新規事業計画書の書き方と書くべき項目

こんにちは!

ITエンジニア・webディレクター・webデザイナーなどのIT人材の自立・キャリアを支援するITプロパートナーズのCTOの柳澤(やなぎさわ)です。

弊社は、独立精神旺盛な優秀なエンジニアの方々の独立・起業サポートや、フリーランス支援を行っている会社です。

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こちらのジョブウィズでは、企業の新規事業開発担当者の方や、システム開発責任者の方、事業責任者の方達に向けて、事業開発のコツや、自社プロダクトやWebサービスを立ち上げる際にポイントや注意点について、弊社ノウハウを包み隠さずにお伝えしています。

今回は、新規事業についてです。弊社では、3年目にして既にいくつもの新規事業を開始しています。

新規事業の検討を始めて最初にやってくる壁が新規事業計画の作成です。

そこで今回は新規事業計画というドキュメントの役割について確認し、合わせて作成方法もご紹介いたします。

新規事業計画書を作成する目的って?

まずは新規事業計画書について確認しましょう。

ところで、仕事で「計画書」と名の付くドキュメントと無縁の方はいるでしょうか。

おそらく、うちの職場には計画書なんてものはないよ、という方はいないはずです。

製品を作っている会社であれば、生産計画書があるはずです。

営業の方であれば営業活動計画書がありますし、教員の方であれば指導計画を作成しているでしょう。

ITエンジニア、特に大型システムを構築するSIer系のシステムエンジニアとなると、レイヤーごとに様々な計画書が作られ、計画書にがんじがらめにされていることもしばしばです。

また、そもそもとして、企業活動は事業計画書の上で進められているはずです。

では、その計画書にはなにが書いてあるかと言うと、目標とそのための進め方が書いてありますよね。

つまり、計画書とは特定の目標を達成するための地図と言えます。

新規事業計画書も同様で、新規事業を上手く立ち上げるためにすべきことを表現した地図としての機能が期待されています。

そして、この地図は社内の人はもちろん、融資してくれる銀行や株主、その他の社外の方が見ても、「なるほど、こうしたいのか」と分かるドキュメントでなければ意味がありません。

新規事業計画作成にあたって把握しておくこと

計画書作成にあったってまず理解しておくことは現状把握です。

今の自分を知らずして、今後どうするべきなのか、どういった成果を得られそうなのか、正しく検討することはまず不可能です。

現状把握をしないことのリスク

今の自分が理解できていない方の計画は「絵に描いた餅」、つまりは願望中心の空想夢想となってしまいますし、ビジネスで願望中心の空想夢想を打ち立てると、ただその計画が失敗するだけでは済まないかもしれません。

新規事業計画の実現性を根拠に融資を渋った銀行が、新規事業計画の話を取り下げても、経営観に難ありと感じて貸し渋るようになる可能性もあります。

あるいは、経営の方向性に疑問を感じた社内人材が外部へ流出するかもしれません。

現業にも影響を与えることを十分に頭に入れて、新規事業計画書を作成しましょう。

現状把握すべきこと

企業の現状把握とはずばり、ヒト・モノ・カネの経営資源の状況把握です。

どのような知識や経歴を持った人材が社内にいるのか、どういった施設・設備を装備しているのか、そしてどれだけの資産・内部留保があるのかを正しく把握しなければいけません。

そして、その上で、どれだけのリソースを新規事業に割り当てられるかを検討してください。

優秀な人材だからと言って、突然、新規事業部門へ異動させるわけにはいきません。

工場の本業の製品を作っている生産ラインを全て新規事業向けに振り変えるのは狂気の沙汰です。

企業の内部留保を全て新規事業につぎ込んでも構わない、というのは無責任過ぎます。

手持ちの経営資源のうち、どこまでならば新規事業に投入できるのかを、はっきりさせておくことが、企業の現状把握です。

新規事業計画作成を作成する前にやること 

新規事業計画書ですが、いきなり書こうと思って作成できるものではありません。

書けると思っている方も中にはいらっしゃると思いますが、作成した後に確認してみると、独り善がりな内容になっている可能性が大きいです。

なぜならば、作成前に必要な4つの考慮事項が整理できていないからです。ここでは、その4つの考慮事項を見ていきます。

新規事業計画書を作るための4つの考慮事項

①事業コンセプトの明確化

4つの考慮事項1つ目は、事業コンセプトの明確化です。

事業コンセプトとは事業概要と同義だと言う方もおりますが、もう少し踏み込んで言えば、「あなたがやろうとしていることは何ですか?」と聞かれたときに答えるような、いわば事業のキャッチフレーズです。

