スタートアップのオフィス選びは、安い・近い・24時間使えるがポイント

スタートアップで自分のオフィスを構えると「起業した」という実感がわきます。

しかし、そんな喜びに浸っている暇はないのがスタートアップ時の忙しさで、あっという間に「次の家賃を支払う日」がやってきます。

想定外に色々お金がかかるのが創業当初なので、あまり立派なオフィスを構えてしまうと家賃の支払いに苦労することに。

この記事ではスタートアップにふさわしいオフィスにはどんなタイプがあり、選ぶときにはどんな点に注意すべきかを詳しく解説しています。

スタートアップにふさわしいオフィスの種類

以前は起業するときは貸しビルの中の貸事務所を借りるのが一般的で、敷金などで100万円以上かかるのが普通でした。

しかし、現在はオフィスの種類が増え、初期費用を抑えてスタートアップすることが可能になっています。

  • レンタルオフィス
  • シェアオフィス
  • バーチャルオフィス

レンタルオフィス

いわゆるレンタルオフィスは貸事務所の英語訳というより、「新しい仕組みの貸事務所」という意味で使われています。

どこが新しいかというと、従来の貸事務所より手軽に入居や退去ができて、費用も格安という点です。また、個室だけでなくシェアオフィスやバーチャルオフィスのスペースや機能を備えたオフィスも増えています。

レンタルオフィスには、景気低迷で空き部屋のあった貸事務所の敷金や家賃を下げて借りやすくしたタイプと、新しくレンタルオフィス用に小さめの部屋や共有スペースを用意して作られたタイプがあります。

レンタルオフィスを経営する会社の中には、「アセットデザイン」など全国で50物件以上を運営しているな企業もあります。外国資本ですが、世界中にレンタルオフィスを展開している企業もあります。

個室の月額レンタル料金は立地、広さなどによってさまざまですが、都心でも3万円ほどの物件もあります。入居時の初期費用も安いところでは10万円ほどのものがあります。

シェアオフィス

決まった個室は持たずに、必要なときにデスクや商談室などを使用するのがシェアオフィスです。

シェアオフィスはco-working(コワーキング)スペースとも呼ばれています。多くのスタートアップ企業が共同で使うオフィスというイメージです。そこで新たな人脈に出会うこともあります。

シェフオフィスには、使用するデスクが固定しているタイプや空いているデスクを自由に使用するタイプなど色々あります。

仕切りのないデスクで月額1万円から2万円台、仕切があるブースで2万円から3万円台など、価格はさまざまです。

使用する前に電話で予約する必要があるシェアオフィスもあります。その他、携帯電話での通話や私語はNGという所もあります。

シェアオフィスには、「ウィズスクエァ八重洲」など女性専用という所もあります。

バーチャルオフィス

名刺に住所を使用できて、電話やFAX、郵便物などを転送してくれるサービスがついているのがバーチャルオフィスです。仕事は自宅でできるが、都心に会社の住所を置きたいという場合に便利です。

その住所で会社登記ができるものとできないものがあります。

電話も単に転送されるタイプや秘書が応答するタイプなどがあり、付加サービスはさまざまで、それによって価格が違います。安いタイプでは月額3,000円くらいからあります。

スタートアップにおすすめのオフィスの立地は?

スタートアップする業種によって、オフィスを置くのにふさわしい立地条件が違ってきます。

  • 名刺を出すときにカッコいい一等地
  • 実質本位で坪単価の安い立地
  • クライアントへの対応が早くなる交通の便

名刺を出すときにカッコいい一等地

名刺に会社の住所が「東京都中央区銀座〇丁目」とあればカッコいいですが、そんな価値観が無意味な仕事もあれば、大切な意味を持つ場合もあります。

当然一等地ならオフィスの賃料は高くなるので、それにこだわるなら狭い部屋を借りる、シェアオフイスにする、バーチャルでもいい、などの選択をすることになります。

実質本位で坪単価の安い立地

見栄を張らずに実質本位でいくなら、地価の安い周辺地域がオフィスレンタル料も安くなります。
ネットで見かけたある記事では、「スタートアップであまり家賃の高い事務所を借りると、投資家に経営感覚を疑われて投資してもらえなくなる」と注意していました。そういうこともありそうですね。その記事には「坪単価1万円以内におさえよう」とありました。

クライアントへの対応が早くなる交通の便

一等地でも格安地でも、通勤に1時間以上かかるようでは、スタートアップのオフィスには向いていません。

最寄駅からも歩いて5分以内の場所が営業に便利です。

メインのクライアントに近い場所というのも重要な条件になります。

スタートアップオフィスのレンタル期間は?

