1on1ミーティングの導入にオススメの研修5選!
「1on1ミーティングを導入したいがどこから始めるべきかわからない」
「とりあえず導入したものの1on1の効果が見られない」
「効果的な1on1ミーティング実施がおこなえるようにしたい」
1on1がもてはやされる今、このような悩みを抱える企業の数も順当に増えています。
それはなぜか。
1on1実施の目的の認識が間違っている
1on1なのに上司がイニシアチブを握ってしまい正しい運営がされていない
これはもちろんですが、もう一つ「1on1を行う上司のスキル不足」も要因の一つ。
ここでは1on1とはなにか、どのように実施すべきか、効果的な1on1を実施するためのスキルを習得するための研修をご紹介します。
短期間で比較的安価で受けられる研修も多いため、受講にそれほど大きな負担を強いられることもないものをピックアップしました。
まずはどのようなものがあるか一覧でご覧いただき、それぞれ個別に詳細を解説させていただきます。
目次
- 1 1on1ミーティングは上司・マネジメント層・コーチの育成も求められる
- 2 1on1ミーティングを有意義なものにするためのおすすめ研修5選
- 3 ビジネスコーチ 1on1ミーティング導入プログラム
- 4 リクルートマネジメントスクール 1on1ミーティング3時間研修セミナー<費用あり>
- 5 かんき出版の社員研修 1on1コミュニケーション研修
- 6 パナソニックライフソリューションズ創研 1on1ミーティング~部下育成・指導スキルの習得<費用あり>
- 7 Act and Act コーチングコミュニケーション入門セミナー大阪・神戸・京都
- 8 1on1ミーティングスキルの研修はヤフーや楽天のような大企業も取り入れている
- 9 1on1ミーティング導入前に研修を行うことで1on1を成功させるカギ
1on1ミーティングは上司・マネジメント層・コーチの育成も求められる
関連記事(1on1ミーティング進め方のコツと効果的な質問)でもお伝えしていますが、1on1ミーティングをスムーズかつ効果的なものに進めるためには『部下の話をうまく引き出し成長につなげる上司としての力量』が何よりも大切です。
1on1ミーティングを正しく運用するならば、イニシアチブは対象者に持たせるべきです。
イニシアチブを上司が握ってしまうと、1on1ミーティングではなくいつもの「上司の話を聞くための時間」が増えてしまうだけで意味がありません。
対象者の困っていること・悩んでいる事を聞き解決するためにどうするべきかを対象者の言葉で引き出す。
対象者がどのような価値観・考え方をもっているのか、どんなことを望んでいるのか理解するための情報を引き出す。
それが1on1ミーティングで上司が行うべきこと。
- コミュニケーション能力
- 傾聴力:人の話を聞きだす能力
これが1on1ミーティングで上司に求められる能力ですが、簡単に身につけられるものではありません。
1on1ミーティングを導入する企業では面接官となる上司のスキルアップの為の研修を行うことが多いのはこの為。
ここでは上司として正しく部下を成長させるための傾聴力・コミュニケーション能力を磨くことができる、おすすめの研修を選りすぐってご紹介します。
1on1ミーティングを有意義なものにするためのおすすめ研修5選
これからご紹介するおすすめの1on1ミーティング研修の一覧からご確認ください。
企業名 | 研修名 | 研修対象者 | 特徴 |
---|---|---|---|
ビジネスコーチ | 1on1ミーティング導入プログラム | マネジメント層・管理職・上司・社内コーチ | オーダーメイドで短期間で効果的な1on1を実現するためのスキルを学ぶ |
リクルートマネジメントスクール | 3時間研修セミナー | マネジメント層・管理職・上司・社内コーチ | 自分が部下にどう向き合っているのか、適切に関われているのかの気づきを得て、コーチングとティーチングの使い分けを学び短時間で効果的な1on1ミーティングのスキル向上を目指す |
かんき出版 | 1on1コミュニケーション研修 | マネジメント層・管理職・上司・社内コーチ | 1on1第一人者の世古詞一氏による研修で、1on1の必要性、マネジメントとの関連、コーチングの基礎から学ぶことができる |
パナソニックライフソリューションズ創研 | 1on1ミーティングで使える部下育成・指導スキルの習得 | マネジメント層・管理職・上司・社内コーチ | 組織の活性化を最終目的とした部下の育成について現場で携わった知見を活かしたわかりやすい研修 |
Act and Act | コーチングコミュニケーション入門セミナー大阪・神戸・京都 | マネジメント層・管理職・上司・社内コーチ | 1on1にもっとも求められる”傾聴力”の強化と、コミュニケーション・コーチングについて基礎から学び、トレーニングを行う研修 |
