1on1ミーティングおすすめツール4選!より効果的に!コミュニケーションを向上させるツールなど

シリコンバレーではすでに当然のものとして実施される人材育成プログラム「1on1ミーティング」。
2012年にYahooが導入したことを皮切りに、日本でも注目度が年々高まり、書籍も多く発売されています。
Yahooは「否定せず「”もっと”〇〇したほうがいい」という伝え方でモチベーションUP」というテーマで1on1を導入しており、今では『1on1は不要』という人が皆無というほど1on1導入を大成功させた事例です。
1on1ミーティングはコミュニケーションを活性化し、社員が生き生きと目的をもって働ける働きやすい職場環境を実現、そのための育成を目的として行われるもの。
導入して成功した事例もありますが、失敗してしまった事例も多いのも1on1ミーティングの特徴です。
どうして失敗してしまうのか、というと「1on1ミーティング導入・実施が適切に行われていないこと」が原因であるケースが多いのです。
・コミュニケーションが増え良い関係性づくりに活かせる
・部下の話を聞くことで組織の課題を発見できる
上記のポイントを踏まえつつ、今の御社の状況に足りないものを補ってくれるツールはどのようなものか考えながら読み進めてみてください。
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1on1ミーティングのおすすめツール一覧表
このあと個別に紹介する、1on1ミーティングを有意義に効果的なものにするのに役立つ4つのツールを簡単に表にまとめました。
企業名 | ツール名 | 特徴 | 代表的な機能 |
---|---|---|---|
パーソルプロセステクノロジー | HITO-Link パフォーマンス | 1on1・OKRを中心に対話・FBを促進する目標評価管理ツール | 人材データベース機能/評価シート/OKRフィードバック機能/フィードバックコイン |
RELATINS株式会社 | Wistnat | ピープルマネジメントを目標に目標管理・1on1・評価面談をワンストップで実現 | 目標管理/1on1/フィードバック/マネジメント分析 |
Unipos株式会社 | Unipos | やらされてではなく社員が前向きに参加したくなるコミュニケーションツール | タイムライン(ピアボーナスと拍手)/ハッシュタグ/プロフィール機能/Slackなどとの連携 |
NudgeJapan | Nudge | EQ値の高い組織へ成長させる・正しい感情のコントロールでモチベーションを高める | EQ測定/1on1面談支援/課題発見共有 |
どれも機能や特徴の異なるツールをピックアップしていますので、御社にとって今必要なのはどのツールか、検討材料にして下さい。
単体でも効果的ですが、例えばUniposで社内コミュニケーションを活性化させつつ、HITO-Link パフォーマンスやWistant・Nudgeを組み合わせて1on1をより効果的なものにするということも可能です。
この後詳しいツールの紹介をしていきますので、チェックしてみてください。
1on1おすすめツール1:HITO-Link パフォーマンス【目標管理/賞賛・労いを習慣にし1on1の効果向上】
HITO-Link パフォーマンスは1on1ミーティングを効果的にする豊富な機能が魅力的なツール。
目標をただ管理するのではなく、進捗状況も見やすくチェックできるため、上司のマネジメント力の補完にも役立ちます。
- 人材データベース
- 目標評価シート
- OKR進捗管理
- スマホアプリあり
といった機能が備わっていて、ただ1on1をするのではなく、部下に寄り添った声掛け(○○の目標、いい感じに進んでるね!など)もしやすく、組織内のコミュニケーション活性化という1on1の大きな目標達成にもつながります。
社員情報の管理はもちろん、OKRなど1on1ミーティングだけでなく評価面談まで役立つ機能が備わり、人材管理の一端を担うこともできるツールなので、利便性の高さも注目していただきたいポイント。
実際の使い勝手も気になるところですが、30日間無料でお試しができるので、実際に使ってみて本稼働するかどうか検討できるのも嬉しい点です。
続いてHITO-Link パフォーマンスの詳しい機能を解説します。
