【2020年最新】ディスプレイ広告の費用ってどれくらい掛かる?媒体ごとにまとめてみた

企業のマーケティング方法の選択肢に、インターネットへの広告掲載があります。Yahoo!やGoogleのサイトに出てくる広告が代表的ですね。しかし、実際に広告を出すときにしっかりと把握しておかなければならないのが広告費用です。そこで今回は、インターネットへの広告掲載の中でも「ディスプレイ広告」について、そもそもディスプレイ広告とは何なのか、またリスティング広告との違いを確認しながら、ディスプレイ広告の費用を紹介します。

ディスプレイ広告とは

ディスプレイ広告とは、Webサイトやモバイルサイトの画面上に表示される広告のことです。画像や動画、テキストなどの組み合わせで作成した広告が表示できます。

例えば、Yahoo!のトップ画面をPCで開くと、画面右側に商品広告の画像が表示されます。このように、画像やテキスト・動画によって画面上で目を引く位置に掲載するのがディスプレイ広告と呼ばれるものです。

これらディスプレイ広告は、Webサイトを訪れた幅広いユーザーの目に触れるため、広告の商品やサービスを知らなかった潜在層にもアプローチできます。

広告にはディスプレイ広告の他に「リスティング広告」という種類もあります。次は、ディスプレイ広告とリスティング広告の違いを見ていきましょう。

ディスプレイ広告とリスティング広告との違いは?

ディスプレイ広告とリスティング広告は「どんな属性のユーザーに広告を表示するか」が大きく違います。

リスティング広告は「検索連動型広告」とも呼ばれ、ユーザーが検索したキーワードに関連する商品広告を表示させます。(例:「マーケティング戦略 相談したい」…など)

そのため、ニーズがはっきりしている特定のユーザーに表示させたい場合に利用します。

一方ディスプレイ広告は、Webサイトなどを訪れた全ユーザーの目に触れる広告です。

例えば、ユーザーがニュースを見ようと思ってYahoo!サイトを開きます。そのときに表示されるディスプレイ広告は、「Yahoo!サイトに訪れたユーザー」の大まかな趣向に合わせて広告されます。

そのため、特定のニーズがはっきりしているというよりは、ユーザー数が多い衣食住や趣味関連などの宣伝におすすめなのがディスプレイ広告ですね。

ディスプレイ広告の種類

ここからは、広告の中でも「ディスプレイ広告」に絞って、その種類を見ていきましょう。

ディスプレイ広告を掲載できる代表的なものは、以下の3つです。

  • Googleディスプレイネットワーク(GDN)
  • Yahoo! ディスプレイ広告(YDN)
  • YouTube広告

Googleディスプレイネットワーク(GDN)

Googleディスプレイネットワークは、「GDN」と略されるディスプレイ広告です。

Googleディスプレイネットワークを利用すると、Googleを利用しているサイトに広告掲載されます。

例えば、LivedoorやAmebaブログなどはGoogleディスプレイネットワークの広告が掲載されるサイトです。

また、Googleディスプレイネットワークは、ディスプレイ広告とリスティング広告(検索連動型広告)の管理画面が統一しているので、広告主としては利用しやすい作りだといえるでしょう。

ただし、Yahoo!のWeb画面に掲載されるディスプレイ広告は、Yahoo!ディスプレイ広告が表示されますので、Googleディスプレイネットワークは表示されません。

Yahoo!のトップページに広告を出したい場合は、Yahoo!ディスプレイ広告を利用しましょう。

Yahoo! ディスプレイ広告(YDN)

Yahoo!ディスプレイ広告は、Yahoo!が提供するディスプレイ広告で、「YDN」と略されます。

Yahoo!ディスプレイ広告を利用すると、Yahoo!JapanなどのWebサイト上をはじめ、Yahoo!と提携しているサービスに広告が掲載されます。

Yahoo!ディスプレイ広告は、ディスプレイ広告とリスティング広告の管理画面が分かれていますので、リスティング広告も併用する場合は、広告主としては双方を使い分ける必要があります。

YouTube広告

YouTubeのディスプレイ広告は、YouTubeサイトに掲載される広告です。

動画画面の右側に表示されたり、モバイル画面では動画画面の下に表示されたりするなど、YouTubeを再生するモニタサイズによっても変化します。

動画で流れる広告ではありませんが、ユーザーが視聴する動画に関連した広告を表示します。

【媒体別】ディスプレイ広告に掛かる費用

それでは、媒体別のディスプレイ広告費用を確認していきましょう。

ディスプレイ広告を利用する際の費用は、広告がクリックされたタイミングで発生します。これは「クリック課金型(PPC)」です。

その代わり、広告が表示されなければ費用は発生しません。

クリック単価は、GoogleやYahoo!が決めているわけではなく、ディスプレイ広告を利用する広告主が「1クリックで発生する料金」を入札する形式です。

入札は「1クリック単価」の金額を広告主が自由に決めて入札するのですが、クリック単価の低い広告主よりも、クリック単価が高い広告主の広告のほうが露出度(表示回数など)が高くなります。

