webサイトをリニューアルする手順とポイントを徹底解説
こんにちは!
ITエンジニア・webディレクター・webデザイナーなどのIT人材の自立・キャリアを支援するITプロパートナーズのCTOの柳澤(やなぎさわ)です。 弊社は、独立精神旺盛な優秀なエンジニアの方々の独立・起業サポートや、フリーランス支援を行っている会社です。
こちらの弊社運営サイト、「スタートアップ開発ラボ STaP(スタップ)」では、企業の新規事業開発担当者の方や、システム開発責任者の方、事業責任者の方達に向けて、事業開発のコツや、自社プロダクトやWebサービスを立ち上げる際にポイントや注意点について、弊社ノウハウを包み隠さずにお伝えしています。
今回は、サイトリニューアルの手順とサイトリニューアルに伴う効果や、スケジュールについても見ていきたいと思います。
この記事をご覧になっている方の中には、サイトリニューアルを検討されている方、もしくはすでに進めている方もいらっしゃるかと思います。
せっかくのサイトリニューアル、リニューアル後の成果でインパクトを残したいですよね。
そこで、この記事で基本的な手順とスケジュールを確認しておきましょう。
サイトリニューアルの目的と効果
細かいサイトリニューアルの手順と進め方を見て行く前に、まずはサイトリニューアルをする目的についてしっかりと考えておきましょう。
サイトリニューアルをする最大の目的としてあげられるのは、ある効果が見込めるからです。
その効果についてもう少し詳しく見ておきましょう。
デザインを変更しイメージアップ
Webサイトをリニューアルすることにより、最も大きく変化するのがサイトデザインです。
入念にリサーチをし、SEO対策やユーザーから求められている新規コンテツを追加したとしても、いつまでも古くUIの使い勝手が悪いWebサイトでは見た目だけで敬遠されてしまいがちになります。
もちろん大切なのはサイトデザインだけではありませんが、最先端のデザインは利用するユーザーの使いやすさなどといった、ユーザービリティが重要視されています。
ユーザービリティが向上するということは、それだけサイト訪問者の直帰率と離脱率が改善することができますよね。
その他の、サイトリニューアルの目的と効果を見てみましょう。
CV数の増加
やはり、webサイトを作成してある程度時間が経ってしまうと、どんなにPDCAを回して施策を試してもCV数が伸びないという状況に陥ることがあります。
そうなった場合はサイトリニューアルを検討した方が良いでしょう。
ITプロパートナーズでもサイトリニューアルを行いましたが、ユーザービリティの向上と、サイトデザインを変更したことにより、CV数も上がっただけでなく、ユーザーの質も上がりました。
しかし、ただデザインをかっこよくしたりするのではなく、現状のwebサイトの課題と解決策を明確にした上でサイトリニューアルに踏み出しましょう。
新規コンテンツの追加
Webサイトのリニューアルに多い目的の1つが、コンテンツの充実化です。
既存のコンテンツでは顧客へのアプローチ方法が古くなってしまったので、新規コンテンツの追加をしたいという企業も多いかと思います。
最近では、コンテンツマーケティングやインバウンドマーケティングが主流になっているようですね。
押し売りではなく、自然にユーザーに見つけてもらうことが好まれる時代のため、コンテンツもそういうった方向へとシフトしていく必要があります。
Webサイトの価値を決めるといっても過言ではないコンテンツ、作り手の目線ではなくユーザー目線のコンテンツ作りが重要になってくることは間違いなさそうです。
サイトの機能を上げるため
デザインに新旧があるのと同じ様に、Webサイトの機能性にも老朽化はあります。
例えば、インターネットブラウザのバーションが新しくになるにつれ、旧来のコーディングではレイアウトが崩れてしまうといった問題が発生します。
それだけではなく、日本では人気のiPhoneですとFlashを閲覧することができません。
そのため、FlashメインのWebサイトはHTML5に代替するなど早急に大幅なリニューアルが必要になってくるのです。
さて、以上のような効果がサイトリニューアルでは見込めて、その効果がサイトリニューアルの目的となっています。
それでは、次にサイトリニューアルの手順と進め方のポイントについて見ていきましょう。
サイトリニューアルの手順と進め方のポイント
サイトリニューアルの手順とポイント①サイトリニューアルをの目的を明確にする
先ほど詳しく述べましたが、まずはサイトリニューアルの目的を明確にしましょう。
リニューアルにかかるコストは決して安いものではありませんし、Webサイトといえば企業の顔にもなります。
事業の成長や集客に繋がる重要な部分ですので、しっかりとした理由付けと目標を設定し「自社価値」をちゃんと伝えられるサイトにしましょう。
サイトリニューアルの手順とポイント②現状の課題と目標設定を決める
・現状の問題点、課題を洗い出す
Webサイトのリニューアルを行うには、なにかしらの問題点や課題があるから行いますよね。
リニューアルを検討し始めると、どうしてもサイトデザインや新規コンテンツに注目がちになってしまいます。
先ほど述べたことと重複しますが、まずは、徹底的にWebサイトの問題点や課題を洗い出し、自社サイトの役割を明確にすることを意識しましょう。
問題点や課題を解決するために、ユーザー目線に立って客観的に自社サイトを分析する必要があります。
