アプリ開発の見積もりをしてみた【iOS・Android・SNSアプリ】

アプリ開発を外注で行う場合、気になるのは実際にかかる費用ですよね。
初めてアプリ開発を実施する企業は、どのくらいの費用を用意すればいいのか見当もつかないかもしれません。
費用のことが曖昧だと、実際にアプリ開発を始めてから、資金が足りなくなるといった事態に陥る可能性があります。
そこで重要となるのが、見積もりです。
きちんと見積もりを行っておけば、事前に開発費を踏まえた上でアプリの作成を依頼できます。
こちらではアプリ開発を行う際の見積もりの基本と注意点、そして実際に簡易的な見積もりを行った結果をご紹介します。
アプリ開発にかかる費用が分からないときには、こちらを参考にしてみてください。
iOSアプリ開発の見積もりをしてみた
iPhoneなどで機能するiOSアプリの開発費には、さまざまな要素が関わってきます。
考え方や注意点を確認し、どのような計画を立てるべきか考えましょう。
- iOSアプリ開発の見積もりの考え方
- iOSアプリ開発の見積もりの注意点
- アプリ開発シミュレーターで見積もりをしてみた
iOSアプリ開発の見積もりの考え方
iOSアプリ開発の見積もりを行う際には、「iOSのバージョン」「Apple Storeの年間参加費」がポイントになってきます。
それぞれひとつずつ確認していきましょう。
まずiOSのバージョンですが、iOSは端末に合わせて中身が変わっていくため、アプリ開発もそれに合わせた対応が必要になってきます。
多くのバージョンに対応するほど、見積もり費用が増えるのが基本です。
そのためどの端末を使っているユーザーをターゲットにするかで、見積もり費用は変わることになるでしょう。
現在どのようなバージョンがあり、どのiPhoneに対応しているのかは、見積もり時点で把握するのがコツです。
また、Apple Storeの年間参加費も、見積もり時に考えておくべきポイントになります。
iOSアプリをリリースする際には、「Apple Developers Program」というプラットフォームを利用する必要があります。
Apple Developers Programの利用には年間11,800円が発生するため、外注先によっては維持費として計算しなくてはなりません。
これらの点を把握した上で、iOSアプリ開発の見積もりを依頼するようにしましょう。
iOSアプリ開発の見積もりの注意点
iOSアプリの開発見積もりを行う場合、「リリース日」と「どこまで古い端末に対応するか」に注意する必要があります。
iOSは毎年9月に最新バージョンが提供されるので、タイミングによってはアプリの対応が間に合わないことも考えられるのです。
最新バージョンが発表されるケースも考慮して、見積もり依頼を行いましょう。
また、古いiOSのバーションにはどこまで対応すべきかを考えておくことも必要です。
「iOS〇〇まで」「現在Appleがサポートを行っているバージョンまで」といった形で区切りを付けないと、アプリの製作費を正しく把握するのは難しくなります。
アプリのターゲット層を確認して、対応バージョンについて話し合っておくのがポイントです。
アプリ開発シミュレーターで見積もりをしてみた
今回はアプリ開発シミュレーターを使って、簡単に見積もりを行ってみました。
その結果、全部で1,954,800円となり、内訳は以下のようになりました。
・iOSアプリ→400,000円
・新規で会員データを取得する→704,800円
・メールアドレスでログインする→425,000円
・カメラと音声機能をプラスする→425,000円
あくまで簡易的な結果なので、上記で解説した要素を入れ込むことで、より詳細な見積もりを得ることができるでしょう。
Androidアプリ開発の見積もりをしてみた
現在多くのシェアを得ているAndroidアプリの開発に必要な見積もりでは、以下の要素がポイントになってきます。
iOSとは違う点を確認して、見積もりを行っていきましょう。
- Androidアプリ開発の見積もりの考え方
- Androidアプリ開発の見積もりの注意点
- アプリ開発シミュレーターで見積もりをしてみた
Androidアプリ開発の見積もりの考え方
Androidアプリ開発の見積もり時には、「Androidバージョン」「ユーザーシェアの増加」などが考えるべきポイントになります。
iOSと同じようにAndroidアプリにもバージョンがあり、それによって対応端末が変化します。
iPhoneだけで利用されているiOSと違い、Androidはさまざまなスマホで利用されているOSです。
そのためiOSよりも、細かくバージョンの違いを確認するのがポイントです。
そして近年Androidのシェアが増えてきている点も、Androidアプリの見積もりを依頼する際の考え方に関わってきます。
