エンジニア採用は難しい?理由と解決への課題を明確化しよう!
エンジニア採用が難しいというのは、企業で採用に関わる方であれば聞いたことがあるかも知れませんが、なぜ難しいかまで認識出来ているでしょうか。
エンジニア採用が難しいことが事実である以上、何らかの対策を実施した上で採用活動を行わないと、優秀なエンジニアを採用出来る可能性は大きく下がってしまいます。
対策を取るためには、まず難しいと言われる理由を明確にし、解決すべき課題を洗い出すことが先決です。
そこで本記事では、エンジニア採用が難しいと言われる理由と課題をご紹介し、解決するための案をいくつかご紹介していきたいと思います。
今後、エンジニア採用を検討している企業・担当者の方は、本記事の基本を抑えていただき、しっかりと分析して採用活動に取り組んでみてください。
目次
エンジニア採用が難しいと言われる理由とは
まずはエンジニア採用が難しいと言われる理由を明確化しないと、対処することは出来ません。
主な要因として挙げられる理由を3つご紹介していきたいと思います。
- 転職市場にエンジニアの数が少ない
- スキルの判断が難しい
- 企業とエンジニアの間で条件が合わない
転職市場にエンジニアの数が少ない
根本的な問題として、エンジニアの数が需要に対して圧倒的に不足していることが問題の1つとして挙げられます。
あらゆる業界で人手不足が懸念されていますが、IT業界は中でも深刻な人材不足が問題視される業界です。
更に、優秀なエンジニアは引く手数多であることから、転職市場にはめったに姿を見せないことも、企業がエンジニア採用を難しいと感じる問題に拍車をかけていると言えるでしょう。
スキルの判断が難しい
一般的に転職時の面談は、30分~1時間程度で行われますが、短い時間の中でエンジニアのスキルを正確に測ることは難しいと言わざるを得ません。
また、面接官側がエンジニア出身でないケースでは、専門的な知識が中心となるエンジニアのスキルを面談で判断することが出来ません。
そのため、過去の経歴や面談時の表面的な情報からしか判断することが出来ないため、正確なスキルを見極めることが難しいのが実情です。
企業とエンジニアの間で条件が合わない
企業が提示する条件とエンジニアが求める条件が合致しないことも、エンジニア採用を厳しくしている理由の1つです。
エンジニアは現在売り手市場であるため、優秀なエンジニアほど、好条件を求めても採用してくれる企業が複数存在する状況です。
一方で、大半の企業は経験者を求めてはいるものの、ごく一般的な募集内容で求人を出しているため、経験者ほど転職市場の求人には目を向けず、未経験者の応募には企業が採用しないというミスマッチが起きています。
エンジニア採用が難しいとされる課題を対策しよう
エンジニア採用が難しい問題は、企業が対策出来る課題と出来ない課題に分けられます。
エンジニアの数が少ないなどの問題は企業で対応出来る問題ではありません。
一方で、労働環境や募集条件は企業内で改善出来る課題と言えるでしょう。
- 労働環境
- 業務内容
- 募集条件
労働環境を整える
労働環境には、給与や労働時間だけでなく、リモートワークや副業の許可、フレックスタイム制の導入など、様々な働き方の柔軟性も含めます。
給与が高い・残業が無いなどといった基本的なことはもちろん、最近では柔軟な働き方を求めるエンジニアも増えてきています。
必ず導入しなければいけないわけではありませんが、柔軟な働き方を導入することでエンジニア採用の間口は広がると考えて良いでしょう。
業務内容
エンジニアと一言で表しても、業務内容は様々です。
Web系エンジニアやアプリ開発エンジニアといった違いはもちろん、要件定義~開発・テストのどの工程を担当するのかなど、必要なスキルは大きく異なります。
エンジニアの場合、自身の経歴と今後身に付けたいスキルを考慮して、求人に募集することが多いため、企業としても業務内容を出来るだけ具体的に伝えて、候補者と意識の擦り合わせを行うことが、採用への近道となるでしょう。
募集条件
企業の出す募集条件にも、条件が厳しすぎたり、対象数が絶対的に少ない募集が数多く存在します。
例えば、「PHPの実務経験3年以上で基本設計から担当可能な20代エンジニア」このような募集を見かけるかと思います。
一方で「PHPの実務経験3年以上」「基本設計から担当可能」「20代」この3つの条件を全てクリアした候補者というのは意外と少ないんですよね。
もう少し条件を緩和して例えば30代・40代も含めてみたり、実務経験はどの言語でも1年以上あれば良いとすることにより、一気に採用対象のエンジニアを拡大することが可能となります。
難しいエンジニア採用を成功させるには
では、実際にどのように改善すれば、難しいと言われるエンジニア採用を成功させることが出来るのか、対策を考えていきましょう。
- エンジニア像を明確にする
- 人事だけでなくエンジニアにも面談に参加してもらう
- ポテンシャル採用を検討する
エンジニア像を明確にする
まず企業として、採用したいエンジニア像を明確にすることは必須と言えます。
上述したように、エンジニアといっても様々なポジションや分野があり、必要なスキルも異なります。
求人募集する際にも、なるべく具体的にどういったポジションの仕事に就いてもらうのかを明記しておくことで、応募者とのマッチ率が上がり、採用に繋がる確率も高くなるでしょう。
人事だけでなくエンジニアにも面談に参加してもらう
企業の中には、人事採用を行う専門の部署や担当者がいるケースも少なくありません。
しかし、人事担当者がエンジニアとしての知識に精通しているケースは稀ですよね。
こういったケースでは、面談の場で人事担当者が業務内容や業務知識を理解していない、エンジニアからの質問に答えられないといったケースも多々起こり得ます。
そこで、現場のエンジニアが面談に参加するというのが、入社後の認識違いを防ぐためにも非常に効果的な手段となります。
ポテンシャル採用を検討する
企業としては、即戦力のエンジニアを採用したいのは当然かと思いますが、エンジニア不足の状況を考えると、ポテンシャル採用を取り入れることも重要です。
転職市場には優秀なエンジニアほど、なかなか出てこず、対象者がいた場合でも各企業での争奪戦となります。
未経験者を含めた経験の浅いエンジニアであれば、採用のハードルは大きく下がるため、エンジニア本人の志やスキルを企業基準で判定し、今後伸びるであろう人材をあらかじめ確保しておくことも有効な採用手法の1つです。
エンジニア採用は難しい?!成功企業の要因は?
