マッチングサービス業界で失敗しないビジネスモデルとは?【海外事例・国内事例をそれぞれ解説】

「これからの時代にうけるマッチングサービスを立ち上げたい!」
時代の流れは時ともにかわります。
新しいサービスを提供することで成功をおさめるには何が必要なのか、根本を知らずに進めるのはあまりに無謀。
成功率は低いといわれるスタートアップにおいて、マッチングサービス業界で失敗しない「スタートアップアイディアのビジネスモデル」を考えていきましょう。
- マッチングサービスのベーシックビジネスモデルとは
- 海外のユニークなマッチングサービス事例
- 国内のユニークなマッチングサービス事例
これからの時代に即したマッチングサービスとは何か、業界で勝ち進む為に欠かせない海外事情から海外ならではのユニークな視点をもったサービスも知っておきましょう。
マッチングサービスの立ち上げを成功させるために把握しておくべき情報を分かりやすく、海外の成功事例も含めてご紹介します。
目次
新ビジネスを立ち上げてマッチングサービス業界に乗り込む方へ
現状世界中には様々なマッチングサービスが立ち上げられています。
その前に知っていただきたい事実として「スタートアップ事業の失敗率は70%」というデータをお伝えしておくべきでしょう。
残る30%の成功者となるために必要なのは「ユニークかつシェアの低いサービスを提供するためのアイディアと下調べ」です。
国内ですでに多数立ち上げられている事業で業界に名乗りを上げるのではなく、独自の視点をもったユニークなサービスであること、これこそが大切。
海外でどのようなマッチングサービスが創設されているのか、そしてそれは日本国内において既にあるのか、ないのかを把握することから始めましょう。
参考にしていただくべく、この後海外のマッチングサービスの中でも特にユニークなものをご紹介しますのでチェックしてみてください。
マッチングサービスのベーシックビジネスモデルとは
マッチングサービスの基本的なビジネスモデルとは「自社サービスや商品を販売」するのではなく、「他社の取り扱うサービスや商品」と「ユーザー(企業含む)」をつなげるというもの。成功報酬として契約成立時に報酬を受け取る形がポピュラーです。
一般的に知られるものを例に挙げると賃貸・分譲を取り扱う不動産業者や、求職中のエンジニアと求人中の企業をつなげるエージェントサービスを思い浮かべていただくとご理解いただけるでしょう。
失敗しないマッチングサービスのビジネスアイディアのコツ
マッチングサービスの作り方を考える前に、失敗しないマッチングサービスを創設するために大切なコツを伝授します。
- 海外の面白いアイディアを参考にする
- 日本での面白いアイデアを参考にする
色々な面白いアイディアがあふれる海外市場のチェックをすることで、想像もしていなかったようなアイディアが湧いてくることもあります。
また海外でどのようなアイディアが成功したいのか、改善点はないか、日本国内で受けるためにはどんな改良が必要か、といった視点をもってチェックしてみるのも良いでしょう。
では、気になる海外事情をチェックしていきましょう。
海外マッチングサービス事例①荷物の配送に関するビジネス
colis-voiturage
colis-voiturageというマッチングサービスはフランスでスタートアップした面白いアイディアです。
荷物の宅配を希望する人と、届け先にドライブする一般人をマッチングするという何とも画期的なもので今ではフランスだけでなく10カ国に展開されるまでになっています。
運転が趣味の人なら趣味と副業を両立することができる最高のアイディアですが、日本国内では例を見ないサービス。
安全性の担保は大きな課題となりそうですが、このような画期的なアイディアを参考にすることで新たなマッチングサービスのアイディアをひねり出す事が可能ではないでしょうか。
海外マッチングサービス事例②荷物の保管に関するビジネス
既に閉鎖してしまったものの中にも面白いアイディアがあったので紹介しておきます。
「荷物が多くて家が片付かない!」という方の悩みと、「まだまだ空きスペースがあって家を持て余している」という方をマッチングする、まさに隙間をついたようなビジネスもありました。
トランクルームを借りるには相応の費用が掛かってしまうし、そこまでの荷物はない…という方でも気軽に利用できるサービス。
個人宅に荷物を預けるということで、やはり預けた荷物の安全性の担保は課題になりますが面白いアイディアですよね。
家が余っている人からすると、荷物を置いておくだけで収入にもなります。
海外マッチングサービスのビジネスモデルは「あったらいいなを可能にする細かな視点」
2例ご紹介した海外のマッチングサービスビジネスに共通するものを一言で表すなら「低リスクで悩みを解消する」サービスであるととらえることができます。
他にも「海外ならではのユニークな視点だな」と感じられるものも多いのですが、「日本にはまだないサービス」として上記2例を取り上げました。
これから日本国内で需要があると見込まれるマッチングサービスのビジネスアイディアを創出するためには「大多数ではないが解消したいと望む人がいる」ものをいかに簡単に実現するか、というポイントが特に重要になってくるでしょう。
「他にも同じようなサービスがある」となると次に求められるのは「価格の安さ」、そしてその先に待ち受けるのは「いかに安くすることができるか」を追い求めるしかなくなります。
価格競争になってしまうと大企業が相手になってしまった時に不利であることは言うまでもありません。
他にはない独自の視点をもったサービスを海外のサービスを参考にしながらアイディアを練り上げましょう。
<<成功事例>>マッチングサービスはこうして成功させる!