一般の貸事務所は数年間はそこにいるつもりで借りますが、スタートアップの場合は急成長してもっと広いオフィスが必要になる可能性もあれば、失敗して撤退することになる可能性もあります。

  • 週単位、月単位、3ヶ月単位
  • 敷金・礼金・会費
  • 退去通告はいつまでに必要か

週単位、月単位、3ヶ月単位

個室オフィスは短くて1ヶ月単位または3ヶ月単位で借りれるオフィスがあります。

シェアオフィスなら、1日単位、週単位のレンタルも可能なオフィスもあります。

あまり短いのもかえって使い勝手が悪いので、スタートアップの場合は3ヶ月か半年の契約で使用できるかどうかが一応の目安になります。

敷金・礼金・会費

レンタルオフィスやシェアオフィスでは、いわゆる礼金(返還されない1カ月分の賃料相当のお礼金)が必要な物件はありません。

退去時に返還される敷金は賃料2か月分が一般的です。敷金ではなく入会金という名目になっている場合があります。

敷金はゼロだが返還されない年会費が3万~5万円必要、という物件もあり、初期費用の仕組みはさまざまです。

退去通告はいつまでに必要か

一般的な貸事務所は3ケ月前または6ヶ月前の退去通告がふつうですが、レンタルオフィスでは1か月前か長くても2ヶ月前でOKのところが多いようです。

いわゆる原状回復費用も取らないところがほとんどです。

オフィス稼働時間にも注意

スタートアップの場合とくに注意したいのがオフィスを使える時間や曜日です。いつでも使えるつもりで借りて、夜間は閉まるとか土日は使えないとなったら大変です。

    <li24時間365日使用可能のオフィスを借りよう>

  • 土・日・祝日の使用も要確認

24時間365日使用可能のオフィスを借りよう

スタートアップのときは、徹夜で仕事をしなければならないこともあるので、24時間使用可能のオフィスを借りるべきです。

会社勤めのときに24時間使えるビルで仕事をしていた人は、それが当たり前と思って確認し忘れることがあるので注意しましょう。

土・日・祝日の使用も要確認

レンタルオフィス、シェアオフィスの中には土・日・祝日に使えない物件もあります。

アクシデントやハプニングが多いスタートアップのときは、週末や祝日も使えるオフィスを選ぶ方が賢明です。

確認したいオフィスの条件

オフィスを借りるときは、インターネット環境、共益費、会議室や商談室の有無など、確認しなければいけないことがたくさんあります。

  • インターネット環境は必須
  • 光熱費や共益費の負担も確認する
  • オフィス家具は備わっているか
  • 部屋に窓があるか
  • 会議室・商談室はあるか
  • 受付け機能は?

インターネット環境は必須

スタートアップ企業に限らず現在の企業はオフィスにインターネット環境が整っていることが必須ですが、レンタルオフィス、シェアオフィスはその点の心配はありません。どこもインターネット環境は整備されています。

コピー機も、どのレンタルオフィスにもあり、実費負担で使用できます。

光熱費や共益費の負担も確認する

レンタルオフィスには、月額賃料の中に光熱費、共益費が含まれるタイプと、別途必要なタイプがあるので確認しておきましょう。

共益費はビルの清掃代やトイレットペーパー代などに当てられるお金で、月に3,000円~8,000円など金額はさまざまです。

オフィス家具は備わっているか

デスク、イス、書類棚などのオフィス家具は、ほとんどのレンタルオフィスで完備しています。

部屋に窓があるか

レンタルオフィスの個室は、窓がない部屋もかなりあります。賃料を抑えるためにスペースを細かく区切ると、当然窓の分け前にあずかれない個室も出てくるのです。

スタートアップの経費を安くするために仕方がないといえばその通りなのですが、1日中空の見えない環境で仕事をするのはそれなりにストレスが溜まります。

また、いわゆる「完全個室」で隣室と天井まで壁で仕切られているタイプと壁の上部が空いていて隣とイケイケになっているタイプがあります。そういう部屋では空調も自室だけでコントロールできません。

会議室・商談室はあるか

レンタルオフィス、シェアオフィスでは、ほとんどの所が予約することで使用できる会議室や商談室を備えています。
会議室・商談室は有料の場合がほとんどですが、月に何時間まで無料などのサービスがある所もあります。
料金は広さによって違いますが、1時間1,000円程度からがふつうです。
その他、カフェスペースがあるところ、ドリンクが無料のところなど、共有スペースとそのサービスもさまざまです。

受付け機能は?

昼間はフロントに受付けが常駐していて、来客を知らせてくれる、宅配物を受け取ってくれるサービスがあるレンタルオフィスもあります。

また、月に5,000円程度で使える専用ロッカーを備えているところもあります。

スタートアップオフィス選び まとめ

スタートアップのオフィス選びは、賃料の安さが第一のポイントですが、あまり狭くて窓のない部屋というのも人によっては大きなストレスになります。

24時間使えることと、クライアントに近い立地、営業のしやすい立地ということも重要です。

スタートアップしたオフィスにあまり長くいるのも感心しないので、「3年以内にもっと広いオフィスに引っ越す!」を目標に頑張りましょう。