それぞれ研修の内容に特色があります。
マネジメントを通してコミュニケーション能力・傾聴力を伸ばす基礎的な研修、現場で育成に携わった知見を活かした組織活性化という目的のための研修もあります。
短期間でスキル習得することができる人気の研修をピックアップしていますから、1on1ミーティング導入前から段階的に研修を取り入れていくこともおすすめです。
それぞれの研修について、詳しく解説していきますので目を通してみて下さい。
ビジネスコーチ 1on1ミーティング導入プログラム
コーチングの第一人者”マーシャル・ゴールドスミス氏”の研修で行われるクラウドコーチングを活用したもので、500社以上での導入実績があります。
企業導入実績としてはヤフー・モノタロウ・日清食品・楽天株式会社・SONYと大企業も名をつられているほど、注目の研修。
この研修が目的としていること、実施することで得られる効果は以下です。
- 上意下達の組織風土改善
- 生産性向上
- 自立型社員の育成に関する事(メンタルヘルス改善)
- コミュニケーションの活性化
- 会社に対するロイヤリティ向上
特にこだわっているのが”対話の質を向上させる”という点で、まさに1on1ミーティングで上司に求められるスキルです。
1on1ミーティングの場で確実に実践に活かせるスキルを短期間で身につけられる、ポイント押さえた学びの場。
完全オーダーメイドというのも特徴の一つで、導入企業単位にカルチャーや1on1導入の目的とするところに照準を合わせたカリキュラムが組まれます。
研修の内容としては企業にあわせて、以下4つのプログラムの全て、もしくは抜粋で行われます。
- 「1on1実践スキル研修」による1on1の進め方の修得(最短1日~最大5日程度)
- 「1on1コーチング」による個別に設定されたテーマに関する課題解決や気づきの獲得
- 「社内コーチ育成研修」による貴社オリジナルの社内コーチ認定制度・資格制度のご提供
- 「クラウドコーチング」を用いた1on1実践の定着と浸透
リクルートマネジメントスクール 1on1ミーティング3時間研修セミナー<費用あり>
正式名:部下の行動と学習を促進する「1on1」(1対1の定期ミーティング)のすすめ ~効果的な進め方とポイント~(135)
この研修の特徴は1on1ミーティングを効果的に運用するための「部下への働きかけ」「目的に応じた向き合い方」などを学ぶことができるもの。
1on1ミーティングの基礎的な部分を学ぶことができるので、1on1ミーティング導入のタイミングで行う研修としても最適です。
料金は15,000円、時間は3時間とかなり短期間でポイントを押さえて学ぶことができるので、導入しやすい研修としてもおすすめ。
知識ではなく実践できるかどうかを重視したワークやロールプレイングが中心のプログラムになっています。
● オリエンテーション
● 部下との面談について
└ 面談の種類と3つの関わり方
└ 面談の進め方
● 場の雰囲気を作る・意識する
└ 自分が無意識に出しているインパクトを知る
└ 信頼関係を作るコツ
└ 自分が作りだしたい雰囲気を考える
● 面談の実践(ロールプレイング)
└ ティーチング的関わりとコーチング的関わり
● 振り返りと行動計画
└ 振り返りと行動計画の作成
└ 行動と学習を進めるための関わり方
● 全体共有・まとめ
公式ぺージより引用
混同しやすいティーチング・コーチングを的確に使い分け、適切に部下と関わることができ、部下と向き合うための姿勢についても学ぶことができるので、1on1ミーティング導入だけでなくマネジメントにも役立つスキルを習得できます。
公式ぺージではこのコースを受講する前に『コーチング・コミュニケーションの基本 ~部下や後輩の行動が変わる~(118)』の受講もオススメされています。
かんき出版の社員研修 1on1コミュニケーション研修
小社刊で発売中の『シリコンバレー式 最強の育て方』の著者である世古詞一氏による1on1研修を1日、24名限定で受講できるもの。
同氏は、組織人事コンサルタントであり、月1回30分という限られた時間で組織改革を実践する1on1ミーティングのプロフェッショナルでもあります。
この研修の目的と受講することで得られる効果は以下です。
- マネジメントを理解し1on1の場で実践できるスキルを習得する
- コーチング基礎の理解・実践を通して他者を理解、効果的な伝え方の習得
- 1on1における部下との対話の重要性を理解
- 1on1を具体的にイメージし、研修終了後スムーズに実践可能にする
1on1の上司のスキルをアップさせる必要を感じたシーンがあった、各マネジャーがやり方について理解できていない状況で1on1ミーティング導入に踏み切ると失敗してしまう例も多くあります。
そうならないための実践しやすいスキルの習得を目指しているのがこの研修。
