〜旧来型の業界に革命を。物流を支える新たなサービスで、便利で快適な社会を実現する〜【ITプロ×クライアントインタビュー】#17 スタークス株式会社

スタークス株式会社 執行役員/クラウドロジ事業部長 景利 翔 氏
いまや日常生活の一部となったインターネット通販。
その高い利便性を実現するために重要なのが「物流」である。
その重要な要素にかかる煩雑な業務をシステム化し、新たな仕組みを構築したスタークス株式会社。
業界でも異例の急成長を誇る同社の裏には、元々開発チームを持たない非IT企業であった同社が踏み切った、「自社開発」という決断があった。
業界の変革期を逃さず、波に乗るための決断をどの様に実現したのか、同社執行役員の景利 翔氏に伺った
物流にかかる煩雑な作業を軽減し、「新たな価値」の創造を
Q.御社の事業内容をお聞かせください
スタークス株式会社は、マーケットイノベーションで社会課題を解決し、世界に新しい可能性を拡げるというミッションを掲げ、今年6期目を迎えます。
創業当時は、通信販売の定期販売などに付帯する自動決済や、継続購入を促す販促活動などをシステム化した「たまごリピート」の販売を通じた営業・マーケティングを事業の主軸としていました。
しかし2013年ごろから、増え続けるニーズへの即時対応を打ち出す通販事業者と、その物流を請け負う物流業者の間でさまざまな課題が洗い出され、物流業界全体が値上げに踏み切るなど、社会的にも大きなニュースになるようになりました。
通販がより身近になり利用者が拡大する中で、通販業者にとっては物流管理にかかるコストは相当なもの。
そこで、それらの課題に対するソリューション「リピロジ」を2015年4月にスタートさせました。
Q.ソリューション提供に伴い、専用システムが必要になったとのことですね
「リピロジ」は、テクノロジーで物流を最適化するクラウド型の発送代行サービスです。
実は物流の世界はすごくアナログで、専門業者にアウトソースすると、そのマネジメントにたくさんの工数が必要となります。
我々は、まずそれらを管理する仕組みを構築しました。
リリース当社、サービスに対する反応は好評で、ご利用いただく企業様も日に日にどんどん増えました。
しかしサービスには大きな課題があり、実はサービスインの当初は、大部分を人力で対応していたのです。
当然、ご利用いただく企業様が増えていけばこちらの工数も増えます。
「リピロジ」への期待は大きかったですし、サービスの提供規模を一気に拡大するには専用システムの開発が必要だと考えました。
そこで、自社開発の体制を整えることになったのです。
当時は営業とマーケティングを主軸のサービスにしていたので、システム部門は当然のこと、エンジニアも社内に1人もいませんでした。
そこで、お付き合いのあったパートナー会社のエンジニアが1名常駐する形で開発をスタートさせ、2015年の12月になんとか一次リリースをすることができました。
翌年春には新卒採用で入ったエンジニアが1名増え、2名体制になったものの、事業の拡大スピードに対応するにはまだまだ人数が足りません。
自社で継続的に採用活動をしていましたが、当時はこのサービス領域での自社ポジションを確立させるために、あえて具体的なサービス内容をあまり露出していませんでした。
これは競合業者をつくらないことにはつながるのですが、採用という面では非常に不利でしたね。
おかげで半年経っても思うように採用はできませんでした。
エンジニアのいない会社が自社開発に踏み切る。その決断を支えたプロの力
Q.そこでITプロパートナーズを活用されたのですね
はい。もうここで人を入れないと回らない、というところまで来てしまい、外部のエージェントに相談することにしました。
いくつかのエージェントに声をかけたのですが、その中でも提案数も多く、ご提案人材も優秀だったのがITプロパートナーズさんです。
今年の初めに1名ご参画いただいたのを皮切りに、現在では5名の方にJoinして頂いてます。
現在では、自社採用のエンジニアを含めて10名ほどの開発チームになりましたが、もともと非IT企業だった弊社が自社開発を手掛けるIT企業へ移行していくというのは、とてもハードルが高いことでした。
弊社は現在急成長の段階にあり、昨対比でも600%の成長率となっています。
その成長スピードを保つために、開発チームは現在の主力サービスである「リピロジ」に加え、カスタマーサポートに使用する社内システムや、秋にリリースを予定している新サービスのシステムなど、複数のプロジェクトを抱えています。
こうした環境下では、営業やカスタマーサポートなど現場が持つ課題のうち、システムや機能で解決できることをきちんと洗い出し、無駄なく開発していくことが重要です。
ITプロパートナーズさんからご参画いただいているメンバーは、高い技術力と豊富な経験に加え、そうしたニーズをきちんと汲み取るコミュニケーション能力にも長けていると感じます。
また、新卒で経験の少ないメンバーも多い中、毎週テーマを持ち寄って勉強会を開催してくださったりと、人材育成にも積極的に取り組んでくださるので、組織としてどんどん成長していると思います。
また、きちんと成果にコミットし、高い当事者意識をもって対応する姿勢には、本当にプロ意識を感じますね。
Q.約半年で5名の採用と、採用が上手くいっているようですね
上手く採用し、良いチームづくりをするためには採用する側も、参画することに興味を持ってくれた彼らに寄り添うことが大切だと考えています。
採用面談で大切にしていることは彼らに「何ができますか、できませんか」という単純な質問形式にしないこと。
それはスキルでチームに貢献してくれる業務委託での契約であっても、です。
チームの大切な一メンバーとして彼らを理解し、彼らの良さを引き出すことも僕のマネージャーとしての業務の一つだと考えています。
また、私以外の社員も同じ考えで、よく皆で業務後に飲みに行きますし、先日プーケット島で行なった社員総会も、業務委託の方にもご参加いただいています。
採用に関するこの考えは常に大切にしていきたいと思っていますね。
Q.今後ITプロパートナーズに期待することがあればお聞かせください
システム部門を立ち上げていく中で、ITプロパートナーズさんのサポートに助けられることが多かったと感じています。
これまでに5名のエンジニアさんに参画いただいておりますので、それぞれの方を担当している5名の担当エージェントさんとお会いしましたが、皆さんご担当するエンジニアさんに寄り添っているなということを凄く感じます。
その人のやってきたこと、できること、これからやりたいことなどをきちんと引き出してくれたので、彼らと一緒に働くイメージをきちんともつことが出来ました。
その後、ご参画いただいてからも常に彼らを手厚くフォローしてくださり、お互いが直接話しにくいことなどを橋渡ししてくださったりと、チームの運営にも大きくご協力いただいていると思います。
また、これは別のサービスになるのですが、ITプロパートナーズさんが新たに手掛けられている新卒採用支援サービスの「intee(インティ)」にも注目しています。
先日「intee」のイベントに参加したのですが、非常に自立心のある優秀な学生に多く会うことができました。
採用はとても工数がかかるものなので、我々のようになかなかそこにリソースがさけない企業には画期的なサービスだと思いました。
これからもこうした取り組みをたくさん生み出してほしいですね。