HITO-Link パフォーマンス便利な機能
OKR/フィードバック機能
シリコンバレーで活用されているOKRの形式で目標と進捗状況を管理・フィードバックを簡単にできるようにしてくれる機能。
全体を見ることができるので企業としてのビジョンやカルチャー、社員との目標・方向性を統一しやすくなります。
目標チェックイン機能
期初の個人目標を設定し、目標の進捗状況を簡単にアンケート形式で定期的に提出できる機能です。
定型質問のほか、自由に質問項目を増設することもできるので使い勝手も良い機能。
評価を行うタイミングでは蓄積されたデータを参照することもできるので、評価対象者も評価への納得度がUPしやすい仕組みになります。
フィードバックコイン機能
感謝の気持ち・称賛の気持ちをメッセージとコインで贈り合うことができる機能です。
賞賛やねぎらいの習慣を根付かせることは、頑張ろう!という気持ちをはぐくむだけでなく良質なコミュニケーションを活性化させることにも役立ちます。
「社員同士のコミュニケーションがいまいちかな…」そう感じている企業でこそ、本領を発揮する機能とも言えます。
1on1ミーティングの中でも話題にしやすく、社員のモチベーションも上げてくれることでしょう。
1on1おすすめツール2:Wistant【1on1、目標管理、評価面談までワンストップ】
このツールは組織をもっと良くする「ピープルマネジメント」に注力していて、無料トライアルもあります。
このような悩みを解決する手助けをしてくれ、1on1ミーティングのみならず目標管理や評価面談(フィードバック)までワンストップで活用可能。
- マネジメント層を強化したい
- どんな風にマネジメントされているか知りたい
- 社員からのマネジメント層への不満を解消したい
- メンバーの目標達成へのサポートを充実したい
1on1ミーティングにおいては議事録や事前アンケートという機能も備わっているので、部下目線でも1on1ミーティング参加準備の際のアジェンダ作成など負担を軽減することができます。
メンバーに寄り添った成長・意欲・目標達成を後押しすることが容易になるので、1on1に参加するすべての人の負担を軽減し、適切運用の手助けをしてくれることでしょう。
簡単に使い方・イメージがわかる動画もあります。
Wistantの便利な機能
目標管理
会社の目標としての目標、チームでの目標、個人としての目標を管理できる機能です。
MBOやOKRなど様々な目標管理手法に対応しているので使い勝手も良いのも特徴。
管理しやすく見やすいからこそ日頃から目標を意識できるので、メンバー・組織のパフォーマンスが向上します。
1on1:ペア・周期の設定と通知
1on1を実施するメンターとメンティの組み合わせを管理できます。
2週間に1回、1ヶ月に1回といった周期を設定し、メールやチャットツールからリマインダーが送信される機能なので、うっかりも予防できます。
事前アンケート
限られた時間で意義ある1on1を行うための、メンティによる「事前準備」を手助けする機能。
目標に対する振り返りを行ったり、1on1で話したいトピックを選択することができるのでアジェンダ作成も大幅に負担が軽減されます。
メンターも「メンティが何を話したいか」が事前にわかるので、上司にとっても場を進めていくのが楽になる機能です。
1on1トピックの固定
企業や人事側から1on1で必ず話してもらいたいトピックがあるという時には『固定トピック』として設定することができます。
目標設定の1ヶ月前になったら「次の期の目標について」というトピックを固定する、とリマインダーのような使い方も。
1on1で社内のコミュニケーションを円滑にする、という大きな目標の一つを簡単にかなえてくれる機能でしょう。
1on1シート:対話の内容を記録
事前アンケートの回答から、自動で「1on1シート」が作成される機能です。
議事録(メモ)機能も備えていて何を話したか記録するというところまでこの機能で補ってくれます。
このシートを見ながら実際の1on1を進めることもできるので、部下の負担になりがちなアジェンダ作成という業務もなくなります。
フィードバックや評価の際の材料にすることも可能なので、その場限りになってしまうことも避けられます。
1on1おすすめツール3:Unipos【全社員で感謝・賞賛を習慣づけるピアボーナス】
