部下が最近笑わなくなった!?その原因と解決策について解説
「最近、部下が笑わなくなったけど、何が原因だろう…」
自分の部下が笑わなくなったら、上司としては気になりますよね。
仕事や会社に対して不満があるのか、メンタルに問題があるのか理由は様々でしょう。
突然、部下が退職を申し出ることもあり、場合によっては上司であるあなたの評価へも影響するかもしれません。
上司としては事前に部下の心境をとらえて退職という最悪の事態は未然に防ぎたいところです。
そこで本記事では、部下が笑わなくなった理由とその対処法について解説していきます。
最近、自分の部下が笑わなくなったと感じている方はぜひ、最後までお付き合いください。
部下が急に笑わなくなった原因20選
このトピックでは、部下が急に笑わなくなった原因を確認していきましょう。
- 1.仕事にやりがいや楽しさを感じられない
- 2.仕事がきつい
- 3.残業が多い
- 4.転職したい会社が見つかった
- 5.会社の風土が合わない
- 6.給与・待遇に不満がある
- 7.上司とそりが合わない
- 8.同僚と合わない
- 9.社長に不満がある
- 10.恋人や配偶者の悩みがある
- 11.子供の悩みがある
- 12.親の悩み(介護など)
- 13.仕事でミスをしてしまった
- 14.もともと人見知りだった
- 15.会社の将来に希望を持てなくなっている
- 16.取引先とトラブルになった
- 17.希望の勤務地でない
- 18.職場環境が悪い
- 19.体調が悪い
- 20.借金など個人的な悩みがある
1.仕事にやりがいや楽しさを感じられない
仕事のやりがいや楽しさを感じられていないのかもしれません。
新人の頃は仕事を覚えたり、社会人としてのマナーに慣れたりするのが大変で仕事についてゆっくり考える時間ありませんが、ある程度仕事に慣れてくると仕事のやりがいや楽しさについて考えるようになります。
「何のためにこの仕事をやってるんだろう?」
「このままでいいのだろうか?」
などと悩むようになると、会社で笑顔を見せることはなくなっていくでしょう。
2.仕事がきつい
シンプルに仕事が精神的にきついということも考えられます。
体力的にきついのか精神的にきついのか理由は様々ですが、仕事がきついと笑顔もなくなりますよね。
最初は頑張れていても、仕事を続けるうちにきつくなり、笑う余裕がなくなっているのかもしれません。
3.残業が多い
残業が多いことも笑わなくなる原因です。
月数時間の残業ならそれほど問題ないのですが、1ヵ月で数十時間もの残業が続くようだと心身ともに影響します。
残業時間をチェックし、残業が多いようなら減らせるように対応してあげましょう。
4.転職したい会社が見つかった
転職を考えている場合も会社で笑顔がなくなる理由です。
転職を検討している、あるいは転職したい会社が見つかった場合、現在働いている会社のことはどうでもいいと思うようになります。
どうせ辞めるから周囲に気を遣う必要もなく気持ちは次の会社へ向いているので職場で笑うことはなくなります。
5.会社の風土が合わない
部下が笑わなくなった理由として会社の風土、文化が合わないという可能性も考えられるでしょう。
会議が多い、飲み会が多い、体育会系の雰囲気にどうしてもなじめないというケースもあるでしょう。
合わなかったとしても会社の上司や同僚には言い出せずにストレスを抱えているかもしれません。
6.給与・待遇に不満がある
部下が笑わなくなった理由として給与や待遇に不満があるかもしれません。
新人の頃は同僚や他社で働く友達とも給与に大きな差はないかもしれませんが、数年経てば給与に差が出てきます。
同じ業種でも他社の方が給与や待遇が良い、または同期で同じ仕事をしているはずなのに同僚の方が給与が高いとなると会社に対して不信感を持ち始めます。
7.上司とそりが合わない
部下が笑わなくなった理由として上司と合わないという可能性があります。
上司の考え方、仕事の進め方、話し方が気に入らない、自分への対応に不満がある、などです。そうなると上司の前では笑うことはなくなります。
あなたが部下を持つ立場なら自分の行動を見直してみましょう。
8.同僚と合わない
部下が笑わなくなった理由として同僚と合わない、あるいはケンカしたという理由もあり得ます。
一日の時間の大半を占める仕事において同僚と合わないと仕事は苦痛でしかありません。
仕事を辞める理由の一位は人間関係と言われています。
同僚と合わないと会社に行くのが苦痛になり、自然と笑顔もなくなっていくでしょう。
9.社長に不満がある
社長に不満がある場合も、笑わなくなる原因です。
社長と直接仕事をともにする機会はあまりないかもしれませんが、
社長は会社の代表であり、シンボルといえます。
その社長に対して不満があると会社への愛情も薄れていくのではないでしょうか。
その結果、会社で笑わなくなってしまいます。
10.恋人や配偶者の悩みがある
部下が笑わなくなった理由として恋人や配偶者と上手くいってないということも考えられます。
