『プロジェクトマネージャー』に向いている人・向かない人【人選・スキルアップ側面から考察】

「1エンジニアとしてだけでくすぶっているつもりはない!」

「PMを目指してみたいけど自分に向いているポジションだろうか…?」

はたまた

「前任のPMでは人選に失敗してしまったので今度は確実に適任者を据えたい」

そんな皆さんに、ここでは「理想的なプロジェクトマネージャー」とはどういう人材なのかを色々な角度から解説いたします。

  • プロジェクトマネージャーとはどんなポジション・業務内容なのか
  • プロジェクトマネージャーに向いているのはどんな人か
  • デキるプロジェクトマネージャーでいる為にはどうすべきか
  • プロジェクトマネージャーに向かない人はどんな人か

プロジェクトマネージャー次第でプロジェクトが失敗するか成功するか、結果は大きく変わります。

せっかく優秀なメンバーをそろえることができても、適任者ではないPMを据え置いてしまったがためにプロジェクトがスムーズに進行しない…そのような結果になってしまうのでは勿体ありません。

ここでご紹介する情報を活用し、メンバーの実力をいかんなく発揮できるプロジェクトマネージャーとなる、もしくは人選に役立ててください。

プロジェクトマネージャー(PM)とは?

プロジェクトマネージャーとはプロジェクト進行における責任者で、最適な計画を立てプロジェクトを動かし、最終的な目的であるプロジェクトの成功に導く責任を負っています。

事業責任者・プロジェクトリーダー・ディレクターなど様々な呼び方もありますがIT業界では「プロジェクトマネージャー」・「プロジェクトリーダー」と称されるのが一般的。

「責任者」というと直接任務をこなすことはないポジションにも思えますが、業務内容としては実は様々あり、複数の業務のプロであることも求められています。

  1. プランナー:計画を立てる
  2. 人材コーディネーター:適材適所・採用時のマネジメントも行う
  3. リーダー:メンバーシップ・リーダーシップを発揮しつつプロジェクトを動かす
  4. ネゴシエーター:外部やユーザーとの良好な関係を保持し交渉する

業種によってはすべてを別の人材が行っている業務も含まれていますが、上記はすべてプロジェクトマネージャーがプロジェクト推進のために求められる業務です。

IT関連のスキルは必要ですが、そのスキルやノウハウを生かしつつ人材のコーディネイトや、プロジェクトを完遂するためのプランを立てる。

考えたプランがうまくいかない時には別の案を模索し、その対策と実施を推進していくことも求められますが、それと同時にユーザーや外部との交渉も円滑に行っていかなくてはいけない、それがプロジェクトマネージャーの業務です。

こう見ていくと、最上流工程のポジションでありながら複数の基幹的な業務をそつなくこなすことが前提の「なんでも屋」といっても過言ではないようにも見えますね。

プロジェクトマネージャーとは
大きな責任とやりがいのある、プロジェクト全体を円滑に回していく素養が求められるポジションである

プロジェクトマネージャーに向いている人=「スキルの高い人」ではない

プロジェクトマネージャーには高いITスキルだけが求められる、ということではないということは先に解説した通りです。

実際の業務内容を知ればおのずと、「性質や考え方・コミュニケーション能力」こそが高いレベルで求められているということも分かりますね。

優れたプロジェクトマネージャーがいる現場はムード良く確実に成果が出る

「ITエンジニアは残業が多い」と聞いてはいましたが、実際就業してみて本当に忙しい現場が多いということは身に染みて感じました。

ですがその中でも、プロジェクトマネージャーの腕が出るな、と感じられたのは「忙しい現場ならでは」ということ。

『忙しいときにやたらとピリピリしている現場』のプロジェクトマネージャーは人望に薄く、メンバーも仲間というよりただ同じ現場で働いている人たち、という程度の認識しかありません。

当然ですが、何かあったときに積極的に協力したり助け合うという空気はありませんから、トラブルが大きくなればなるほど、チームの空気は悪くなります。

『忙しい時でも和やかムードの現場』では、メンバーを尊重しながら気持ちよく働かせてくれるプロジェクトマネージャーがいます。

プロジェクトマネージャーを中心に協力的な和ができているのでメンバー同士のつながりも良好です。

何かあったときも自然と団結して前向きに処理していくことができるのも、プロジェクトマネージャーが日頃からメンバーの人選はもとよりコミュニケーションを円滑にしてくれているからでしょう。

ここで書いていることは複数の現場で感じたことのまとめであり、また私以外のエンジニアと交わした会話の中でもよく語られる事です。

技術力だけでプロジェクトは運営できない、ということを如実に表しているのではないかと考えています。

【性質編】プロジェクトマネージャー(PM)に向いている人

どんな性格の人がプロジェクトマネージャーに向いているのかまとめてみました。

  • 正しいコミュニケーションスキルが身についている人
  • 心配性な人=徹底的に準備をする(プランを立てる)ことができる人
  • 常に前向きに物事をとらえられる人
  • 人を見る目がある人
  • 視野が広く物事を柔軟に考え推し進めることができる人
  • 常に成長していける謙虚さがある人

