【起業家必見】おすすめのベンチャーキャピタル(VC)一覧
ベンチャーキャピタル(VC)に出資をお願いしたいと思っても、「どこに相談すればよいのだろう」と思っている方も多いのではないでしょうか?
一口にベンチャーキャピタルといっても様々な種類があり、それぞれ特徴が異なります。
例えば、設立したばかりであるシードラウンドのスタートアップベンチャーを中心に出資しているベンチャーキャピタルもあれば、PMFを終了しているシリーズAのようなベンチャー企業に投資するベンチャーキャピタルもあります。
ベンチャーキャピタルを選択する場合は、それぞれの特徴を理解し、自社に合ったものを選ぶことが重要です。
そこで本記事では、会社のフェーズごとのおすすめベンチャーキャピタルを紹介。
大手、独立系、金融機関系にわけて、合計9つのベンチャーキャピタルの特徴を詳細に解説しています。
これからベンチャーキャピタルに出資してもらおうと思っているベンチャーの経営者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ベンチャーキャピタル(VC)とは?
ベンチャーキャピタルとは、ベンチャーやスタートアップ企業に出資を行い支援することを目的とする会社のことです。
ベンチャーキャピタルは今後の成長が期待できる企業に投資し、その企業が上場、またはM&Aをしたらキャピタルゲインを得ることで利益を出します。
設立したばかりの企業はお金がなく、銀行から借りようと思っても断られてしまうことが多いですよね。
そこで、ベンチャーキャピタルに出資してもらいます。そうすることで、規模の大きい事業も展開していくことが可能になります。
ベンチャーキャピタルから出資を得る場合、返済をする必要がないのが大きなメリットです。事業が失敗しても多額の借金を背負う心配がありません。
また、もう1つのメリットは、経営に関するアドバイスをベンチャーキャピタルからしてもらえるという点です。経験豊富な会社からアドバイスをもらうことで、事業成功確率がアップします。
このように、ベンチャー企業を様々な角度からバックアップしてくれるのがベンチャーキャピタルです。
大手有名ベンチャーキャピタル一覧
まずは大手かつ有名なベンチャーキャピタルを4つご紹介します。
- ジャフコ株式会社
- 日本ベンチャーキャピタル株式会社
- インキュベイトファンド株式会社
これらのVCは長きに渡ってベンチャーの支援活動をしており、信頼性が高いのが特徴と言えますね。
ジャフコ株式会社
ジャフコは日本で始めてベンチャーキャピタルとして活躍した企業です。現在でも日本最大級とベンチャーキャピタルとなっています。
また、シリコンバレーや中国など、日本以外にもグローバルに投資活動しているのも特徴です。
企業の成長段階に合わせた支援を得意としており、設立したばかりの企業にも安定してきた企業にもおすすめできるVCと言えますね。
ベンチャーキャピタルからの出資を検討するなら、まずジャフコは見ておきたい企業です。
日本ベンチャーキャピタル株式会社
日本ベンチャーキャピタルは日本で有数のベンチャーキャピタルと言えます。
日本ベンチャーキャピタルは、成長初期段階のベンチャーへの出資を主に行っています。出資するだけでなく、これまで培った経営ノウハウなどを共有してくれます。
過去には、DeNAやさくらインターネットなどを支援しています。これらの企業は、日本ベンチャーキャピタルのアドバイスの影響もあり著しく成長してきた企業と言えます。
このように、成長初期の会社を全面的に支援してくれるのが魅力的なVCです。
インキュベイトファンド株式会社
インキュベイトファンドはこれまで300社以上のベンチャーを支援した経験のあるVCです。
特に創業したばかりのベンチャー(シードステージ)の支援に重点を置いています。これまでの経験から、その企業に合った最適な経営ノウハウを共有してくれます。
また、企業とベンチャーキャピタルがコミュニケーションを取れるイベント「Incubate Camp」も開催しています。
このようにインキュベイトファンドもベンチャーをバックアップする体制が整っているVCです。
金融機関系のベンチャーキャピタル一覧
つづいて、金融機関系のベンチャーキャピタルを3つ紹介します。
- 三井住友海上キャピタル株式会社
- 三菱UFJキャピタル株式会社
- SMBCベンチャーキャピタル株式会社
三井住友海上キャピタル株式会社
「三井住友海上火災保険株式会社」の小会社であり、IT企業に対する支援をメインに行っているVCです。