笑顔が無くなるのは、プライベートに原因があるケースもあります。
恋人や妻、夫と上手くいっていない、別れを考えている。
そんな人生の一大事について悩みを抱えている場合、職場でも余裕がなくなり、物憂げな表情を浮かべることが増えていきます。
11.子供の悩みがある
部下が笑わなくなった理由として子供のことで悩んでいる可能性も考えられます。
子供が学校で虐めれている、引きこもっているなどの悩みがあり、仕事に没頭できていないのかもしれません。
そうなると悩む時間が増え、自然と笑顔も減っていくでしょう。
12.親の悩み(介護など)
親の問題で悩んでいるのかもしれません。
親の介護介護に追われて休めない、配偶者と自分の親との折り合いが悪く気苦労が絶えない、などの問題で精神的に余裕が無くなっている可能性があります。
13.仕事でミスをしてしまった
仕事でミスを犯してしまい、悩んでいるのかもしれません。
ミスをしたとこで自分の不甲斐なさを感じている、ミスを同僚から指摘されたことで落ち込んでいる等、上司が気づかない所でミスに起因する出来事があったのではないでしょうか。
物事の受け取り方は千差万別です。
他人からみれば大したことない事でも、本人は大きなショックを受けてしまい、笑わなくなってしまったことも考えられます。
14.もともと人見知りだった
その部下がもともと人見知りな性格なのかもしれません。
本当は他人と接することが苦手なのに就職したから無理をして愛想よく振舞っていた。
徐々に会社に慣れていくうちに気を使わなくなり、笑わなくなったという可能性も考えられます。
15.会社の将来に希望を持てなくなっている
会社の将来に希望を持てなくなっているのかもしれません。
不景気で会社の業績が悪く、このままこの会社にいても大丈夫か?と不安を感じてしまっている。
会社の方針に納得できない、世の中の流れに合っていないのではないか?など考えてしまい、職場で笑わなくなっているとしたら要注意です。
転職活動を始める可能性も大いにあります。
16.取引先とトラブルになった
取引先のお客様とトラブルになった可能性も考えられます。
お客様からクレームをもらってしまった、見込み客との契約が失注した、など顧客に関するトラブルで悩んでいるかもしれません。
本来は上司に報告すべきなのに、怖くて言い出せずに抱え込んでしまい笑顔が無くなっているというケースもあります。
17.希望の勤務地でない
配属された勤務地が希望でない、という場合もあります。
通勤時間が長く出勤するだけで体力・精神力を消耗してしまい、職場で笑う余裕がない。
場合によっては転職を検討する可能性もありますので注意が必要です。
18.職場環境が悪い
職場の環境が悪く不満を感じているのかもしれません。
日当たりが悪い部屋に席がある、会社の近くに工場があり騒音が気になる、事務所が狭くて、他の人間との距離が近いなどにストレスを感じているのかもしれません。
不快な職場は労災を招く場合もありますので注意しましょう。
19.体調が悪い
体調が悪いために笑顔が無くなっていることも考えられます。
なんとなくだるい、腰痛がひどい、熱っぽいなど身体に不調をきたすと人は自然と笑顔が無くなります。
特に今まで健康だった人であればその影響は大きいでしょう。
社会人になり、精神的な負荷が身体に現れるケースもあります。
20.借金など個人的な悩みがある
他人に言えない悩みを抱えているのかもしれません。
借金が増えてしまった、誰かに脅されているなどプライベートの問題を抱えていて、他人に相談もできない状態かもしれません。
会社には来れるけど笑顔を見せるほどの精神的余裕がない可能性があります。
笑わなくなった部下への対処法5選
笑わなくなってしまった部下にはどのように接したらいいのでしょうか。
さきほど紹介した通り、考えれられる原因は様々で、原因によって対処の仕方は異なります。
しかし、それぞれに共通する対処法があります。
ここでは笑わなくなった部下への対処法について解説していきます。
- 1.まずは1対1で話を聞く機会を持つ
- 2.悩みを聞き出す
- 3.信頼関係を構築する
- 4.要望に沿った環境を用意する
- 5.専門部署と連携をとる(うつ病の場合)
1.まずは1対1で話す機会を持つ
まずは、本人から話を聞きましょう。
1対1で話す環境をつくり、時間をたっぷりかけて話を聞きます。
大事なのは聞き方です。
基本的には部下のペースで部下メインで話を聞きます。
部下の話に集中し、勝手に結論を想像せずに、自然に相槌を打つ。
途中で「話を聞いてないな」と思われたら心を開いてくれません。
そして、「必ずしもその場で結論を出さなくてもよい」と心得ましょう。
大事なのは共感すること。
特に部下が女性の場合は、共感することが大切です。
2.悩みを聞き出す
次に、部下から笑顔がなくなった本当の理由、つまり悩みを聞きだしましょう。
上司に対して心を開くことに抵抗がある人も少なくありません。