この質問に上手く答えられないような状況では新規事業の計画書作成はできるはずもありません。

また、どんな事業であるかが明確なのは当然として、多少にユーモアやウィットが入っているとより会話が弾むのと同様に魅力的になります。

②市場分析

2つ目の考慮事項は、市場分析です。

考えた事業コンセプトはあまりニーズがなさそう、というのもありますし、逆にニーズはあるけれど、すでにライバルが進出していて競争が激しい、ということもありえます。

そのどちらも新規事業として進出するのはリスクが高いです。どちらの場合も新規事業のネタ探しからやり直した方がいいかもしれません。

③事業内容

③つ目は事業内容です。

事業内容とは具体的に何をするかです。大きなところでいえば、なにか製品を作って売るのか、それともなにかサービスを提供するのかの2つに分かれます。

同じ製品を作って売るにしても、誰に売るのかという話もあります。個人のお客様に売るのと、企業の顧客に売るのでは勝手が違うはずです。

事業コンセプトはキャッチフレーズでしたので、簡素かつ明確な事業を表す一文で良かったですが、事業内容は5W1H。

つまり「いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)」を明確にしておく必要があります。

④投資内容

4つ目の考慮事項は投資の内容です。

別の言い方をすれば、その新規事業を実現するためには、何にお金を使う必要があるのかの整理です。

新商品のための生産ライン整備も投資ですし、ノウハウ不足を補うために、コンサルタントや外部人材を採用するのもそうです。

新事業のスタートを宣伝するためにWebサイトをリニューアルするのも立派な投資です。

次に、早速新規事業計画書の中身について見ていきましょう。

新規事業計画書に書くべき項目

では、いよいよ実際に新規事業計画書に表現するべきことをお伝えしていきます。

新規事業計画書に書くべきこと

①新規事業の目的・狙い

まず、1つ目は新規事業の目的、あるいは狙いです。

ここでいう目的と言うのは、例えば本業一本の会社から脱皮したい、販売チャネルを多角化したい、といった会社事情の目的ではなく、その事業でどういった社会的ニーズを満たしたいのか、という視点のものです。

②ニーズ・市場が抱えている課題

また、そのニーズがなぜ発生しているのかも明らかにするための、現状分析やなぜ今までそのニーズが満たされずに来たかの課題も明確にして見ましょう。

ニーズがあると思っていたのは自分たちだけだったという失敗は、だいたいがこの作業の不徹底です。

そして、社会のニーズが明確になってきたならば、そのニーズを満たすためのアクションに言及していきます。

③スケジュールと戦略について

いつまでにどんな施策を実施するのか、スケジュールとフェイズごとの戦略を明らかにしましょう。

もちろん、それらのアクションを取るためにはコストがかかります。予算について検討し、言及しておくことも重要です。

④費用対効果

そして、最後に明示しておきたいのは、費用対効果はどうなる見込みなのかです。

企業活動はボランティアではありませんので、どれだけ社会的価値があっても利益を上げてくれなければ倒産します。

新規事業は売り上げなどで直接的に利益を上げてくれるのか、あるいは企業ブランドを向上させるなどして本業などに良い影響を与えるのかなど、新規事業展開の効果についても表現しましょう。

まとめ

今回は新規事業計画書について見ていきました。

すでに上でお伝えした通り、新規事業計画書は新規事業を進めるための地図のようなものです。

目的地に向かって進むとき、頼りにする地図が正しく見やすいものであれば、その旅路は簡単ですが、地図が間違っていたり、読みにくければ、その旅路は苦難なものとなるでしょう。

少々大変かもしれませんが、正しい地図が手に入るように、しっかりと調査しながら新規事業計画書を作成しましょう。