企業の成長ステージに関わらず、幅広いIT企業に投資を行っています。
投資だけでなくその後の支援にも積極的であり、M&Aの相談も可能です。
このように、三井住友海上キャピタルはIT企業を経営するベンチャーにおすすめと言えます。
三菱UFJキャピタル株式会社
三菱UFJキャピタル株式会社は主にITやライフサイエンス分野の企業に支援を行っています。
歴史あるベンチャーキャピタルであり、これまでに投資した件数は1000件を超えています。
特に、アーリーステージのベンチャーに投資することが多いです。アーリーステージのベンチャーは、社会的信用度がまだ低く、銀行からお金も借りにくいため、三菱UFJキャピタルは心強い味方となります。
このように三菱UFJキャピタルは、IT、ライフサイエンス分野の事業を行っているアーリーステージのベンチャーにおすすめです。
SMBCベンチャーキャピタル株式会社
SMBCベンチャーキャピタルは、三井グループと住友グループのVCが合併して誕生した企業です。
こちらも、アーリーステージのベンチャーの支援に積極的なのが特徴です。特に、ライフサイエンスや製造業を行う企業の支援を得意としています。
また、タマホームやユーザベース、オイシックスといった有名な企業にも出資しており、信頼性が高いベンチャーキャピタルです。
このように、金融機関系のVCの中でSMBCベンチャーキャピタルも優秀と言えます。
独立系のベンチャーキャピタル一覧
最後に、独立系ベンチャーキャピタルを3つご紹介しましょう。
- Mistletoe Japan合同会社
- 株式会社サムライインキュベート
- 株式会社WiL
Mistletoe Japan合同会社
Mistletoe Japanはもっと深くサポートして欲しい場合におすすめのVCです。
なぜなら、他のVCとは異なり、「スタートアップスタジオ」というやり方を取っているからです。スタートアップスタジオは「起業家と一緒に事業をする」ことがコンセプトです。
Mistletoe Japanは、ただ単にアドバイスをするだけでなく、資金調達から開発まで起業家と協力して行います。つまり、他のVCよりも深く支援を行ってくれるというわけです。
もちろん、その分VCに縛られる面が増えるかもしれませんが、深くサポートして欲しいならおすすめのVCです。
株式会社サムライインキュベート
サムライインキュベートはIT企業を中心にサポートしているVCです。
勉強会や講演会といったイベントの開催に積極的なものが特徴です。イベントに参加することで、参加者同士での親睦を深められたり、経営に関する勉強ができたりします。
また、大企業を参加するイベントも多数あります。ベンチャーにとって、大企業と繋がれるチャンスを与えてくれるのは大きいです。
このように、ベンチャーのためのイベントを多く開催しているのがサムライインキュベートです。
株式会社WiL
wilはグローバル進出を見据えているベンチャーにおすすめのVCです。
なぜならwilはシリコンバレーにも拠点を持ち、米国進出へのサポートをメインに活動しているからです。日本企業とシリコンバレー企業の架け橋のなることを目指しています。
また、出資をするだけでなく、新規事業の創出や人材育成などあらゆる方面からサポートしてくれるので、創業したばかりの会社にとって心強い存在となります。
このように株式会社WiLは、グローバル進出を目指すなら候補に入れたいベンチャーキャピタルです。
ベンチャーキャピタルの一覧から自社に合ったものを選ぼう
本記事ではベンチャーキャピタルの一覧をご紹介しました。あらためて、おすすめのベンチャーキャピタル9選を挙げておきます。
- 大手:ジャフコ株式会社
- 大手:日本ベンチャーキャピタル株式会社
- 大手:インキュベイトファンド株式会社
- 三井住友海上キャピタル株式会社
- 金融機関系:三菱UFJキャピタル株式会社
- 金融機関系:SMBCベンチャーキャピタル株式会社
- 独立系:Mistletoe Japan合同会社
- 独立系:株式会社サムライインキュベート
- 独立系:株式会社WiL
繰り返しになりますが、ベンチャーキャピタルを選ぶときは、それぞれの特徴を理解し、自社にとって有意義なものを選択するのが肝心です。
選択が難しい場合は、本記事で挙げたベンチャーキャピタルから選ぶのもおすすめです。
設立初期の会社にとって、いかに資金を集めるかは重要な問題となります。ベンチャーの経営者の方はぜひ資金集めにベンチャーキャピタルを利用してみてはいかがでしょうか?