エンジニアを探す方法とタイミングとは?採用前にエンジニアに伝えるべき事項も合わせて紹介
IT化が加速する現代、自社にエンジニアを獲得しておきたい企業も多いのではないでしょうか。
自社業務のIT化や、システムに関わる業務を専属で担当してくれる人材がいれば安心ですよね。
あるいは、開発を伴うサービスの為ににエンジニアが必須の人材だという企業もあるでしょう。
しかし、いざエンジニアを探そうと思っても、どうやって探して採用すればよいかがわからない部分も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、エンジニアを探す方法を軸に、エンジニアを探すタイミングやエンジニアを迎え入れるときの注意点を紹介します。
目次
エンジニアを探すタイミングは重要
現在日本国内のエンジニア人材は減少しています。ですので、優秀なエンジニアを獲得するのは至難の業です。
しかし、だからといって焦ってエンジニアを探すことはありません。
まずは、自社が今すぐエンジニアを必要としているのか、あるいは急ぎではないのかを判断しましょう。
例えば、ITサービスを早期にリリースしたいという事情がある場合には、エンジニアを探すことが急務です。
一方、自社のシステムをクラウドサービスに置き換えたり、社内のIT化あるいはECサイトなどを立ち上げたりする場合には、焦ってエンジニアを探す必要はありません。
もし後者の場合、クラウドサービスの利用やECサイトの立ち上げには、既存サービスのプラットホームを使うことで、プログラミングなどの細かなITの知識を必要としない場合もあるのです。
その場合、早期にエンジニアを採用してしまうと、人件費ばかりがかかってしまうと言うことにもなりかねません。
エンジニアの採用は、自社がどのようにITを使おうとしているかによって判断しなければならないのです。
このように、コスト面などを考えても、エンジニアを探すにはタイミングも重要であることが分かります。
起業するタイミングでエンジニアを探す方法
ITシステムをサービスとして提供する会社を起こす、あるいは事業を開始するならば、早いタイミングでエンジニアを探さなければなりません。
ここでは、エンジニアを探す方法を4つ見ていきましょう。
- 知り合いを探す
- 以前の職場のつながりを当たる
- セミナーなどで見つける
- フリーランスを探す
知り合いを探す
エンジニアを探す方法の1つとして、知り合いから探すという手段があります。
自身の交流が広い人、あるいは広い人脈を持った人がエンジニアとつながっている場合は、そこから優秀な人を探すのがおすすめです。
もともとIT業界の人間ではなかったとしても、これまでに知り合った人たちの中にはエンジニアがいるかもしれません。
できるだけ自分に近いところから、エンジニア人材をスカウトした方が、その能力はもちろん、信頼という部分においても安心できるのではないでしょうか。
これがエンジニアを探す手段として最も早い方法です。
以前の職場のつながりを当たる
これまで働いた職場に、エンジニアの人材はいなかったでしょうか。
以前の職場のつながりならばある程度の実力はイメージできますし、自分の事業に誘いやすい場合もあります。
エンジニアとして自社に誘える間柄ならば、信頼性も担保できるでしょう。
一緒に働いていたという過去があるならば、相手も自分のことをわかってくれている可能性も高いのです。
また、以前の職場で取引のあったIT関係の企業でも、心当たりがあれば声をかけて見るのも良いでしょう。
もしかしたら転職を考えている人材もいるかもしれません。タイミングと方向性がマッチすればエンジニアの獲得につながります。
エンジニアをセミナーなどで見つける
身近でエンジニアの知り合いが全くいないという場合には、セミナーに参加してエンジニアを探すという方法もあります。
例えば先端技術のセミナーならば、勉強熱心なエンジニアも集まっているでしょう。
このような場所で起業する会社のビジョンを説明し、意気投合すればメンバーに加わってもらうことも可能です。
セミナーで出会う人とはもちろん初対面の場合が多いですので、何度か会って話をする機会を作る必要はあると思います。
しかし、何度も会う中で会社の未来が明確にイメージできて、将来性のあるものだと説得できれば、優秀なエンジニアを獲得できる可能性も高くなります。
フリーランスエンジニアを探す
現在企業に所属している人材をスカウトすることは中々難しいものです。
しかし、フリーランスのエンジニアならば条件さえ合えば協力してもらえる可能性が高いと言えます。
もちろん、身近にフリーランスのエンジニアはいないという場合でも、クラウドソーシングサービスを使えば比較的簡単にエンジニアが見つかるでしょう。
例えば、ランサーズやクラウドワークスといった大きなサービスならば、登録しているフリーランスのエンジニア数も豊富です。
