7つのECパッケージを徹底比較

こんにちは!

ITエンジニア・webディレクター・webデザイナーなどのIT人材の自立・キャリアを支援するITプロパートナーズのCTOの柳澤(やなぎさわ)です。
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こちらの弊社運営サイト、「スタートアップ開発ラボ STaP(スタップ)」では、企業の新規事業開発担当者の方や、システム開発責任者の方、事業責任者の方達に向けて、事業開発のコツや、自社プロダクトやWebサービスを立ち上げる際にポイントや注意点について、弊社ノウハウを包み隠さずにお伝えしています。

今回はECサイトについてです。

ECサイトの構築には、0からシステムを開発していく「フルスクラッチ」、ECサイト構築サービスを契約し購入する「パッケージ」、WordPressなどソースが公開されている「オープンソース」、月額料金を支払い利用する「ASP(アプリケーションサービスプロバイダ)」の4種類があります。

今回は、フルスクラッチよりもコストを抑えることができ安全面でも信用ができる「パッケージ型」について、7つのパッケージベンダーから徹底的に比較していきたいと思います。

それぞれのパッケージの特徴比較表

サービス名 COMPANY-EC えびすマート ECキューブ EC-Orange ecbeing コマース21 SI Web Shopping
提供元 ワークスアプリケーションズ インターファクトリー 株式会社ロックオン エスキュービズム ecbeing 株式会社コマースニジュウイチ システムインテグレータ
特徴 ECパッケージ最大手 自動的に最新バージョンに更新 ECサイト構築最大シェア 中規模-大規模向け 豊富なオプション機能 機能の自由度が高い 20年以上の信頼と実績
概要 ECサイトに関連するあらゆる情報を一括管理ができる 従来のASPサービスよりも拡張性が高いSaaS型ECサイトを構築できる 無料で利用できるにもかかわらず、豊富な機能が標準で備わっている OrangePOSとの連携によるオムニチャネル案件に強い これまでに約950サイト以上への支援実績あり ECシステム業界では、老舗の企業 日本初のECパッケージを開発、超大手企業のEコマースにも採用されている
利用企業 ゴディバ・ジャパン株式会社

コーセープロビジョン株式会社

NTT西日本

SMBCファイナンスサービス

ドン・キホーテ ONLINEショッピングモール

わかさ生活

株式会社エイチ・アイ・エス

株式会社アイスタイル

エービーシー・マート

カプコン

日本トイザらス株式会社

株式会社ワコール

KDDIコマースフォワード株式会社

UCCホールディングス株式会社

COMPANY-EC

国内No.1の大手向けパッケージベンダー、大手企業が求めているほとんどの機能が入っています。

メリット

必要な機能が全て揃っているといっても過言ではないため、追加でコストがかかる心配が必要ありません。

カスタマイズの自由度も高く、世界水準のセキュリティで安心して運用することができます。

デメリット

大手企業をターゲットにされたパッケージのため、コストが高くなってしまいます。

おすすめ企業

大手企業、または大規模な市場をターゲットにしている企業

おすすめできない企業

反対に、あまりコストをかけられない中小企業やベンチャー企業にはおすすめできません。

えびすマート

いつでも最新のシステムで運用することができる。拡張性が非常に高くなっています。

メリット

毎週自動のシステム更新を行ってくれるため、常に最新の機能を利用することができ古くなることありません。また、多くのシステムとの連携が可能となっており拡張性の高さはクラウド型ならではとなっています。

デメリット

導入事例は450サイトと、まだそこまで多くはありません。また、ソースコードはクラウドシステムなので開示されません。

おすすめ企業

ベンチャーから大手企業まで、全ての企業におすすめです。

おすすめできない企業

クラウドシステムに不安がある、またはクラウドに不慣れな企業には不向きかもしれません。

ECキューブ

今までに20,000社以上に導入した実績があり、オープンソースのため費用を安く抑えることができるのが魅力です。

メリット

上記の理由から、導入する際のライセンス費用が一切かかりません。そのため、ECサイトを構築する費用がかなり安く抑えることができます。また、自社に開発スキルがある場合はカスタマイズをすることも可能です。

デメリット

まず、問題が発生した場合の問題責任は全て自社が負わなくてはいけません。そのため、全ての責任を負わなくてはいけなくなりある程度の企業としては厳しいといえます。また、ECキューブは約3年で新しいバージョンに移ります。移行後も、最新バージョンのデバッグなどで落ち着くのはリリースから結局1年過ぎくらいになります。

