スタートアップ・ベンチャーだからこそ確認すべき、 自社に合うエンジニアを見極める21のチェックリスト
こんにちは、ITプロパートナーズです。
弊社では、スタートアップ・ベンチャー企業の採用支援をしております。紹介実績としては3,000社を超えるフェーズとなってきました。
その中でもエンジニア採用においては「どうやって自社に合うエンジニアを見極めれば良いのか?」といったご相談をよくいただきます。
特にスタートアップ・ベンチャー企業様の場合には、「1人を採用することの重み」が何百人の内の1人を採用する大手・中小企業とは比較になりません。
そこで今回は、自社に合うエンジニアを見極めるチェックリストを21項目挙げさせていただきました。
※こちらのチェック項目すべてに当てはまる必要はなく、あくまで意識したいポイントです。その人ごとに強み弱みは必ず存在しますので、各項目を確認しながら、総合的に見極めをしていく必要があります。
目次
スタートアップ・ベンチャーで重視したいチェック項目
1.これまで少人数のチームでやったことがあるか
スタートアップ・ベンチャーで活躍するためには、大規模での開発経験はもちろんですが、やはり少人数のチームでの開発経験も必要になります。
経歴書での社名だけで判断をすると自社にマッチしない可能性があるので注意したい点です。
2.臨機応変に対応しなければならない現場での経験はあるか
まだ環境が整っていない中での新規プロダクト開発などでは、「数日前に言っていたことが変わる」といったことがどうしても発生します。
開発における適切な体制づくりはもちろん重要ですが、今の環境で臨機応変に対応できるかどうかはスタートアップ・ベンチャーに適応する上で重要なスキルとなります。
3.質よりスピードが求められる現場での経験はあるか
エンジニアである以上、やはりプロダクトの質へのこだわりは持っているもの。しかしどうしても質を犠牲にしスピードが求められる状況が発生することがあります。
その際に頑固に質にこだわってしまう場合には、なかなかスタートアップ・ベンチャーの環境にフィットしにくい可能性が高いです。
4.プロダクトへの愛を持って開発をされてきたか
「コードを書くことが好きでプロダクトに興味はない」という方はやはり一定数います。
ですが、「どうすればより良いプロダクトになるか?」を主体的に考えられてきたかどうかは、スタートアップ・ベンチャーのエンジニアとして重要なスタンスです。
経歴書、面談で確認したい基本チェック項目
5.参画期間の長さ
短いことが一概に悪いことではありませんが、参画期間が短い案件が続いている場合、深い経験を積むことは難しくなりますし、何かしらコミュニケーション面での問題があった可能性があります。
面談で理由について確認しましょう。
6.チーム開発の経験があるか
受託での経験がメインのエンジニアの場合、チーム開発の経験が足りていない場合があります。
個人ではコードの書き方や管理なども自由にして問題ないですが、実際にチームに参画いただく場合には書き方のクセなど、チームで活躍する際に問題が発生します。
7.言語がバラバラではないか
さまざまな言語をキャッチアップしている点はメリットでもありますが、各言語を極められていない可能性や、流行に乗ってしまい自身のキャリアのステップアップを深く考えることができていない場合があります。
しっかりと自身のやりたいこと、キャリアを明確にし、案件と案件のつながりを考えられているかどうかは確認しましょう。
8.PR文
優秀なエンジニアの場合、自分は何が強みで、反対に何が弱みなのか、またアピールポイントとなるわかりやすい実績を載せるなど、PR文もしっかりとしていることが多いです。
もちろん言語化を得意とされていない場合もあるため、面談での深掘りも大切です。
9.5W2Hが話せる、書いてあるか
これまでの経歴を記載する際に、自身の経験を言語化できているかも重要なポイントです。
自身の経歴ごとに開発の目的、内容、自身の役割をわかりやすく記載していることはもちろん、面談で質問をした際にも、関わったプロダクトのサービスの目的は何か?サービス内容は何か?お客さんは誰か?どのようにしてサービスをグロースさせたのか?まで事業を深く理解しているかを確認しましょう。