クラウドソーシングで仕事を取るエンジニアには、多くの現場経験を経てフリーになったエンジニアから、これから勉強を始めるというエンジニアまで、そのレベルにはバラツキがあります。
また、企業に雇用されているエンジニアが副業としてクラウドソーシングを利用しているパターンだと、稼働時間が限られているケースも考えられます。
ですので、サービス内での実績や評価を確認してからオファーをかけ、求めるエンジニアの要件とマッチするようであれば面接を行うといった手順を踏むとよいでしょう。
エンジニアを迎え入れるときに注意すべき事項
エンジニアを探し、迎え入れる際には、自社の事業説明はもちろん、その人材が自社で働いている未来を明確にメージできるよう、「説明」を用意しておきましょう。
そこで重要なのが、以下の3点です。
- 自社の説明をしっかりとしておく
- エンジニアへの報酬をはっきりさせておく
- 作業範囲もはっきりさせておく
自社の説明をしっかりとしておく
事業に人を迎え入れるためには、自社のビジョンや方針などをはっきりと説明できなければなりません。
これは、エンジニアを探すという目的だけに当てはまることではなく、採用活動で面接を担当する面接官にも同じことが言えます。
事業が目指すビジョンの共有は、メンバー全員が目的に向かって主体的に動くための道標になるからです。
エンジニアを獲得する場合も、彼らのギャリアパスが鮮明にイメージできるように具体的なシステム像や、企業の未来像を説明しましょう。
エンジニアからの質問に詰まってしまうようでは、信頼を得ることができなくなります。
エンジニアへの報酬や作業範囲もはっきりさせておく
自社でエンジニアに何をしてもらうのか、どのようなポジションで責任を持ってもらうのかをはっきりと説明しましょう。
作業範囲がはっきりしていないと、エンジニアも不安を感じます。
また、作業範囲とともにエンジニアが受ける報酬についても具体的な数字を出しておく必要があります。
もちろん、エンジニアが希望する報酬に応える必要もありますので、折り合いをつけられる金額を想定しておきましょう。
とは言え、事業を始めたばかりでは資金調達も難しいことがほとんどです。
そこで考えられるエンジニアへの報酬として、ストックオプションや役員などのポジションを用意するという方法もあります。
エンジニアの現在の生活を保証するとともに、将来的な展望を描ける「報酬」を用意しておきましょう。
エンジニア(個人)を探す以外の方法
システム構築が必要な事業を行うためには、IT技術を持つエンジニアが必要です。
しかし、エンジニアは必ずしも個人を探さなければならないというわけではありません。
ここでは、個人のエンジニアを探す「以外の方法」を見ていきましょう。
- 開発自体を開発会社に任せる
- 人材会社から実績のあるエンジニアを提供してもらう
開発自体を他社へ外注する
ITサービスを事業として展開したい場合、必ずしも自社開発を行わなけれならないというルールはありません。
つまり、システム開発自体を開発会社へ外注する手段もあるということです。
もちろん、自社でエンジニアを獲得した方がコストを抑えられる場合もありますし、システムの細かな仕様変更など融通が効く場面もあるでしょう。
しかし、実現したいサービスが明確で、できるだけ早くサービスを開始したい場合には、エンジニアを探すところから始めるよりも、開発会社を探した方が効率的です。
大枠のシステムを開発会社に任せている間に、自社でも並行してエンジニアを探すのも一つの手段として考えられます。
人材会社から実績のあるエンジニアを提供してもらう
エンジニアの獲得方法には、派遣会社や人材紹介サービスからエンジニアを紹介してもらうという手段もあります。
ITエンジニアが必要な場面は、システム開発のときだけではありません。
社内インフラのクラウド化やその運用・保守をする際に、どうしても既存メンバーの工数を使えないという状況も想定されます。
また、システム開発においても社内で完結させたいサービスもあるでしょう。
そのような状況下では、エンジニア人材を扱うプロの業者に相談することで、効率的なエンジニアの獲得を実現できます。
自社に必要なエンジニアのレベルや構築するシステムの種類など、要件を明確にしておくことで、その分野で実績のあるエンジニアをすぐに見つけることができるでしょう。
まとめ:エンジニアを探すときはその人とのつながりや信頼性を重視する
エンジニアを探すのならば、知り合いを誘ったり、つながりのある人から紹介してもらったりと、信頼性も意識しましょう。
距離の近い人であればあるほど、その実力はもちろん、人柄においても確認しやすいというメリットがります。
また、エンジニアの獲得を急いでいる場合には、人材の専門業者や開発会社を利用するのも効率的な一つの手段です。
このように、エンジニアを探す手段は複数ありますので、事業の状態によってその方法を使い分けましょう。