ECサイト立ち上げ方法を解説!4パターンから自社に合ったものを選ぼう!

ECサイトを自社で立ち上げて商品を売りたいと思っても、「そもそも立ち上げ方法がわからない……」という方も多いと思われます。

ネットで調べても色々な手段がありすぎてどの方法で行おうか迷っている人もいるのではないでしょうか?

ECサイトの立ち上げは「自社でやりたいこと」や「会社の規模状況」などに合わせて手段を選ぶことが肝心です。

立ち上げ方法によって予算やできることが変わってくるので、事前によくリサーチしておかなくてはいけません。

そこで本記事ではECサイトの基本的な立ち上げ手順と、立ち上げるにあたってそれぞれの手段についてまとめました。

本記事を読むことで自社に合ったECサイト立ち上げ方法がわかるようになり、社内で揉めることなく開発までこぎつけられますよ。

ぜひ本記事を読んでECサイト立ち上げを行ってみてくださいね。

ECサイト立ち上げの基本的手順

まずはECサイト立ち上げの基本的手順をご紹介します。

最低限これらのことは行っておくようにしましょう。

  • どんなECサイトにするか検討する
  • 要件定義
  • 運用準備

どんなECサイトにするか検討する

まずどんなECサイトにする検討したり社内で打ち合わせする必要がありますね。

検討段階では、

  • どんなECサイトにするか
  • 開発会社に依頼するのか、自社で作るのか
  • 予算いくらまでかけられるか
  • 開発スケジュールはどれぐらいが理想か
  • ECサイトで扱う決済手段は何か

