Ruby開発で評判の良い会社4選!メリット・デメリットも解説
IT業界には数多く有名企業がありますが、その企業がどんな事業を行っているかは知られていても、どんな技術が使われているかまでは認知されていないことが多いです。
たとえば、プログラミング言語は何が使われているかなど……。
システムの受託開発を依頼する場合、その企業でどんな技術が使われているか最低限把握することが大切です。
どんな技術が使われているかわかれば、どの企業に依頼するのが効率的かが見えてきますよね。
そこで、本記事ではRubyという言語を開発で使っている評判の良い企業を4つ挙げます。
なぜその企業は評判が良いのかに関して詳しく説明しますね。
加えて、そもそもRubyとは?Ruby開発でできることは?Rubyのメリット・デメリット、についてもまとめました。
本記事を読むことでRuby開発のことを理解できるため、「その企業で使われている技術」が理解できるようになり、受託開発を依頼するときに役立ちますよ。
ぜひ本記事を読んでRubyを使っている企業を技術面から知っていきましょう。
目次
Rubyとは
Rubyとはメジャーなプログラミング言語の1つであり、今も数多くの企業で使われています。
なぜRubyが多く使われているのかというと、
- 学習が容易である
- 開発コストを抑えられる
- わからないことを調べやすい
- Ruby on Railsというフレームワークが優秀
- 汎用性が高くwebアプリなど様々な開発に使える
といった特徴を持っているためですね。
特に、開発コストを抑えられるという点は大きく、人数の少ないベンチャー企業でRubyが使われることが多いです。
たとえば、開発の効率化が図れると、ユーザーから「ここもっとこうしてよ」と言われた場合、すぐ修正することができますね。
このように、Rubyは強みを持った言語であるため数多くの企業で使われているのです。
Rubyはスクリプト言語
Rubyは「スクリプト言語」というものにカテゴライズされます。
スクリプト言語とは、言語の習得を簡単にできるプログラミング言語のこと。
なぜ簡単かというと、英語のような人間が使う自然言語に近い形態をしているからです。
たとえばRubyは、コンピューターの入出力の仕組みなどを理解してなくても、文法さえ覚えてしまえば書くことができてしまいます。
このようにスクリプト言語は、少ない学習時間でも覚えられる特徴があるのです。
Ruby on Railsというフレームワークがある
RubyにはRuby on Railsという優れたフレームワークがあり、これの存在が開発工数を少なくできる大きな要因となっています。
フレームワークとは、開発スピードを上げるための道具で、いわばプログラムのパーツのようなもの。
Ruby on Railsがなぜ優れているかというと、アプリ開発するにあたって必要なパーツがだいたいそろっているからです。
たとえば、元のパーツを組み合わせるだけでアプリが開発できれば、開発工数は大幅に減らすことができますよね。
このように、Ruby on Railsは優れたフレームワークであり、多くの企業で使われているのです。
Ruby開発でできること
具体的にRubyを使ってどういったものを作れるでしょうか?
ここではRubyで開発できる代表的なものを3つ挙げます。
Ruby開発を行っている企業の多くは、こういったジャンルの開発実績を豊富に持っています。
- WEBアプリ
- SNS、ブログ
- スクレイピング
WEBアプリ
Rubyはブラウザ上で利用できるアプリである、webアプリの開発に向いています。
なぜwebアプリ向きかというと、Rubyを使うと開発工数を減らせるため、ユーザーからのフィードバックを受け頻繁に更新が必要なwebアプリに適しているからです。
たとえば、CookPadや食べログというみなさんも知っているであろうwebアプリもRubyで開発されています。
このように、Rubyはwebアプリ開発において多く使われているのです。
SNS、ブログ
SNSやブログといったものの開発にも、Rubyがよく使われていますね。
かつては、TwitterもRubyを使って開発がされていました。
Rubyが使われる理由は、SNSやブログで必要な機能はRuby on Railsですでに用意されているからですね。
たとえば、SNSに必要なログイン機能や会員登録機能も、Ruby on Railsを使えば楽々実装できるのです。
このように、RubyはSNSやブログなど形式が決まったものの開発に向いています。
スクレイピング
Rubyはスクレイピングにもよく使われています。
スクレイピングとは、webサイトの情報を取得し加工してデータとしてエクセルなどにまとめることです。
なぜスクレイピングが得意かというと、Rubyにはスクレイピング用のライブラリがたくさん存在するから。
たとえば、「Nokogiri」というライブラリを使うとHTMLの解析を楽に行うことができます。
このように、Rubyはスクレイピングをするのに向いており、やはり様々な企業で使われています。
Ruby開発のメリット
Rubyで開発する上でのメリットをまとめました。
他の言語と比べRubyが優れている点は以下の通りです。
web開発企業はこれらのメリットがあるからこそRubyを使用しています。
- 開発工数を少なくできる
- 多くのプログラマーに親しまれやすい
開発工数を少なくできる
Rubyを使うと開発工数を少なくでき、アプリのリリースまでの期間を短くしたり、安い価格でシステムを提供したりすることができます。
