新規事業を創出する方法とは?プロセスや課題から具体的な流れを考える
新規事業の創出は、企業の未来を作る上で重要なポイントになります。
しかし、これまでにないような事業の創出は簡単ではなく、時間と資金をかけたのに結果が伴わなかったというケースも珍しくありません。
新規事業の創出はそういったリスクを持つため、準備をせずに勢いだけでスタートすることは望ましくないのです。
では、新規事業の創出にはどのような準備が求められるのでしょうか。
今回は新規事業の「創出」という言葉を軸に、必要な準備や考え方を解説します。
これから新規事業を立ち上げる、既にスタートさせた新規事業が上手くいっていない。
そういった場合にはこちらを参考に、改めて新規事業の創出方法を確認してみてください。
新規事業の「創出」とは?
まずは新規事業の「創出」について考えます。
創出という言葉がなぜ新規事業の立ち上げ時に使われるのかを、以下から確認しましょう。
- 創出の意味について
- 創出とは突飛なアイデアではない
- 天才の思いつきよりもチームでの補完
創出の意味について
創出には、「物事を新しく作ること」という意味があります。
これまでにないものや実現できなかったことを形にすることが、創出だと考えられるでしょう。
つまりは目新しいものや誰かを驚かせるようなアイデアを生み出すことが、新規事業の創出になるのです。
ただ新規事業を始めることが決まっただけでは、創出は完了しません。
具体的なアイデアや行動に移って初めて、新規事業の創出は行われるのです。
創出とは突飛なアイデアではない
勘違いされがちですが、創出とは決して突飛なアイデアを採用することではありません。
現実的かつ企業としての利益が出るものでなければ、新規事業の成功にはつながらないでしょう。
確かに新規事業の創出を考えるとき、「他人が思いついていないアイデア」や「誰も実現していないもの」という希少性は重要です。
しかし、本来はこれだけたくさんの企業があるのに、「なぜ誰もこのアイデアを実現していないのか」というところまで考えなければなりません。
実現されていない原因を探ることで、そのアイデアの問題点が見えてきます。
その問題点を解決できるアイデアを発見できて初めて、新規事業の創出につなげられるのです。
ただ突飛なアイデアを出し合って、そのまま加工せずに新規事業として打ち立てるだけでは、創出にならないことは理解しておきましょう。
新規事業の創出に必要な考え方とは
創出の意味を理解した上で、続いては必要な考え方について解説します。
新規事業において何を重視すべきなのかを、事前に確認しましょう。
- ユーザーの課題を理解する
- 時代のニーズに合わせることを考える
- オープンイノベーションの活用
ユーザーの課題を理解する
新規事業は、そのサービスや商品を使うユーザーの課題を解決するものでなければなりません。
そのため創出のアイデアは、どのような課題があるのかを考えた上で形作っていく必要があるのです。
ただアイデアを考えてそれを実現するだけでは、本当に求められているものを市場に提供することが難しくなります。
アイデアを主体に考えるのではなく、あくまでユーザーの課題をメインに考えることが新規事業の創出におけるポイントです。
時代のニーズに合わせることを考える
新規事業を創出する際には、アイデアや事業スタイルを時代のニーズに合わせていかなければなりません。
誰もが経験したことのある古いアイデアや、逆に技術や一般的な設備が追いついていない新しすぎるアイデアは、受け入れられない可能性があるでしょう。
時代の流行を無視したニッチすぎるアイデアは、一見素晴らしいように思えても、新規事業には向かないことも考えられるのです。
新規事業の創出の際には複数回シミュレートをして、本当に時代のニーズに合っているのか、求められる市場やユーザーが多いのかを確認する必要があるでしょう。
オープンイノベーションの活用
新規事業の創出を考える際には、オープンイノベーションを活用していくことも重要です。
社外の企業や研究施設などと連携するオープンイノベーションは、自社に足りない要素を取り入れることにつながります。
特に、新規事業の創出を先導するのは人の力を外部から得られる点は、オープンイノベーションを使うメリットになるでしょう。
新規事業においては、人材がアイデアを生み、それを実現し、ビジネスモデルを作り上げていくのが通常です。
しかし、自社の人材だけでその全てをまかなえるとは限りません。
だからといって、新開事業のためだけに新しく人を採用するのは難しいでしょう。
だからこそオープンイノベーションを賢く使って、社内に足りないものを補っていくことが必要となるのです。
新規事業の創出におけるプロセスとは
考え方を理解することで、新規事業の創出に必要なプロセスも見えてきます。