などを決めておきましょう。

特に予算は重要で、ECサイトに関わらずサイト開発は予算が大幅にオーバーしてしまうこともあります。

ある程度作りたいECサイトの規模を固めたら、予算を推測しておくことはしておきましょう。

またあらかじめ「予算はここまで」といラインを決めておかないと、どの開発会社に依頼すべきかも決定していきません。

ほかにも開発スケジュールも大事で、余裕をもって無理のないスケジュールを組むようにした方が良いです。

このようにECサイトを立ち上げるときはまず「検討」を行う必要があります。

要件定義

検討段階が終了しどの開発会社に依頼するかも決めたら、次は要件定義を行う必要があります。

要件定義とは「こうしたい」という希望をどう叶えるか、その方法を固めていく作業のことです。

ようするに、開発会社と打ち合わせを行い作りたいECサイトの詳細を提案していきます。

なぜ要件定義が必要かというと、こちら側と開発会社、双方の認識を一致させる必要があるからです。

こちらが思っていることは意外と相手には伝わっていないもので、大雑把に希望を伝えても、その希望通りには作成してもらえません。

しっかり要件定義を行い、細かいところまで双方の認識を一致させていけば、希望通りのECサイトに出来上がるでしょう。

このような理由で、ECサイト立ち上げにおいて「要件定義」は重要な工程となります。

運用準備

要件定義が終わり開発会社がECサイトを作ってくれている間、ECサイトの運用準備を行いましょう。

具体的には、以下のことをやる必要があります。

  • EC運用方法整理
  • ECサイトに商品を登録する準備
  • 特定商取引法の表記
  • プライバシーポリシー作成
  • メールフォーマット作成

これらのことをあらかじめやっておくと、サイト完成後スムーズにリリースできるようになりますよ。

先程解説した通り、サイト構築は大幅にスケジュールがずれることが多々ありますから、先に準備できることはやっておくのが肝心です。

また、ECサイトを運用するにあたって、社員に運用方法を教育したり役割を決めておく
などもする必要がありますね。

このように、ECサイトを立ち上げるときは「運用準備」もしっかり行う必要があります。

ECサイトの立ち上げの方法4パターン

ECサイト立ち上げの方法には大きくわけて次の4パターンあります。

  • ASP
  • オープンソース
  • パッケージ
  • クラウド

これら4つはそれぞれかかる予算やメリット・デメリットが異なるので、性質を理解し、自社に合ったパターンを選ぶことが大切です。

それでは、1つ1つのパターンについて詳しくみていきましょう。

ASP

ASPとは、インスターネットを通じて他のシステムへサービスを提供するアプリケーションのことです。

ASPと通信することによって、新しくECサイトのシステムを作らなくても良くなります。

ASPを使うメリットは、ある程度ASPには機能がそろっているため、開発工数を大きく下げることができること。

つまり、予算を少なくすることが可能なのです。

本記事で紹介する4パターンの中で、もっとも簡単なECサイト立ち上げ方法と言ってよいでしょう。

たとえばECサイト運用がうまくいくかわからず、とりあえず試したくて安価で開発したいときASPがオススメ。

ASPを使うデメリットは、元から完成している物を利用するわけですから、自社好みにカスタマイズしにくいことです。

たとえば、ECサイト運用がある程度機動に乗ってきたとき、「もっと改良しよう」と思ったときに苦労する感じですね。

さらには、ASPを使う場合自社でプログラムの中身を把握できないので、トラブルがあったときに対応がしにくいという問題も。

このように、ASPは手軽にECサイトの立ち上げができる反面、その後の改良が難しいという難点があります。

オープンソース

オープンソースとは、無料でソースコードが公開されているプログラムのことです。

オープンソースは誰でも自由にダウンロードし、改良して自社で使ったり再配布したりすることができます。

オープンソースのメリットは、ASP同様完成している物ですので、開発工数・コストを下げることができる点です。

もちろんそのままでは使えずカスタマイズはする必要ありますが、それでもだいぶ開発が楽になりますね。

ただ、デメリットはプログラムにバグがあった場合、ソースコードを公開した側ではなく利用した側の責任になること。

たとえば、ECサイトで商品を購入しようとしたのに購入できなかった場合、自社で責任を取って後始末をやらないといけないのです。

このように、オープンソースは開発工数・コストを下げられますが、責任を自社で取らないといけないことは注意しましょう。

パッケージ

パッケージとは、すでに開発されているソースコードをカスタマイズする方式のことです。

「オープンソースと一緒じゃない?」と思うかもしれませんが、こちらは提供会社のサポートを受けられるという点が大きい。

自社でカスタマイズしなくても、パッケージを提供している会社が対応してくれるのです。

たとえば、パッケージを使えば付く複雑なカスタマイズも可能であるため、より個性的なECサイトを構築することもできます。

パッケージのデメリットは、その分カスタマイズのコストがかかってしまうことです。

また、システムが古くなると改良していかないといけず、そのコストも侮れない大きさとなってしまいます。

さらには、パッケージを利用する場合、ASPと違って自社でサーバーも用意しないといけません。

とはいえ、パッケージはカスタマイズのしやすさが魅力的ですので、予算に余裕がある場合大企業などにおすすめです。

クラウド

クラウドとは、いわばASPとパッケージを合わせたもの、と表現すればわかりやすいでしょうか?

クラウドはパッケージのように柔軟にカスタマイズできるので、ユーザーの動向を見てどんどん改良していくことが可能です。

その上、クラウドは「クラウド上のサーバー」を使ってシステムを動かすので、ASP同様自社でサーバーを用意する必要もありません。

このように、ASPとパッケージの良いとこ取りをしているのがクラウドというわけ。

このように言うともっとも優れたやり方のように感じますが、残念ながらクラウドはASPとパッケージの悪いところ取りもしているんですよね……。

つまり、パッケージと同じくらいコストがかかり、ASP同様にソースコードを開示してないのでバグがあったときに大変ということです。

このように、良いところも悪いところもASPとパッケージの両方の性質を持っているのがクラウドですね。

ECサイト立ち上げ後に必要なこと

ECサイトを立ち上げた後にやるべきことについても少し解説します。

  • サイトの管理
  • トラブル対応
  • 宣伝・広報活動

これらの作業内容についても抑えておきましょう。

サイトの管理

ECサイトをリリースしてからもサイトの管理・メンテナンスは随時行う必要があります。

トラブルが起きたときの対応は当たり前で、トラブルが発生しないようプログラムの状況を観察しないといけません。

たとえば、ユーザー数が増えすぎてしまってサーバーを追加しないといけない場合は、前もって準備しておく必要がありますね。

また、商品情報の更新も必要で、商品を追加したり商品に関する情報の記載を新しくしたりする作業が要ります。

たとえばセールス時に商品が割引価格の値段になったときは、値段表記がちゃんと変わるようにしないといけないですよね。

このように、ECサイトの管理は立ち上げた後も継続して行うことになります。

トラブル対応

ECサイト運営で1番怖いトラブルは「ユーザーが入金したのに商品が購入できなかった」というものです。

こういったトラブルが発生した場合、システムにバグがあった可能性が高く、他のユーザーも同じ被害にあっている場合も。

なので、決済トラブルがあった場合すぐさま入金確認を行い、ユーザーにお詫びのメールを出したり、サイトに注意書きを出したりする必要があります。

このように、ECサイト運営時のトラブルには迅速に対応しないといけません。

宣伝・広報活動

サイトで売る商品の宣伝や広報活動もしていく必要があるでしょう。

なぜなら、特に立ち上げたばかりのECサイトの場合、宣伝を随時行わないと商品がユーザーの目には中々届かないからです。

なお、宣伝方法には色々あるのですが参考までに以下の手段があります。

  • web広告(グーグルアドセンスなど)を出す
  • SNS広告を出す
  • Twitterでアカウントを作成し商品についてツイート
  • メールマガジンを配信する

また、商品の宣伝をするときは、ユーザーの視点に立ってどんな機能が求められているかを分析することが重要です。

このように、ECサイト運営時には宣伝・広報活動にも力を入れていけると良いですね。

ECサイト 立ち上げ まとめ

本記事ではECサイトの立ち上げ方法について解説しました。

立ち上げ方法には色々な手段があり、自社に合ったやり方を用いることが重要だとおわかり頂けたでしょうか?

立ち上げ方法によって予算やメリット・デメリットが異なるので、どのやり方でいくかじっくり検討することが大切です。

ぜひ本記事を参考にしてECサイト立ち上げを行ってみてくださいね。

本記事を読んだ方が立ち上げたECサイトが、有名になることになったら幸いです。

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