なぜなら、Rubyは記述量が他の言語と比べて少なく、シンプルに書けるからです。
記述量が少ないと単純にタイピングする量も減りますし、後から修正するときもどこから手をつけるべきかわかりやすいですね。
また、RubyはRuby on Railsというフレームワークがあり、開発に必要なものがあらかじめ揃っているため、その分工数が削減できます。
フレームワークがあることで、SNSやブログの開発がスピーディーになるのは先ほど解説した通り。
このように、開発工数を少なくできるのは大きなメリットで、人数の少ないベンチャー企業などでは特にRubyは人気なのです。
多くのプログラマーに親しまれやすい
Rubyは他の言語をすでに学んだプログラマーも親しみやすいというメリットもあります。
なぜなら、Rubyは色々な書き方が可能であり、自分独自の書き方をしても問題ないという特徴があるからです。
たとえば、Rubyはセミコロンや「」などを省略して記述することができます。
なお、同じスクリプト言語にPythonというものがありますが、pythonはRubyとは逆に書き方が制限され誰か書いても似たようなコードになります。
このようにRubyは、色々な書き方ができるため多くのプログラマーに親しまれやすいです。
Ruby開発のデメリット
Ruby開発のデメリットも紹介します。
Rubyは決して万能な言語というわけなく、Rubyを使うべきではない場面も多くあります。
Rubyのデメリットは以下の通りです。
- 実行速度が遅い
- 他の人のコードが読みにくい
実行速度が遅い
Rubyは実行速度が遅く、同じ処理を行っているのに他の言語より時間がかかります。
なぜ遅いかというと、Rubyは「インタプリタ言語」であり、プログラムを1行ずつ機械が読めるように翻訳してそれから実行するからです。
逆に、C言語などは「コンパイル言語」と呼ばれ、プログラムを一気に機械が読めるように訳してから実行するので、その分処理が早いです。
実行速度が遅いと、たとえば複雑な計算が必要な機械学習の処理などに向かない恐れがあります。
このように、Rubyは実行速度が遅いという欠点があるので、どうしても開発に向かない分野はありますね。
他の人のコードが読みにくい
Rubyは他の人のコードが読みにくい、というデメリットも抱えています。
なぜなら、Rubyは人によって色々な書き方が可能であるからです。
先ほど「色々な書き方ができるため多くのプログラマーに親しまれやすい」というメリットを挙げましたが、これはデメリットでもあるのですね。
たとえば、先輩が自分とは全く違う記述方法でコードを書いていると、そのコードを引き継ぐことになった場合、読解に時間がかかってしまうことも。
こうなるとRubyの「開発工数を少なくできる」というメリットも、あまり意味を持たなくなってしまいます。
このデメリットを解決するために、コードの書き方を統一させるべく社内で記述ルールを設ける企業も多いですが、ルールを決めるにあたって揉めることも……。
このように、Rubyは人によって色々な書き方ができるため、他の人のコードが読みにくいというデメリットがあり、特に大手企業では使われないこともあります。
Ruby開発で有名な会社3選
Ruby開発で有名な会社を3つ選出しました。
それぞれ自社開発しているアプリが大きな評価を得ています。
これらの企業について知っておくと、Ruby開発のことがよりわかるのではないかと思います。
- クックパッド
- Sansan
- 株式会社トレタ
クックパッド
クックパッドが運営している料理レシピサイトはRubyで開発されており、月間5,000万人もの人が利用しています。
なぜクックパッドがこんなに人気かというと、誰でも手軽にレシピを投稿することができ、「発信者」になることができるからです。
たとえば、クックパッドには素人が作った既存料理のアレンジなども多くあります。
また、レシピによっては大きく話題を生み、SNSで多く拡散されるという点も人気の理由でしょう。
このように、クックパッドは誰でもコミュニティーに参加可能であるため、多くの人に愛されています。
Sansan
Sansanが開発している名刺管理サービスの「Eight」はRubyで開発されており、現在50万人ものビジネスマンが利用しています。
Eightが多く使われている理由は、これまで面倒だった名刺の管理が電子化されて楽になるからです。
たとえば、名刺交換をした相手の名刺情報をEightに登録し、グループ分けなどして整理できます。
さらには登録した情報を検索することができるため、取引先の人の情報などをスピーディーに確認可能です。
このようにEightは名刺管理を楽に行うことができるため、多くのビジネスマンは活用しています。
株式会社トレタ
株式会社トレタが開発している飲食店向けのiPad予約台帳「トレタ」もRubyで開発されており、業界シェアNo.1を獲得しています。
トレタがなぜ評判よいかというと、忙しい飲食店の仕事内容を楽にする機能がそろっているからです。
たとえば、トレタにお店の予約を入れていけば予約内容を一括で管理することができます。
また、入力した予約情報を集約して分析することでお店の売り上げ向上へとつなげることも可能です。
このような機能があるため、トレタは多くの飲食店から高評価を受けています。
受託開発を行っている評判の良いRuby開発会社4選
受託開発を行っている評判の良いRuby開発会社を4つ選出しました。
これらの会社はどれも異なる強みを持っており、高い評価を受けています。
WEBアプリやSNSなどの開発をしてもらいたいなら、これらの企業に依頼してみてはいかがでしょうか?