トヨタ自動車労働組合、DeNA、伊藤忠、VOLVO、メルカリ、マイナビなどが導入しているツールです。
『貢献を見える化』することで社内で”感謝のコミュニケーション”を活性化することができ、強い組織として成長することができるツール。
- 社員のモチベーションが下がっている
- チームだけでなく部署間の連携を強化したい
- 行動指針やバリューを浸透させたい
このような企業の抱える悩みや目標を叶える手助けをしてくれます。
従業員同士が感謝の言葉とあわせて”ピアボーナス”をWEB上で送りあうことができるので、モチベーションUPにも直結。
様々な組織として抱える課題をクリアにし、組織改革プロジェクトへのサポートもあるという強みもあるからこそ、『一年以内に組織が強化された』という実感をもてるということで注目されています。
Uniposで贈れるピアボーナスとは
ピアボーナスとはWEB上で贈りあえるポイントで、Uniposでは成果給として給与に反映するほかAmazonギフト券との交換・お菓子と交換など企業が自由に設定することができます。
日頃の業務においてよい行動をしてるね!と思ったときに「いいね!」の代わりにピアボーナスを贈る、という新しいカルチャーを創設できます。
気軽に贈りあえるものなので社員も「もっと頑張ろう!」と意識しやすく、ゲームのような楽しさも味わえるシステムでしょう。
Uniposの便利な機能
タイムライン
全社にリアルタイムに公開されるタイムラインで、モチベーションUP効果が期待できる機能。
”拍手”(いいねのようなイメージ)したりピアボーナスを付与することで、他部署間もふくめ努力を賞賛する意識が働きます。
なかなか自分の良い行いが他部署に連携されることはありませんが、タイムラインを見ると「頑張ったね!」とすれ違いざま声をかけるリアルなコミュニケーション活性化にもつながりますね。
拍手
自分の努力している事や目標達成したこと、また目標を達成した社員について上司が投稿したものに対して「拍手」という形で賞賛の気持ちを伝えられる機能。
アナリティクスデータ
定量的に分析することができるので、1on1だけでなく企業としての現状を測りやすい機能になっています。
ただ見るだけ、掲示するだけではなく簡単に分析ができるのは嬉しいポイント。
データ抽出機能
目的に沿ったデータを簡単に抽出することができるので、人事評価の際にも便利な機能。
ハッシュタグ
ネット社会では当たり前になっているハッシュタグを社内コミュニケーションツールであるUniposも実装したもの。
行動指針やバリュー、企業としての目標などをハッシュタグに設定すれば、投稿を簡単に紐づけすることができます。
「あそこの課の○○さんも同じ目標に向かってるんだな!」と親近感もわきやすく、社員の横のつながりを強化することにもつながります。
社員個人のプロフィール機能
どんな人なのか短時間に理解できる設計になっているので、「あの人はどんな人なんだろう?」と思ったときに気軽にチェックできるので社内のコミュニケーション活性化に役立ちます。
スマホアプリ対応
社外でも確認できるスマホあぷりで、営業職や出張が多いメンバーも楽にアクセスできます。
1on1おすすめツール4:Nudge【EQの高い組織を目指す】
このツールは『個人と組織のEQ(感情リテラシー)を高めて、自律・成長型の組織づくりを支援』することを最終的な目的として、1on1を通じて社員の心の持ち方を「成長・貢献」に向かわせ、「思考・行動の習慣化」を後押ししてくれるツールです。
感情を前向きにコントロールするために『行動の基礎となる感情・自己を動機づける感情リテラシーの状態と変化』に気づきを与えてくれます。
また、モチベーションはあげようとして上がるものではありません。
モチベーションが自然とあがる、そのための支援をしてくれるツール。
最大の特徴はEQという要素を組み込んでいる事。
感情を理解するためEQ値を測定し可視化する、その結果や課題を発見・共有することで根本的な解決まで実現しようというもの。
いわゆる1on1ミーティングのためのツール、というよりも、理論的に自分について理解し、上司が共有することができるツールで、人間力育成にも通ずる部分があります。
EQとは何か