海外事例を解説したところで日本ですでに成功しているマッチングサービスの事例も紹介します。
中にはちょっと意外に感じられるかもしれない商材に焦点をあてたサービスも!
ですがこれからの時代にマッチングサービスで成功をつかむのであれば、かなり参考になる視点もふくまれていますのでチェックしてっ見ましょう。
国内マッチングサービス成功事例①日本ならではの内装に関するビジネス
今の時代にニーズがあるの?と思われる方もいるかもしれませんが、畳やふすま・障子といった内装は今もまだ利用されています。
ここでご紹介するのは「張り替え110番」というサービスで、「畳や障子の張替えしたい!」というニーズと、「畳などの張替えを行っている最寄の加盟店」を仲介するというもの。
このようにかなり狭まった商材を扱う業者に勝機はあるのか?と思うかもしれませんが実際このサービスは畳張替えではNO1のシェアを誇っています。
全国展開しているため、エリアに関係なくビジネスチャンスを獲得している事も成功の秘訣になっているのではないでしょうか。
国内マッチングサービス成功事例②コロナ渦でも注目されたUBER EATS
UBER EATSと言えば2020年のコロナ渦中に一躍注目が高まったマッチングサービスの最たる例ではないでしょうか。
中にはアスリートとしてのトレーニングにもなるからとUBER EATSで働き始めたという方もニュースに取り上げられましたね。
食べる、ということはいかなる時でもニーズの発生する分野ですが外出を避けたい、家からでたくないというときでも気軽にデリバリーをしていないお店のメニューも楽しめるというのは画期的です。
国内マッチングサービス成功事例から学ぶこと
上では畳や障子の張替え、UBER EATSとご紹介してきましたが、どちらも共通して「集客すること」「悩みを抱える人がいる市場でニーズが必ずあるもの」であることが特徴でもあります。
成功するために特に注目したいのは「集客力」があるかどうか。
例えば大阪ではもともと造園業についていた男性が腰を悪くしてしまったことから施工ができなくなったことをきっかけに、造園業者と依頼主をつなぐマッチングサービスを立ち上げ「年商2億円」を超えるほどに成功したという成功事例もあります。
この男性はもともと施工はもちろんなのでしょうが、「成約すること」を得意としていたことがきっかけになったそうです。
いかに良いアイディアであっても集客できなくては意味がありません。
アイディアを思いついたらそこに集客するには何が効果的かをしっかり考えていきましょう。
新たなマッチングサービスでビジネスを成功させるには大胆でユニークな発想がポイント
マッチングサービスのスタートアップで失敗しないためのポイント、そして海外で立ち上げられたユニークなアイディアをご紹介しました。
サービスを利用するであろうユーザーは必ずしも大多数である必要はありません。
いかに独創的なアイディアのビジネスを立ち上げられるかが重要という事がお分かりいただけたでしょうか。
現状ある悩みを知り、その解決のためにどうしたらよいのか。
困ったときに「当たり前だから」と受け止めるのではなく「これを解消する面白いアイディアはないか」を考えることでより良いビジネスアイディアが創出できるのではないでしょうか。