数年前の日本国内ではiPhoneが広く利用されていたため、OSのシェアは圧倒的にiOSとなっていました。
しかし、ここ数年はAndroidスマホも一般的に浸透してきているので、多くのシェアを獲得しつつあるのです。
そのためAndroidとiOSの両方に対応したアプリを作るのか、それともどちらか一方に絞るのかを考えることが重要になっています。
両方作れば多くのユーザーに向けてアプリを提供できますが、当然開発費用は大きくなるでしょう。
Androidアプリの開発費用とiOSアプリの開発費用に大きな違いはありませんが、両方に対応したものを作るとしたら単純にコストが倍になるのが基本です。
特にこういった点をチェックして、Androidアプリの見積もりを進めましょう。
Androidアプリ開発の見積もりの注意点
Androidアプリ開発の際には、「Google Playへの公開費用」に注意が必要です。
iOSよりもリーズナブルではありますが、それでも初回に25ドルの費用が発生します。
また、「Androidアプリの審査は以前より厳しくなった」点にも注意をしておきたいです。
かつてのAndroidアプリはリリースのための審査が甘かったため、スピーディに販売を開始することができました。
しかし、2019年より人の手によるチェックが入るようになったので、これまで以上に時間がかかり、リジェクト(却下される)可能性も高くなっているのです。
その点を考慮した上で、アプリ開発のスケジュールを立てるようにしましょう。
アプリ開発シミュレーターで見積もりをしてみた
Androidアプリ開発をシミュレーターで見積もってみたところ、2,185,000円という結果になりました。
・Androidアプリ→400,000円
・既存の会員データを利用する→212,500円
・決済システムを新たに作る→510.000円
・メッセンジャー、動画、通知機能をプラスする→1,062,500円
先のiOSのものとはシステムが違いますが、アプリのOSで価格は変化していないことがわかります。
SNSアプリ開発の見積もりをしてみた
多くのユーザーを獲得するきっかけになるSNSアプリも、事前に見積もりをとっておくことが重要です。
- SNSアプリ開発の見積もりの考え方
- SNSアプリ開発の見積もりの注意点
- アプリ開発シミュレーターで見積もりをしてみた
SNSアプリ開発の見積もりの考え方
SNSアプリの見積もりを行う場合には、「特化した機能を持つこと」「iOSとAndroidの両方を作ること」がポイントになります。
既存のSNSアプリと同じような機能では、ユーザーの目を引くことはできずに存在が埋もれる可能性があります。
他にはない特化した機能を付けることを意識して、差別化する必要があるでしょう。
差別化して機能をプラスするということは、より多くのコストが発生する可能性があります。
またSNSの利用者を限定しないために、iOSとAndroidの両方のアプリを作成することも考えられるでしょう。
片方にしか対応していないとなると、残り半分のユーザーを切り捨てることになるため、参加人数が重要なSNSアプリでは痛手となります。
見積もり時はこの点を理解した上で、アプリ開発の費用を算出するようにしましょう。
SNSアプリ開発の見積もりの注意点
SNSアプリの開発では、「マーケティング費用も考えておく」ことが重要です。
SNSアプリはたくさんあるため、開発した新規アプリは積極的に宣伝していかなければ浸透させることが難しいです。
たとえばクーポンの発行や無料キャンペーンの開催、インフルエンサーへの依頼などがアプリの宣伝活動として検討されます。
場合によっては宣伝費が嵩むこともあり得るので、余裕を持って設定しておくことも必要です。
SNSアプリの開発時には見積もりにプラスして、さらにマーケティング費用が発生する可能性も考慮しておきましょう。
アプリ開発シミュレーターで見積もりをしてみた
SNSアプリもこちらで見積もりを行ってみたところ、2,075,000円となりました。
・iOSアプリとAndroidアプリ→800,000円
・SNSアカウントでログインする→425,000円
・ソーシャル機能をプラスする→850,000円
iOSとAndroidの両方に対応した単純なソーシャル機能だけですが、こういった見積もりが行われました。
さらに特別な機能を追加するのであれば、その費用は増えることになるでしょう。
まとめ:アプリ開発を行うのならまずは見積もりから!
アプリ開発を行う場合、まずは見積もりを行うことである程度コストに対するイメージを持つことができます。
こちらでご紹介した見積もり結果はあくまでシミュレーション上の仮のものですが、目安として考えることはできるでしょう。
アプリ開発を考えているのなら、この機会に見積もりを行い、必要な機能に対してどのくらいの費用がかかるのかチェックしてみることがおすすめです。