どれも重要なポイントですが、特に欠かせないのは上から4つまで。

5,6番目が重要ではない、ということではなく、「特にないと困る素質」としてあげるなら、という意味です。

一言でまとめてしまうと「人間力の高い人」といえるかもしれませんね。

人として正しく考え、人と接することができる人、そのうえで高い計画性と思考力・実行力があるかどうかが「向いているか」見極めるポイントでしょう。

【能力編】プロジェクトマネージャー(PM)に向いている人

性格的な向き不向きではなく、能力的なところでプロジェクトマネージャーに向いているか判断するポイントは以下です。

  • 計画力
  • 実行力
  • 管理能力

ここまでのお話でも少しずつ触れてきましたが、プロジェクトマネージャーとして役割を全うするには、この3つの能力は欠かせないもの。

しっかりと入念に計画し、時には思い切った策を打ち出してトラブルを収束させ、プロジェクトの進行状況・メンバーの管理も重要な責務です。

計画通りにスムーズにいかなかった時に、立て直して別の策を打ち出す柔軟さも求められるプロジェクトマネージャー、エンジニアとしての資質以上に人間力が試される職業ともいえるでしょう。

プロジェクトマネージャーのキャリアアップにおすすめ資格:PMP

PMIのPMP試験について

PMPとはPMIで行われているプロジェクトマネジメントプロフェッショナルという、プロジェクトマネージャーとしてのPMBOKに基づいて実施されるもので、『プロジェクトマネージャー』としての専門知識があることを証明するためのもの。

ITエンジニアとしての能力を対外的に評価するために資格試験を受けるというのはメジャーですが、プロジェクトマネージャーとしての能力をはかるPMPという国際資格があります。

今後プロジェクトマネージャーとしての経験を生かして収入UPのための転職を考えている、などの場合積極的に取得しておきたい資格でもあります。

キャリアアップのため、というだけではなく業務の効率化を進めるためのスキルアップにもつながるPMP、試験申し込み時にランゲージエイトでJapaneseを指定しないと日本語で受験ができない点は注意が必要です。

プロジェクトマネージャー(PM)に向かない人はこんな人

プロジェクトマネージャーに向いている人もいれば向かない人もいます。

性質的な向き不向きを知っておくことで、「自分に合わないポジションについたがために苦しんでしまう」という事態は避けられますのでチェックしてみましょう。

  • コミュニケーションが苦手
  • 計画力やそれを推進する能力が十分ではない
  • 管理能力がない
  • 想定外に弱い・失敗するとパニックになってしまう
  • 仕事を円滑に進めるためには周りの協力が重要だという認識が持てない

デキるプロジェクトマネージャーになれるかどうか、ではなくプロジェクトマネージャーとしての責務を全うするために必要なものが欠けている状態で付けるポジションではありません。

ITの現場においては、『頑張って知識やノウハウを蓄積すれば上流工程に行ける』という認識は遠からずなものではありますが、プロジェクトマネージャーを目指すうえで上記のポイントに該当する場合は向いていないという認識が必要です。

どれが該当しても、自分もメンバーも辛い状況に追い込まれてしまうかもしれませんが、コミュニケーション面や周囲と協力して進めるというところに不安がある場合は特に厳しい状況になるでしょう。

また、計画したり人員配置をしたり、しっかりと考えることが重要になるポジションなので、考えるのが好きではないという場合もあまりおすすめしないポジションです。

デキるPMになるなら「起業家」としてプロジェクトを切り盛りすべし

プロジェクトマネージャーのポジションにつくからには「あの人が来てからなんかイマイチだよね…」などメンバーにぼやかれてしまうのは不本意です。

そうならないために「デキるPM」と認識されるための心得を伝授します。

  • 全体像の把握は必須と心得よ
  • 100%正解を目指すのでなく”失敗した時の軌道修正”こそが重要である
  • メンバー一人一人の価値観・考え方・行動の意図を理解し尊重すべし
  • 失敗を恐れるのではなく失敗した時の為のプランB・Cも検討しておくべし
  • 指示を出したらメンバーが積極的に行動できるような環境を用意すべし

デキるPMというのは、自分以外のメンバーがスムーズかつ気持ちよく仕事できるような環境を整える配慮もできる人材でもあります。

自分のメイン業務である計画・外部との折衝さえ完璧にこなせば十分と考えていては「デキないPM」と認識されかねません。

ですから自分が起業家になったと考え、一人一人の社員が気持ちよく会社の為に働きたくなるような環境を提供することが重要と認識しておくとよりプロジェクトが活性化し、円滑に進みだします。

プロジェクトマネージャーに向いている人 = 人間力に優れた人の事を考えられる人材

結論として一言でまとめると、『プロジェクトマネージャーとして向いている人というのは、人間力が高く相手のことをしっかりと考えられる人物』です。

そのうえでITエンジニアとして培ってきたノウハウ・スキルを活かした計画力・実行力のある人材であることが理想的。

プロジェクトマネージャーはプロジェクト内に1人。

1人ですべてのメンバーを統括するべきポジションですから、何より先に人のことを考えられるかどうかは重要になるのです。

PM誰にしようか…とこれから人選するときに、

将来的にPMになりたいが向いているだろうか…?と疑問を感じているあなたに、

こちらで紹介した情報を活用して検討していただければ幸いです。