エンジニアの採用活動が難しいとは言っても、実際に成功している企業があるのも事実です。
では、企業のどういった取り組みが成功への要因となっているのかを確認していきましょう。
- 企業として採用活動に力を入れている
- 自社の情報を発信している
- エンジニアの労働環境が充実している
企業として採用活動に力を入れている
エンジニア採用の成功企業は、共通点として企業全体で採用活動に力を入れている傾向にあります。
具体的にいうと、後述する採用手法をいくつも効果的に織り交ぜながら、優秀な人材の確保を目指しています。
例えば、既存の従業員にエンジニア仲間を紹介してもらったり、広告費や手数料を必要経費として計上し、優秀な人材の確保を複数ルートで確保するなどの手法です。
自社の情報を発信している
成功企業の特徴としては、自社の情報を発信している(自社のコンセプトがはっきりしている)こともポイントです。
エンジニアの中には、売り手市場であるからこそ自分が働きたいと思える企業を吟味して選択する方も少なくありません。
ただエンジニアを募集することに力を入れるだけでなく、企業としての魅力をアピールすることに力を入れることも、優秀なエンジニアを採用するには効果的でしょう。
エンジニアの労働環境が充実している
エンジニア採用に成功している企業では、従業員の労働環境が充実しているところも多いようです。
例えばリモートワークの導入やフレックスタイム制の導入が挙げられます。
またエンジニアの場合、開発環境も労働環境として非常に重要なポイントとなります。
デュアルモニターの設置や高スペックマシンの貸し出しなど、快適に開発を行える環境を整えることもエンジニア採用に実は効果的です。
エンジニア採用は難しい!採用手法を見直そう
エンジニア採用は難しい感じている企業には、従来の一般的な採用手法である「求人サイト」や「求人媒体」での募集しか行っていない企業も少なくありません。
数少ない転職希望エンジニアを採用していくには、より幅を広げて採用活動を行う必要があります。
- 転職エージェント
- リファラル採用
- フリーランスの採用
転職エージェント
転職エージェントは利用している企業も多いかも知れませんが、単純に「エンジニア募集」と登録してもなかなか良い人材は集まりません。
上述したように、企業が求めるエンジニア像を出来るだけ具体的に担当エージェントに伝えることで、希望に沿ったエンジニアからの募集が期待出来るようになります。
転職エージェントは仲介手数料などの費用負担が大きいことは事実ですが、広域に優秀なエージェントを募りたい場合には有効な手法と言えます。
リファラル採用
既存の従業員などを通じて、横の繋がりでエンジニアを探す手法をリファラル採用と呼びます。
リファラル採用の一番のメリットは、転職市場に出る前のエンジニアを事前に確保出来る可能性があることです。
転職しようかな程度に考えているエンジニアは、エージェントや転職サイトには登録していませんが、知人の紹介ならば興味を示す可能性が高いため、いち早く面談などを組むことが可能となります。
また、優秀なエンジニアほど、リファラル採用などにより企業が確保する傾向にあるため、転職市場に出てこない優秀な人材を確保出来る可能性があることも大きなメリットです。
フリーランスの採用
採用活動というと社員としての採用と考えてしまいがちですが、近年ではフリーランスを活用する方法も一般的となってきています。
フリーランスの場合、プロジェクト単位やスポットでの採用が可能なため、気軽に採用出来る点も大きなメリットです。
また、フリーランスになるエンジニアは技術力が高い方も多いため、転職市場では見つからなかったようなスキルのエンジニアを確保出来る可能性も高くなります。
まとめ:エンジニア採用が難しいのは事実!対策が重要!
本記事では、エンジニア採用が難しい理由と解決するための考え方をご紹介してきました。
各業界で人材不足が課題となっていますが、IT業界では特にエンジニア不足が顕著となってきています。
企業として必要な人材を確保するためには、他企業と同じような求人内容では効果的に人材を確保することは出来ません。
今回ご紹介した内容を参考に、企業として改善出来そうなポイントや取り入れていない採用手法に挑戦してみるなどして、優秀なエンジニアの確保に取り組んでみてください。