エンジニアを引きつける採用サイトの作り方【6つのポイントを紹介】

エンジニアの有効求人倍率が7倍を超える状況は、2020年代も続くことが確実です。

1人のエンジニアを7つの会社が取り合いをする状況で、「募集しても応募者がない」「内定を出しても辞退される」という事態を打開するには、採用市場で自社をライトアップするしかありません。

しかし、求人サイトのテンプレートで自社を際立たせるアピールをするのは限界があります。

工夫次第で他社から差別化したアピールが可能なのが、オリジナルな採用サイトです。

この記事では、採用サイトのメリットと制作のポイントを解説しています。ぜひ参考にしてください。

自社でエンジニア採用サイトがあるメリット

Doda、エン転職などの求人ポータルサイトに比べて、自社の採用サイトを作ることには次のようなメリットがあります。

  • 求職者は必ず採用サイトを見る
  • 採用コンセプトに応じて自由に制作できる
  • 必要に応じていつでも編集、更新できる
  • 内容次第でGoogle上位に掲載されることも可能
  • IТ関連企業にとってサイト制作は得意分野

 

求職者は必ず採用サイトを見る

求人サイトで案件を見て、すぐにエントリーするエンジニアはほとんどいません。

求職者の88%が「企業サイト」を訪ねて、71%が「採用サイト」を訪ねて、エントリーするかどうかを検討します。(2017年「人事のミカタ」調べ)

その理由は、「HP作成センスから会社経営の意気込みや社風を見る」「会社の方向性が自分とマッチするかどうか確認する」などさまざまですが、要するに求人サイトだけでは情報の絶対量が不足しているのです。

 

採用コンセプトに応じて自由に制作できる

自社オリジナルの採用サイトは、採用状況の現状に対応したコンセプトで自由に制作することができます。

給与、研修制度、福利厚生、勤務システム、キャリアパス、企業理念、社風などのさまざまな条件の内、応募者にアピールしたい点をライトアップして、ていねいに作り込むことができるのです。

 

必要に応じていつでも編集、更新できる

どんな人材が欲しいかはその時によって変わります。応募者に伝えたい自社の内容や体制も変化します。

オウンドメディアの採用サイトなら、必要に応じて編集が可能です。

サイトを訪れる人は、更新の新しさ、ページの鮮度にはたいへん敏感なので、いつでも更新できる自社採用サイトはメリットがあります。

 

内容次第でGoogle上位に掲載されることも可能

Googleで「エンジニア 採用サイト」を検索すると、1ページ目に9本の記事と7本の広告が載っています。

9本の記事の中の7本が、エンジニアを募集している企業の採用サイトです。

求人サイトに募集広告を載せると2週間の掲載で数十万円の費用がかかりますが、Googleの検索エンジンが選んだ記事は、無料で、無期限で(更新の鮮度や内容が良ければ)掲載されます。

 

IТ関連企業にとってサイト制作は得意分野

一般の企業に比べると、エンジニアを募集している会社はwebには強いはずです。

外注しなくても、あるいは撮影やコピーライティングなどの部分的な外注で、機能的で戦略的な採用サイトを制作できます。

IТ企業ならではのユニークな採用サイトを作れるメリットを生かさない手はありません。

エンジニア採用サイト制作のポイント

実際に採用サイトを制作するときは、次のようなポイントに留意しましょう。

  • 自社の採用課題を意識したサイト作り
  • サイトのコンセプト作りにエンジニアにも参加してもらう
  • どんな会社かイメージできるサイトにするのが最重要
  • ペルソナを設定して、マッチする人材にフィットするアピールを
  • キャリアパス、将来の可能性を示す
  • エンジニアの転職理由を意識したサイト作り

 

ポイント1. 自社の採用課題を意識したサイト作り

総花的に何でも盛り込まないで、採用のどんな点に苦労しているのかを反映したサイト作りが必要です。

応募がないのか、あっても求めるスキルに合わないのか、内定の辞退が多いのか。あるいは採用しても早期に退社してしまうのか。こういう採用課題を解決することに役立つコンテンツ作りを計画しましょう。
デザインの優れた、見かけの良いサイトを作っても、採用課題に焦点が合っていないと、「立派なサイトを作ったけど、応募がない」ということになります。

コンセプトが明確でない採用サイトは、コンテンツの取捨選択ができず、あれもこれも一応入れておくということになりがちです。

 

ポイント2.サイトのコンセプト作りにエンジニアにも参加してもらう

採用担当の人事部だけでは、実情に応じた採用サイトは作れません。エンジニアが足りなくて残業が増えているのはエンジニアたちなのですから、彼らの助けを借りない手はありません。