10.わかりやすくイメージしやすい経歴書か
これはシンプルに、読み手を意識した経歴書を書くビジネススキルを持っているか?を確認する項目です。
優秀なエンジニアは技術だけでなく高いビジネススキルも持ち合わせていることが多いです。
もちろん技術力に特化していることも大切ですが、「エンジニアとして優秀だけれどもチームでは活躍しにくい」というデメリットも抱えている可能性を考慮し判断する必要があります。
これまでの開発経験に対するチェック項目
11.これまで経験した企業・開発規模
やはり高い技術力のある企業に採用されてきたかどうかは1つの指標となります。
ただしそれだけでなく、大規模・中規模・小規模とさまざまな開発規模での経験を持たれているか、それぞれの規模でどのように関わってきたのか?まで深掘って確認しましょう。
12.経験の深さ
規模だけでなく、リリース前から関わっているのか、成熟したフェーズでのプロダクト開発関わっているのかなど経験の深さも確認しましょう。
どちらが良いなどではなく、さまざまな深さでの経験を積んでいるかを総合的にチェックします。
13.開発で関わった幅
規模、深さに続いて確認するのが、関わった幅です。
「フロントの一部だけやっていました」など狭い範囲ではなく、幅広く関わっている経験があるかを確認します。
優秀なエンジニアが持つスタンスにおけるチェック項目
14.モダンな技術をキャッチアップしているか
モダンだから優秀というわけではありませんが、やはりモダンな技術をキャッチアップする姿勢があるかは一つの指標となります。
15.言語の選択理由にこだわりはあるか
しっかりとした目的を持って言語選択をされているか?を確認します。
ビジネススキルにつながる部分もありますが、「なんで?(WHY)」を言語化して語れるかどうかは普段の仕事へのスタンスに直結します。
16.主体的な提案をしてくれるか
「とりあえず作るだけ」「言われたことをやるだけ」というスタンスでは、スタートアップ・ベンチャー企業で活躍するのはやはり難しくなります。
事業へのコミット度合いを確認するためにも、主体的な提案をしてくれるかはチェックしましょう。
17.根拠のないこだわりを持っていないか
「周りではこう言われているから」「周りはこうしているから」といった曖昧な根拠で行動を選択してしまうスタンスは、実際にチームで活躍する際に必要な「素直さ」という点でデメリットとなります。
18.1を聞いたら10を理解しようとする姿勢があるか
自立しているかどうかは、優秀なエンジニアかどうかを見極める重要チェック項目です。
中には、「そういうのはクライアントが全て決めてください」と主体的な行動が取れない方もいますが、自立したエンジニアは相手の顧客の要望を聞いて、それを主体的に深掘りし意見を述べることができます。
19.レスポンスが早い
開発チームの中では「100%できていないと報告をしない」などといったことが起こるとプロジェクトに支障をきたすことが多々あります。すごく基本的なことですが、レスポンスの早さは重要なスタンスです。
20.OSS(GitHub、Qiita)の貢献度が高いか
優秀なエンジニアは「みんなで技術をシェアして高めていこう」といったスタンスを基本としていることが多いです。
エンジニアノウハウなどの共有、アウトプットされているかどうかもスタンスを見るポイントとなります。
21.直近でもコードを書いているかどうか
プロのスポーツ選手が練習をかかさないのと同じく、プロフェッショナルのエンジニアは日々コードを書くよう意識して行動していることが多いです。
プロとしてのスタンスを見極める1つの指標となります。
自社に合うエンジニアを見極める21のチェックリスト まとめ
以上、自社に合うエンジニアを見極めるエンジニアを見極める21のチェックリストをご紹介しました。
冒頭でも述べたようにすべての項目にマッチする人材はなかなかいません。貴社の状況を踏まえながら、総合的に見極めの判断をすることをオススメします。