EQとは心の知能指数、自分のみならず他人の情動への理解が深く、感情をコントロールする能力を示す値として使われています。
頭脳の明晰さの指標とされているIQとは違い、EQは人の器の大きさと言い換えても良いでしょう。
EQが高い人は「成果を出し続ける人が多い」「EQの高い組織に属することでEQが高まる傾向がある」というデータに注目し、作られたのがNudgeです。
Nudgeは”EQが高い組織”として成長するためのツールでもあるのです。
Nudgeの便利な機能
EQ値測定
EQを測定することでモチベーションが低下している社員に対してのマネジメントも的確に行えるようになる。
モチベーション低下の要因を把握し、本人と上司で共有しながら原因特定・解決に結びつけることを可能にする。
1on1面談支援
成長と貢献をテーマに「思考すること・行動すること」を習慣化することで感情を前向きにコントロールすることが習慣となるような、1on1ミーティングの支援を行る機能。
社員個人の認知バイアス(=心のフィルター)を理解し、適切な方向にチューニングするために行動を促すことで1on1を効果的なものにします。
社員本人が腑に落ち、認知バイアスをチューニングしなおすのに必要な時間を短縮します。
リーダー研修
機能とは違いますが、Nudgeでは組織の感情リテラシーを高める「リーダーとしての心の持ち方・感情の構造に関する基礎的な知識とスキル」を習得するための研修を行っています。
効果的な1on1を実現するためにNudgeの利用はおすすめですが、導入の前段階としてこの研修を受講するとより効果的な1on1を実施する手助けとなる内容。
この研修は以下の<Nudgeの5ステップ>に基づいて行われています。
- 成果にはどれだけ行動するか重要であると認識させる
- 自分の行動にブレーキをかけているものを知り外す
- マインドセットのチューニング
- 「成長・貢献」に役立つ「行動」の選択を促進
- 「思考・行動」を習慣化する後押しを行う
病は気から、とも言いますが「気の持ちよう」で行動のみならず結果が大きく好転することもあるということを経験から知っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
Nudgeではそのもととなっている考え方、正しい選択の仕方から、自分の気持ちを正しい方向に向けることでポジティブな方法でモチベーションを高め、働きやすい環境を整える手助けをしてくれます。
「なかなか社員のモチベーションが上がってこない」
「社内・チーム内に覇気がない」
「1on1をしてみても前向きな目標などがでてこない」
そのような場合にはNudgeを導入することで好転の兆しも見えてくるのではないでしょうか。
その他Nudgeではこのような研修も行われています。
<Nudgeリーダー基礎研修[理論編](3時間)>
- 1on1面談
- 1on1面談の目的/Nudgeの5ステップ
- 感情の構造
- 認知スタイルと感情/選択と習慣
- マインドセット
- EQ測定と感情リテラシー/Nudgeサイクル
<Nudgeリーダー基礎研修[実践編](3時間)>
- リレーション
- 信頼関係の構築(ワークショップ)
- フィードバック
- EQ測定結果のフィードバック(ワークショップ)
- 行動と習慣化
- マインドセットと習慣化のための行動(ワークショップ)
1on1ミーティングをより効果的に有意義にするためのツールは目的に合わせて導入すべし
ここまで4つの『1on1ミーティングを効果的にスムーズに導入する手助けをしてくれるツール』を紹介してきました。
- OKR形式で1on1からFBまで簡単管理&FBコインでモチベーションUP「HITO-Link パフォーマンス」
- 1on1だけでなく評価面談までワンストップで使える「Wistant」
- ピアボーナスを活用し前向きな社内コミュニケーション活性化と1on1を実現する「Unipos」
- 1on1ミーティング導入に先駆けて導入してみたい「Nudge」
併用すればより社内が生き生きと、強い組織になるために正しい方向に進んでいくスピードも加速させることもできますね。
まずは今どのツールを導入するのがより良い環境づくりにつながるか、御社に今不足している部分を補う、社員の負担となっている部分を軽減するなど目的にあわせて検討してみましょう。