特に、転職を考えている場合、辞める会社の人間に本音を言う必要はない、と考えるものです。
基本的には先ほどと同様に部下のペースで話を聞き出します。
「最近、元気ないけど何かあった?」など率直に意思を伝えるとよいでしょう。
そして、抱えてる問題が改善されるように会社として協力する旨を伝えるとよいでしょう。心配されている、自分は会社にとって必要なのだとと感じられ、本当の事を言ってくれるかもしれません。
人間は悩みを聞いてもらうことである程度満足するものです。
仮に現状が変えられなかったとしても、上司が話を聞いてくれた、と気分がスッキリして笑顔が戻る可能性もあります。
3.信頼関係を構築する
笑わなくなった原因がプライベートではなく、会社や仕事にある場合、上司であるあなたに対しても信頼を無くしている可能性があります。
その場合は、部下との信頼関係を構築する必要があります。
以下の行動をすることで部下との信頼を構築することができるでしょう。
・仕事に対してポジティブな言動を発する。
・部下に対してまめに声をかける、気にかける。
・部下の成長やメリットになる情報を提供する。
もちろん、部下の性格や悩みによってさらに実行できることはあるでしょう。
大切なのは部下の目線に立ち、何を欲しているかを真剣に考えることです。
4.要望に沿った環境を用意する
部下の悩みを聞き出し、職場環境を変更することで解消できるのであれば
検討しましょう。
他の部署への転属、残業の削減、業務内容の変更などです。
すぐに変更できないのであれば、「〇月頃を目途に進めているよ」など、希望に応えるように動いていることを伝えるとよいでしょう。
未来に少しでも希望が持てれば、その部下のモチベーションはきっとあがるはずです。
5.専門部署と連携をとる(うつ病の場合)
部下はうつ病になっているケースもあります。
そんな場合は総務や人事部、労務部など専門部署と連携を取って対応を進めていく必要があります。
場合によっては産業医や医師・カウンセラーなどの専門家のところへ部下と一緒に行ってあげてください。
「がんばれ」と励ますことや「どうしたい?」など質問を多くかけすぎるとプレッシャーとなり追い込んでいします。
間違った対応をしないように細心の注意を払ってください。
部下が笑わなくなる前の兆候に意識を向けて未然に防ぐ方法
部下が笑わなくなるのは、退職の可能性もあり、危険な信号です。
そうなる前に日頃から気にかけ、未然に防ぎたいですよね。
一体、どんなことをしていれば未然に防ぐことができるのでしょうか。
- 信頼して仕事を任せる
- コミュニケーションを頻繁に取り部下の事を知る
- 承認の言葉をたくさん掛ける
信頼して仕事を任せる
部下を信用し、ある程度の範囲の仕事は任せてしまうという方法です。
丸投げは良くないですが「責任は俺が持つから思い切りやってみろ」と仕事を思うようにやらせてみる。
仕事を任された部下は「力を認めてくれている」、「信頼されている」と思い会社やあなたに対して愛情を感じるかもしれません。
もちろん、プレッシャーを感じてしまい、ダメになってしまう人もいるので部下の性格を見極めて実行してください。
コミュニケーションを頻繁に取り部下の事を知る
普段から部下とコミュニケーションを取り、部下の事をよく知ることです。
仕事のことだけでなく雑談も交え、どんな趣味があるのか、どんなものが好きなのかを知ってください。
仕事の話題だけだと部下は気づまりしてしまいます。
休憩中やちょっとした雑談の中で部下の事を知れば、部下も自分に興味を持ってくれていると思い悪い気はしないはずです。
共通の話題が持てれば部下からも上司に話かけやすくなり、上司と接することが楽になるはずです。
承認の言葉をたくさん掛ける
普段から部下に対して承認の言葉をたくさんかけましょう。
特に「ありがとう」という言葉は効果的です。
「〇〇、お客様に連絡くれてありがとう。」
「〇〇、資料の作成くれてありがとう。」
など、名前を付けて具体的な事柄に対して「ありがとう」を付けます。
人は誰でも承認欲求があります。
かと言ってあからさまなお世辞はばれてしまいます。
シンプルに「ありがとう」という言葉をかけるだけでいいのです。
それだけで部下はうれしいし、モチベーションがあがるはず。
すぐにできるので早速実践してみましょう。
部下が笑わなくなる前にコミュニケーションを頻繁に取ろう!
今回は、部下が笑わなくなった理由とその対処法というテーマで解説してきました。
部下が笑わなくなったということは何らかの原因があります。
プライベートな理由であればしょうがないですが、仕事に起因することであれば、早めに解消することが大切です。
場合によってはうつ病になってしまうケースもあり、退職という最悪の事態を招くこと可能性もあるでしょう。
そうならないためにも普段から部下とまめにコミュニケーションを取り、「ありがとう」をたくさん伝えましょう。
この記事を参考に部下との関係が良好になるように行動して頂ければ幸いです。