・KGI、KPIの設定
Webサイトを運営するにあたり、目標に対して成果を計測するためにKGI・KPI設定を行うことが重要になってきます。
当たり前ですが、サイトリニューアルをして終わりではありません。
サイトリニューアルによる効果を測定しなければなりませんよね。そこで設定しておきたいのが、KGIとKPIです。
サイトリニューアルで達成させたい数字から逆算して、そのためにリニューアルで何が必要なのかを考えていかなければなりませんし、実際に運用を始めるときにも必要なものなので、KGIとKPIはある程度設定しておきましょう。
サイトリニューアルの手順とポイント③課題は事業部をまたいで解決案をだす
リニューアルを機に、今まで見えてこなかった課題が出てくると思います。
そのときに、その担当部門だけが課題解決の戦略を考えるのではなく、部門をまたいで全員で考えていかなくてはいけません。
サイトリニューアルは全社員の目指すべき方向性を共有するという意味でも重要なコンテンツですし、今まで不便を感じていた部分を解決できるきっかけにもなります。
サイトリニューアルの手順とポイント④サイト設計
・サイトマップを作成する
現状の課題の洗い出し、目標点を決めるのが完了したら次はWebサイトの中身やデザインを考えていきましょう。
まずはサイト全体の設計を考えていき、複雑化してしまったカテゴリを整理し、使い勝手がよい構造にします。
このときに、必要なコンテンツを洗い出すのに判断するポイントは、「ユーザーが必要な情報」かどうかです。
情報量が多く、ユーザーに何を伝えたいのかメッセージが届かないサイトではリニューアルする意味がありません。
本当にユーザーに届けたいものを掲載するようにしましょう。このときに、制作スケジュールを確定します。
・ワイヤーフレームの作成
サイトマップが完成したら、それに沿ってワイヤーフレームを作成しましょう。
このときに、サイト全体のアクション導線の配置などを意識したUI設計を行います。
Webサイトを閲覧するユーザー環境に合わせ、見やすく使い勝手が良くなるように設計しましょう。
また、スマートフォンからのアクセスが多い場合は、レスポンシブデザインに必ず対応させましょう。
サイトリニューアルの手順とポイント⑤デザインの作成
ワイヤーフレームが完成したら、次はデザイナーが実際のページを作成します。
このときに注意したいのが、リニューアルのコンセプトに沿ったものが制作できているかが重要になってきます。
決してデザイナーの趣味で制作するのではなく、リニューアルコンセプトをしっかりと把握し企業・個人のブランドメッセージが一目で伝わるよう表現しましょう。
また、次のコーディングを分かりやすくするためにレイヤーを綺麗に整理することも重要です。
サイトリニューアルの手順とポイント⑥コーディングとブラウザチェック
デザインが完成したら、いよいよ最後の工程のコーディングになります。
このときに、適切なマークアップを行うことでアクセシビリティの向上やSEOも同時に対策することができます。
一通りコーディングが完了したら、各ブラウザで無事動作するか動作確認をします。
このときに、デザインが崩れていないかなど確認しておきましょう。
リニューアル後の引き継ぎでトラブルを避けるためにも、コーディングガイドラインの作成やリダイレクトの手続きを忘れずに行いましょう。
サイトリニューアルの手順とポイント⑦解析・運用・改善
無事リニューアルが完了したら、いよいよここからが本番になります。
日々の運営、設定したKPIをチェックしPDCAサイクルを常々行っていく必要があります。
このときに、Webサイトを訪問するユーザーから得た製品やサービスについてのデータを分析し、コストを抑えて課題を解決していきましょう。
最後に、サイトリニューアルのスケジュールについてです。
サイトリニューアルのスケジュール例
サイトリニューアルを行う際に、一般的なスケジュールは以下の通りになっています。
10月~11月中旬 要件定義・企画 | プロジェクトメンバーとの顔合わせ、サイトマップの作成 |
11月中旬~12月中旬 設計・デザイン | ワイヤーフレームの作成・デザインの作成 |
12月中旬~翌年1月下旬 開発・制作 | コーディング |
1月末~ テスト・デバッグ | ブラウザチェックなど |
2月下旬~ 公開 | 解析・運用・改善 |
簡単になりますが、以上が一般的なスケジュールとなっています。
適切なスケジュールで進めるために
やはり、サイトリニューアルだけでなく、開発全般に言えますが、スケジュールは非常に重要です。
上記であげたように、リニューアルの目的や、スケジュールのイメージを共有することで、チームで動くことが求められます。
そして、どの作業にどれくらいの時間をかけるのかを吟味しましょう。
例えば、「プロジェクトの初期設計がのちの作業に大きな影響力を持つので、要件定義といった作業に時間を多く割く」といった具合です。
今回あげたスケジュール例が当てはまるか否かは、企業によって左右するので、参考程度にして見てください。
まとめ
今回の記事で、サイトリニューアルを依頼した場合どのような工程がありどれくらいの期間が必要かはお分かり頂けたかと思います。
もちろん、制作会社やリニューアルする規模によってスケジュールは変更します。
計画性なくリニューアルするのではなく、しっかりとサイトコンセプトや課題解決を目指したサイトリニューアルを目指しましょう。