では、話を戻してIT-Trustですが、IT-Trustはパッケージにもフルオーダーにも対応しています。
しかし、売りは発注企業の要望をヒアリングし、発注企業のためだけのシステムを一から作成してくれるフルオーダーです。
ユーザーインターフェース(UI)やユーザーエクスペリエンス(UX)が考慮された、使い勝手が良いシステムを構築しているでしょう。
「フルオーダーということは、お高いんでしょう?」と思われた方にお伝えしたいのが、IT-Trustの特色はその料金体系です。
IT-Trustの料金体系とは?
従来のシステム開発会社の場合、ヒアリングを終了し、開発に着手する段階で前払いの着手金を支払い、更に納品時に最終的にかかった総費用を精算し、着手金で支払われなかった残りを支払うことになります。
更に、利用していく中で出てきた仕様変更や追加要件といったシステム改築が必要になった場合は、その分、追加費用をシステム開発会社に支払うスタイルでした。
この追加料金が原因で、発注側と開発側の間で炎上することが多く、訴訟問題まで怒った例もあります。
しかし、IT-Trustは従来の料金体系と異なる月額固定制を採用しています。
ヒアリングを終了した段階で見積もりが提示され、内容に同意できれば開発開始です。
支払いについては開発開始月から5年間毎月一定です。
この5年の間に仕様変更や追加要件が発生しても、最初に示された月額固定費用以上の経費はかかりません。
システム開発が迷走した結果、費用がべらぼうに膨らみ、最後は賠償責任を巡って裁判沙汰という事態を防ぐことができるのです。
IT-Trustの開発の質って?
よく言いますよね、安かろう、悪かろう、と。
システム開発の世界でも安かろう、悪かろうは、少なからず横行しています。
例えば、Microsoft officeの互換ソフト。正規のMicrosoft officeよりずっと安かったり、無料のものもありますが、ファイルが文字化けするなどして、結局インストールしたけど使わなくなった、という方も多いのではないでしょうか。
せっかくお金を出して、みんなであれこれ考えて作ったシステムなのに、IT-Trustの開発の質が悪くて2年で誰も使わないシステムになってしまった、という事態になったら、いくら安くでも困ってしまいますよね。
更に言えばMicrosoft office互換ソフトであればアンインストールして終わりですが、IT-Trustの場合、改善しようが改善しまいが5年間契約ですので、どうやったって5年はそのシステムと付き合わなくては仕方ありません。
ということで、IT-Trustの開発の質について考えたいのですが、残念ながら、基本的に社内向けの基盤システムを得意とする会社なので、具体的にIT-Trustで構築したシステムそのものを見るのはできませんでした。
ただ、実績を確認したところ、導入実績は中小企業を中心に300社を超え、特に医薬品や食品添加物を製造している小堺製薬株式会社については20年来の取引があるようです。
開発の質に問題があればIT-Trustとの取引を20年も続けないでしょう。
開発の質について、一定以上の実力を持っていると考えて問題ないようです。
まとめ
今回はIT-Trustについて見ていきました。これまでシステム開発について一般的に、
「フルオーダーは高いので基本はパッケージ」、
「パッケージではどうしても実現できない、特殊でクリティカルなシステムにのみフルオーダー」、
というのが常識でした。
システム開発の途中で発注側・受注側の認識相違などで要件変更が発生し、費用がどんどん膨らんでいき、やがて泥沼の裁判沙汰で開発失敗というケースもあります。
そのような話を聞き、中小企業を中心にシステム化に二の足を踏む企業も少なくありませんでした。
そのような状況に一石投じたのが、IT-Trustの初期費用0円、月額費用固定制です。
気になった方は、まずはパンフレットの取り寄せ、電話相談だけでもしてみてはいかがでしょうか?
この記事が参考になれば幸いです。