仕事の内容がよく分からないままでコンテンツを書くと、どうしても表現があいまいになったり、ピントがずれたります。それでは候補者に「ジャストフィット」の感触を与えることができません。

人事とエンジニアが何度かブレストを重ねて、アイディア出しをし、方向性を決めることが肝要です。

 

ポイント3. どんな会社かイメージできるサイトにするのが最重要

求職者が採用サイトを訪れるのは、箇条書きの募集要項では会社のイメージがつかめないからです。

転職する人は「スキルはマッチしていそうだが、どんな社風の会社で、オフィスの雰囲気はどうなのだろう」という不安や懸念を抱いています。

重要なのは、単に社長の声を載せることでも、多くの社員の声を乗せることでもありません。それをどう載せるかの工夫次第でリアルなイメージがわくものになるし、型通りの表面的なものにもなります。

オフィス風景の写真も、例えば午前10時、昼休み、午後3時、午後6時の4カットで紹介するなどの工夫でリアルなイメージが伝えられるかもしれません。午後9時というカットも必要かも。

サイト全体の生命感を左右するのが、会社のリアルを伝えようとする一つひとつの工夫です。

 

ポイント4. ペルソナを設定して、マッチする人材にフィットするアピールを

スキル要件を具体的にして、マッチングに齟齬が生じないようにするのはもちろん重要ですが、会社によって現場のカラーが違い、その点のマッチングも生身の人間であるエンジニアは心配しています。

お互いにとってのミスマッチを防ぐために、マーケティングでいうところの「ペルソナの設定」は必須です。

常に設定したペルソナを意識したコンテンツ作りをすることで、来てほしい人材に「この会社は私に合っている」という印象を与えることができます。

 

ポイント5. キャリアパス、将来の可能性を示す

プロジェクトの川下の開発者を求めている場合でも、そのエンジニアがいつまでも開発者として働きたいのかどうかは分かりません。

入社3年後、5年後の自分がイメージできるような、努力の方向性が分るようなキャリアパスを示すことが重要です。

そのために有効に使えるのが、入社3年後、5年後の先輩社員の実際のキャリアパスです。頑張ればこんな可能性があるという道筋だけでなく、現実にそれを達成したケースを見ることができれば印象に残ります。

 

ポイント6. エンジニアの転職理由を意識したサイト作り

転職者の心に響く採用サイトを作るには、エンジニアの転職理由を意識しておくことも大切です。

リクナビNEXTの「エンジニアライフ応援サイト Tech総研」は、「上司に話さなかった転職理由と転職してわかった事実」という記事で、さまざまなエンジニアの転職理由を載せています。例えば次のような声があります。

「評価や給料がよくないと上司に相談したら、「君は、運が悪いプロジェクトに配属されているから」と 言われた」

「『このままこの会社にいて、得られるものは何だろう』と考えた とき、ほとんど何も思いつかなかった」

「周囲にコミュニケーション能力に乏しいエンジニアが多く、それでいて変にプライドが高いので扱いにくく、転職を考えた」

こういう声を知っておいて、「当社ではそんな心配は要りません」をアピールできれば、求職者は心を引かれるはずです。

自社サイトのコンセプトに合わせて他社サイトの工夫を真似する

他社の採用サイトを参考にするのは良いのですが、無方針に「いいとこ取り」をしたのでは、統一感のない見かけだけのサイトになります。

他社サイトを参考にするには、つねに自社サイトのコンセプトを意識しておくことが大切です。

コンセプトはあるがそれをうまく表現するコンテンツが思いつかない、ということはよくあります。

そんなときに、同じコンセプトで工夫を凝らしている他社サイトが見つかったら、大いに真似するべきです。

社長と相談し、制度改革をしながらエンジニア採用サイトを作る

採用サイトにウソを書くわけにはいかないし、内容のない美辞麗句を書いてもエンジニアの心には響きません。

エンジニアの目にライトアップされる採用サイトを作るには、会社そのものに輝く部分が必要です。

採用ノウハウを磨くことだけでは達成できないことがあります。社長と相談し、制度改善を並行させることで採用サイトも魅力をアップすることができます。

まとめ:エンジニアの採用サイト作りは採用ブランディングそのもの

ここまでお読みいただいた方には、採用サイト作りは採用ブランディングだということがご納得いただけると思います。

求人倍率が突出して高いエンジニアの採用には、競合他社から自社を際立たせる採用ブランディングが必須です。

自社のイメージを鮮明にする、ターゲットのペルソナを設定するなどのサイト作りを通じで採用ブランディングも研ぎ澄まされます。