- 株式会社スタイル・フリー
- 株式会社カナタソフト
- 株式会社CLOCK・IT
- アットマークカフェ株式会社
株式会社スタイル・フリー
株式会社スタイル・フリーはweb開発に関する技術を柔軟に提供できるのが強みです。
スタイル・フリーには高度な技術に精通したエンジニアが多数在籍しており、お客様の要望に対しできるだけ応えられる体制ができています。
たとえば、webシステムの開発も顧客に合わせて最適な方法で提供ができますし、サーバーやネットワークといったITインフラの設定も行えます。
このように、スタイル・フリーは様々な技術を柔軟に提供できる点が良いですね。
なおスタイル・フリーは「ベストベンチャー100」にも選出され、今度伸びる企業と言われています。
株式会社カナタソフト
株式会社カナタソフトは提供しているサービスの幅がとにかく広いことが強みです。
カナタソフトはベンチャー企業であるため人数も少なく、それでいて下請けへの外注は行いません。
にも関わらずなぜ幅広く提供できるかというと、確かなスキル・実績を持つ技術者が数多く集まっているからです。
たとえば、WindowsアプリケーションだけでなくLinuxのアプリケーションまで対応可能であったり、要求分析~設計〜開発〜テスト〜保守まで一貫して行ってくれたりします。
このように、技術者の質が高いという特徴があるため、幅広く対応可能となっています。
株式会社CLOCK・IT
株式会社CLOCK・ITは、お客さんの要望を柔軟に取り入れた開発を得意とする企業です。
CLOCK・ITは、プロトタイプとなるシステムを作成しお客さんに見せて改善点を指摘してもらう、というやり方を取っているため、完成前にお客さんの要望を取り入れやすくなっています。
お客さんの要望と違うものを作ってしまうというのはシステム開発ではありがちなことですが、CLOCK・ITのやり方ならそういったことは起きにくいです。
たとえば、サイト制作にしても「このような方針で作成します」と実物を見せてもらった方が提案側もイメージが湧きやすく、「このページの導線はこっちにつけて欲しい」といった具体的な要望をしやすいですよね。
このように株式会社CLOCK・ITはお客さんの要望を柔軟に取り入れられるため、数多くの企業から頼りにされています。
アットマークカフェ株式会社
アットマークカフェ株式会社は高品質かつリーズナブルなシステム開発を提供している企業です。
なぜリーズナブルかというと、アットマークカフェはベトナムを拠点とし現地のエンジニアを確保しているため、コストを下げることができているから。
それでいて、ベトナムのエンジニアは技術力も高いため、満足度の高いシステム構築を可能としているのです。
たとえばアットマークカフェでは、AIを活用した社内教育システムなど、高度な技術を必要とするシステムを格安価格で提供してくれます。
このように、安くて高品質なシステムを提供してくれるという点がアットマークカフェ株式会社は優れていますね。
まとめ:Rubyは開発工数を抑えられる優秀な言語。使っている企業は多い
本記事ではRuby開発について解説させていただきました。
Rubyを使うと開発工数を抑えることができるため、低価格でシステムを提供できる点が強みです。
また、RubyのフレームワークであるRuby on Railsも優秀であり、SNSやアプリ開発で必要なパーツがそろっている点も大きなメリットです。
Ruby開発を行っている企業に受託開発を依頼したいなら本記事で紹介した企業がおすすめ。
それぞれ異なる強みを持っているので「自社が何を求めているか」を意識して企業を選びましょう。