カリキュラム例は以下です。
- 1on1を必要とする社会的・社内的背景の理解
- 1on1の全体像をつかむ
- 信頼関係を築くためのステージ
- 成長支援の為のステージ
- 実践ロールプレイング
- 1on1実施をプロデュースすることでマスターする
1on1ミーティングがどうして必要なのか、どのように行うものか、その過程で必要なスキルを習得し実践の場を設けてマスターする、という一連の流れで行われます。
これから1on1ミーティングを導入する、というタイミングで受講するにもおすすめの研修です。
パナソニックライフソリューションズ創研 1on1ミーティング~部下育成・指導スキルの習得<費用あり>
正式名:1on1ミーティングで使える部下育成・指導スキルの習得
東京でパナソニック関連会社が行うこちらの検収は6時間半で3万円、20名までで開催されます。
講師は清水 伸剛(しみず のぶたけ)氏で自身もエンジニア・リーダーとして従事したのちコーチングを基礎とした社員育成のためのマネジメントを行った実績を生かした研修を行う企業として独立した方です。
自身もマネジメントも行いながら新規事業立ち上げ・次期リーダーの育成と、組織活性化のために尽力した実績があることから、1on1に欠かせないコーチング・傾聴力を身につけられる研修を実現しています。
プログラムは以下引用します。
1. プロセスについて
2. グループ間観察
3. コーチングについて
4. 傾聴
5. 承認
6. 質問
7. コーチングフロー
公式ぺージより引用
Act and Act コーチングコミュニケーション入門セミナー大阪・神戸・京都
大阪・京都・神戸で開催される研修で2時間、6名までの少人数制で行われています。
大手家電メーカーでPG勤務後、組織力の大切さに気付き『中小企業診断士資格』取得、経営コンサルタントとして独立した経歴の持ち主によるセミナーです。
特にリーダーシップ、コミュニケーションが組織づくりの中核でもあると考えた経営コンサルティングの実績に定評がある講師なので、かなり実のある話が聴けると注目されています。
コーチング・傾聴力をしっかりと鍛えることができる内容を通して、組織を強くするコミュニケーション強化もはかれます。
研修の目的と、受講することで得られる効果は以下です。
- 離職率の改善
- 組織の一体感
- コミュニケーションの質の改善
- 部下のモチベーションアップ
- 上司・マネジメント層のモチベーションアップ
- メンバーシップの改善
1on1に欠かせないマネジメントに必要なスキルの基礎を習得し、実践に向けたトレーニング行うからこそ研修後にスムーズに実地で生かすことができるでしょう。
上司と部下、その間に立ちはだかる大きな見えない壁を取り崩し、活性化されたコミュニケーションがおこなわれる強い組織へ生まれ変わることが最終的な目的です。
1on1ミーティングスキルの研修はヤフーや楽天のような大企業も取り入れている
ヤフー・モノタロウ・日清食品・楽天株式会社・SONYで実際に導入されている研修も含め、失敗することなく適切に1on1ミーティングを導入するための研修をご紹介してきました。
パナソニック系列会社やリクルートなども研修を開催しているということからも、規模の大きな企業でも1on1ミーティングの重要性に注目している、ということがうかがえますね。
大企業ばかりでなく、少数精鋭の企業でも一人一人の社員が生き生きと前向きに働くことができる企業となること、それが1on1ミーティングを行う目的でもあります。
社内で見えない壁を感じているのなら、是非1on1ミーティングの導入、そしてその前段階として正しい運用方法を知るための研修を検討してみませんか?
1on1ミーティング導入前に研修を行うことで1on1を成功させるカギ
冒頭部でも触れましたが、関連記事(1on1ミーティング進め方のコツと効果的な質問)で紹介したように、1on1ミーティングの実施を失敗に終わらせるか、成功に導くことができるかは上司の力量にかかっているといっても過言ではありません。
ただしあくまでも主導権は上司が握らず、部下をエスコートすることができるかどうかが重要なポイント。
そのための傾聴力やコミュニケーション能力を身に着けることは、上司として部下の成長を担う立場になれば必須ともいえるスキル。
そしてこれは1on1ミーティングだけでなく日頃から上司に求められるべきスキルでもあるのです。
必要なスキルが不足している、これから1on1を行うことを考えているがどうすればいいかわからない、社内のコミュニケーションが円滑とは言えない状況で困っている
そのような時にはこちらで紹介した研修の導入が解決の糸口になるのではないでしょうか。
効率よく効果的な1on1ミーティングを行い、本当の意味で強い組織となるために必要なスキルをみにつけたいものですね。