1日のキャンペーンごとの上限予算を設定できますので、1クリック単価を高値で入札した場合でも、上限に達したら広告配信が停止します。

上記のルールは、GDN・YDN・YouTubeで共通する考え方です。

これらを踏まえて、以下3つの媒体を見ていきましょう。

  • Googleディスプレイネットワーク(GDN)の費用
  • Yahoo! ディスプレイ広告(YDN)の費用
  • YouTube広告

Googleディスプレイネットワーク(GDN)の費用

Googleディスプレイネットワーク(GDN)の費用は、広告主が入札で設定するクリックの単価によって変わりますので、「○○円」という明確な費用を示せません。

クリック単価を高く入札すると、上位表示される可能性も高くなります。

GDNは、入札額によって掲載順序が変わるため、広告主が「1クリックにつきいくら支払いたいか」ということと、「上位掲載するためにいくらくらいが妥当か」という分析を元に決定するものです。

ただし、掲載順序はクリック単価だけでは決定されません。加えて「広告品質」と「広告表示オプションの見込み効果」関係します。

これらを総合した広告ランクによって掲載順が変わるので、クリック単価が入札最高額でなくても、上位掲載される可能性があるということです。

費用を簡単に算出したい場合には、まず月の予算を決定し1日当たりの予算を算出します。そこから1クリック単価を決定しましょう。

例えば、1ヶ月あたりの予算が100,000円の場合、30日で日割りすると1日の予算は約3,300円となります。

この予算を念頭に置き、30回クリックされたいのであれば、クリック単価110円に設定する、といった具合です。

Yahoo! ディスプレイ広告(YDN)の費用

Yahoo!ディスプレイ広告(YDN)の費用も、Googleディスプレイネットワーク(GDN)と同じように「○○円」と明確なものはありません。

YDNの費用もまた、入札した金額と広告のクオリティによって変動します。

また、広告を出す業界や商材、お店の宣伝であればその知名度などでも左右され、ある商材はクリック単価が80円であったのに対し、他の広告では130円掛かるという場合もあるのです。

YDNの費用もGDNと同じように、1ヵ月当たりの予算から割り出し、クリック単価を試算しましょう。

・1ヵ月の広告予算 ÷ 30日 = 1日当たりの予算 ÷ 希望クリック回数 = クリック単価

これにより、クリック単価を導き出し、入札額を決定します。

YouTube広告

YouTubeでは、「ディスカバリー広告」がディスプレイ広告に該当します。

ディスカバリー広告の費用目安は、2円~6円となっています。

YouTube広告も、クリック単価は入札形式ですので、基本的には、GDNやYDNと同じように予算の算出をして、クリック単価を計算しておきましょう。

また広告配信準備として、GoogleアカウントとYouTubeチャンネルを作成しておく必要があります。

ディスプレイ広告の費用対効果を上げる方法

それでは、ディスプレイ広告の費用対効果を上げる方法を見ていきましょう。

何となく広告を出しても費用が掛かるばかりです。広告を出す際には以下のことを意識して「広告の意味」を考えることが大切です。

  • 広告で出したい効果を明確にする
  • ターゲット層を明確にする
  • 成果をこまめに分析する

広告で出したい効果を明確にする

広告を出すならば、その目的や得たい効果を明確にしておきましょう。

広告を出す目的・効果には、以下のようなものが挙げられます。

・自社のブランディング
・自社メディアへの流入
・商品の購買促進
・新規顧客の獲得
などです。

ディスプレイ広告は、クリックされて初めて費用がかかります。逆に言えば、費用がかかったということは、広告への反応があったということです。

広告がクリックされれば、自社サイトへの流入があったということなので、PV数の増加が目的ならば、広告効果があったと評価できるでしょう。

しかし、購買促進が目的だったのにコンバージョン率が上がらなかったとなれば、アクセス後の自社サイトに問題があるのかもしれません。

目的や効果を明確にしておくことで、広告を出した結果を分析し、次のアクションも明確になります。

ターゲット層を明確にする

広告はターゲット層が明確であるか否かで、その効果は大きく変わります。

例えば、男性が主に視聴するメディアに、コスメ広告を出してもクリックされる確立は低いですし、10代が閲覧するサイトに保険の広告を打っても効果は上がらないでしょう。

また、「潜在層」に商品やサービスを認知してもらいたいのか、「顕在層」に広告を目にしてもらいたいのかも重要です。

広告を出す際には、ターゲット層を明確に絞って、適したメディアに広告が表示されるように、広告設定もしっかりと確認しましょう。

成果をこまめに分析する

ディスプレイ広告を出した後は、その成果をこまめにチェックし、分析することで、広告の効果を最大限に引き出しましょう。

目標とするクリック数に届いていない場合は、広告を出すターゲットの設定を見直す必要があります。

また、サイトへのアクセスが増えていても、直帰率が高い場合には、サイト自体の見直しも必要です。

まとめ:ディスプレイ広告の費用はしっかりと試算しよう

ディスプレイ広告は、GDNやYDN、YouTubeともに入札額を基準に決まります。

広告の質なども加味されて評価されますが、広告を出す段階では1ヵ月の予算を明確にし、そこからクリック単価を導き出してください。

クリック単価の費用は固定ではありませんので、入札額に比べ多少前後することはあります。

ですので、最初は余裕を持った予算組をしておき、運用していく中で大まかな費用を把握していきましょう。

あとは、広告を出した後の費用対効果をしっかりと分析して、ディスプレイ広告だけでは手応えがない場合には、自社サイトの見直しや、その他の広告手段も検討するなど、改善策を考えていく必要があります

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