つまり、ECキューブ自体の寿命も1年半程度と短いものになってしまうのです。

おすすめ企業

自社に信頼できる技術者がいる企業のみとなります。

おすすめできない企業

自社に技術力がない企業、開発から構築をベンダー企業に任せたい企業。

EC Orange

ECキューブをカスタマイズし、制作されたパッケージです。最大の魅力はOrange-Posと連携するO2Oやオムニチャネルです。

メリット

ECキューブでの開発のため、ソースコードが開示されています。そのため、自社で保守・運営をすることは技術力がある企業ならばなんら問題がありません。。

デメリット

上記の通り、ベースがECキューブでの開発のためECキューブでなにか問題が発生した場合は対応をしてもらえません。

おすすめの企業

技術力がある中小企業~大手企業となります。

おすすめできない企業

自社に技術力がない企業

ecbeing

パッケージ業界でも大手の企業、パッケージをベースにカスタマイズすることが可能となっています。

メリット

900社超えの実績を裏付ける安定力、ECサイトのマーケティングにもマーケティング担当者が施策してもらえる。また、極端なカスタマイズでなければほとんどの機能のカスタマイズも可能です。

デメリット

大手企業をターゲットにしているため、導入費用やカスタマイズ費用が高くコストが高くついてしまいます。

おすすめ企業

コストがかかっても問題がない大手企業、マーケティングも同時に力を入れたい企業。

おすすめできない企業

ベンチャーなどの小規模の企業。

SI Web Shopping

日本で一番最初のECパッケージを開発、誰もが知る大手企業やEコマースにも導入されています。

メリット

データベース、ソースコードが開示されているためサイト保守内製化ができます。また、外部システムとも連携がしやすくなっています。

デメリット

パッケージ費用が高い、今の時代にここまでの価値があるのかは難しいところです。

おすすめ企業

大手企業、導入実績を重要と考えている企業。

おすすめできない企業

大手以外の企業、予算がない企業には難しい。

コマース21

大手企業への導入実績が数多くあり、自由度が非常に高いECパッケージが特徴となっています。

メリット

自由度が非常に高いECパッケージに、ソースコードも公開されているため構築後に自社でメンテナンスすることが可能です。また、大手企業への実績からも安心して利用することができます。

デメリット

高機能、高いカスタマイズ力から分かるように費用が高くなっています。

おすすめ企業

大手企業、実績を重視する企業に向いています。

おすすめできない企業

ベンチャーや小中規模のあまりコストをかけることができない企業には向いていません。

失敗しないECパッケージの選び方

続いては、失敗しないパッケージ選びのポイントについてご説明したいと思います。

それぞれのパッケージには、当然ながらメリットやデメリットが存在します。

自社にとってベストな製品を選ぶためにも、正しい選定ポイントを理解しておく必要があります。

ライセンス形態

ECサイト構築の目的に、ビジネスの拡大を目的としている企業がほとんどだと思います。

ビジネスが拡大するにつれ、当然サーバーなどのインフラ面も増やす必要が出てきます。

そこで注意したいのが、パッケージのライセンス形態です。

パッケージのライセンス費用が、サーバーの数に依存している場合はビジネスが拡大するにつれコストが増加してしまいます。

こういった失敗をしないために、ライセンス形態は「サイトライセンス型」を選ぶようにしましょう。

機能表を細かくチェックする

新しいシステムを導入する際に、機能表をチェックするのは当然だと思います。

しかし、この機能表を軽くチェックしただけでは意外な落とし穴があります。

機能表にたとえ使用可能と書いてあったとしても、細かく見てみると微妙に内容は違う場合が多いです。

そのため、機能表だけで判断をせずシステムの詳細をしっかりとチェックするようにしましょう。

必要な機能が揃っているか

パッケージを導入する際に、理想はやりたいことが全て実現できるものを導入することだと思います。

しかし、実際は全て実現するのは難しくなっており、実現するためにフルスクラッチにした場合はコストが高くなってしまいます。

初期費用とランニングコストを考慮に入れること

当然、長年運用していくわけですからコスト面も考える必要がでてきます。

初期の導入費用は幾らか?運用していくにあたり、ランニングコストは納得できる価格か?契約してからでは、取り返しがつきません。

ランニングコストも積み重なればバカになりません。

じっくり計算をして考えていきましょう。

スタッフの専門性

パッケージ側でトラブルに対応してもらえる場合、対応するスタッフがECパッケージの知識がないと話しが全く進まず無駄な時間ばかりかかってしまいます。

事前に、トラブル時の対応スタッフはSEなどの知識があるスタッフか確認をしておきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ECパッケージの選択によって、自社サイトだけではなく自社のマーケティングにも多大な影響があります。

決して安い買い物とはいえないので、上記の比較表などを参考に自社に最適のECパッケージを選択するようにじっくりと吟味しましょう。