以下から特に重要なプロセスを確認し、基本的な流れを把握しておきましょう。
- コンセプトの立案
- 市場調査
- リソースの確認
コンセプトの立案
新規事業の創出では、まず商品やサービスにつながるコンセプトを立案していきます。
コンセプトとは要するに、方向性や基準と捉えることが可能です。
コンセプトを明確にすることでアイデアを固めやすくなるので、新規事業の基盤づくりとして最初に行っておきたいプロセスになるでしょう。
アイデアがまとまらない、自社で実現できるアイデアが出てこない。
それは基本的なコンセプトが決まっていないことが、原因になっているのかもしれません。
「〇〇のようなもの」「〇〇の方向で」といった漠然としたものからで構わないので、新規事業の創出におけるコンセプトを考えてみましょう。
市場調査
続いて必要となるのが、新規事業に関する市場調査です。
新規事業のアイデアがどの程度の需要を見込めるのか、時代のニーズに合っているのか。
そういった点はこの段階で、しっかりとチェックしておきましょう。
市場調査をしてみて結果が見込めないようであれば、再びアイデアの練り出しやコンセプトの立案から始めるのがコツです。
リソースの確認
続いてのプロセスでは自社のリソースを確認し、本当にその新規事業が続けられるのかをシミュレートします。
社内のリソースが不十分だとプロジェクトが途中で中断したり、目標に達しない中途半端な商品・サービスが完成したりといった可能性が出てきます。
新規事業の創出に関われる人員、かけられるコスト、成果を出すまでに使える時間などを細かくピックアップしてみてください。
社内リソースで実現できる範囲を確認するところまで到達することで、新規事業の創出を現実的な距離にまで引き寄せることになるでしょう。
新規事業の創出に起こりがちな課題
新規事業の創出時には、多くの問題が持ち上がります。
以下ではよくある課題とその解決方法を確認します。
- 納得のいくアイデアが見つからない
- コストが足りない
- 新規事業の進め方・目標がわからない
納得のいくアイデアが見つからない
新規事業の創出に慣れていないと、納得のいかないアイデアばかりが提案されることも多いです。
新規事業をスタートさせる最初のアイデアが見つからずに、時間が経ってしまうというケースは多くの企業が経験することでしょう。
納得のいかなアイデアが見つからないときには、まず「なぜ納得いかないのか」を確認します。
その上で納得させるにはどうすればいいのか、何が足りていないのかを研究し、そのアイデアを研磨していくこと目指しましょう。
納得がいかないからといって、すぐにゴミ箱に捨ててしまうのはもったいないです。
改めて新規事業の創出に使えないか考えてみることで、納得のいかないアイデアも使えるアイデアに変えていくことができるでしょう。
コストが足りない
新規事業のアイデアを実現するためのコスト不足も、創出を妨げる課題になり得ます。
しかし、さらなるコストの捻出は、それをカバーできるだけの結果が出るという確信がなければ難しいでしょう。
そこで、「リーンスタートアップ」という考え方がおすすめされます。
リーンスタートアップとは、最低限の完成度で製品やサービスを市場に提供する手法です。
試作品を短期間で提供することになるので、市場での自社の知名度を高めたり、コストを抑えたりといった効果に期待できます。
新規事業の創出というプロセスを社内に根付かせるために、リーンスタートアップを積極的に実施していく方法も検討されるでしょう。
新規事業の進め方・目標がわからない
新規事業の進め方や目標設定ができないということも、課題になることがあります。
これまで新規事業を立ち上げた経験がない場合、何から手をつければいいのかわからなくなることもあるでしょう。
そんなときは外部のコンサルタントなどを利用し、プロの意見を聞くことがひとつの解決策となります。
新規事業のサポートに強いコンサルの力を借りて、具体的な進め方を計画することもポイントです。
また、技術的に足りない要素も、外部からの応援を借りることが新規事業では重要となります。
たとえば製品のホームページを作る場合には、自社内だけで進めるよりも、アウトソーシングを通してプロのエンジニアに任せることが考えられます。
このように適材適所な考え方を基本とすることも、新規事業の創出における課題をクリアするきっかけになるでしょう。
まとめ:新規事業の創出は確かな準備から始まる
新規事業で商品やサービスを創出していくには、そのための適切な準備が必要となります。
こちらでどんな準備が求められるのかを、まとめて確認してみてください。
新規事業の創出における考え方やポイントを把握することが、本格的なスタートにつながっていくでしょう。
