部下が辞めてショックを受ける理由とその対処法を紹介
部下が退職することになると、当然ショックを受けることになるでしょう。
そのショックは通常業務を滞らせたり、精神的な負担からの体調不良につながったりする可能性があります。
ときにはショックがトラウマとなって、社内で部下と接することに困難を感じるようになるかもしれません。
しかし、部下が退職することは決して珍しいことではなく、上司ならある程度は覚悟しておくべきことになります。
そこでこちらでは、部下が退職したときにショックを受けない方法を紹介します。
部下が退職する前兆も紹介しますので、現在の環境を見直すきっかけにもしてみてください。
部下が辞める時にショックを受ける理由
そもそも、部下が仕事を辞めることにどうしてショックを受けるのでしょうか。
自分の心を分析できるように、まずは部下が退職することによってショックを受ける理由を確認します。
- 期待して育て可愛がっていた部下が辞める事に寂しさを感じる
- 部下に対してのコミュニケーションや評価面で後悔している
- 部下が辞めるのは自分のせいだと思っている
期待して育て可愛がっていた部下が辞める事に寂しさを感じる
期待して育てた部下がいなくなると、多くの場合寂しさを感じるでしょう。
その寂しさがショックに変わり、心を動揺させることがあるのです。
特に可愛がっていた部下が退職する場合、その寂しさは一入となります。
「たくさんの時間を使って仕事を教えたのに……」「食事を奢ったりしてあげたのに……」
そういった関係性が出来上がっていた部下が辞めると、喪失感によって寂しさは大きくなるでしょう。
部下への期待値が高くなるほどに、辞めたときのショックも大きくなるのです。
部下に対してのコミュニケーションや評価面で後悔している
部下とのコミュニケーションや評価で後悔した部分がある場合にも、辞めたときのショックは大きくなります。
「もっと話をすればよかった……」「本当はもっと良い評価ができたかも……」そういった後悔が胸の中にあると、ショックが強く感じられてしまうでしょう。
既に部下は退職してしまっているため、この後悔は別の行動で取り返すことができません。
「部下と上司」という関係性がなくなってしまえば、基本的に赤の他人でしかなく、新たにコミュニケーションをとることが困難になるからです。
そのため部下に対してコミュニケーションや評価面で後悔があると、退職された際のショックは大きくなってしまうでしょう。
部下が辞めるのは自分のせいだと思っている
部下が辞めた理由が自分のせいだと思ってしまうと、退職時のショックが大きくなるでしょう。
d’s JOURNALが行った調査「退職理由・交渉のホンネ調査2019」によると、「人間関係への不満」を理由として退職する人は14.1%と高く、同調査内で3番目に多い理由になっています。
他にもマイナビ転職が行った「嫌いな上司に関するアンケート」によると、73.5%の人が職場に嫌いな上司がいると回答し、そのうち19.3%が「異動・転職した」としています。
このように部下が上司を含めた人間関係を理由に退職を選択するケースは、決して珍しくないのです。
もちろん、必ずしも部下が辞めた理由が上司の自分になるとは限りませんので、必要以上に思い悩む必要はありません。
しかし、部下の辞めた理由に自分が関与しているという心当たりがある場合には、そのせいでショックを受けることもあるでしょう。
部下が上司である自分を理由に辞めたと考えてしまうことも、ショックを大きくすることになるでしょう。
データ参考:https://www.dodadsj.com/content/191219_retirement-negotiations19/
https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/caripedia/43#section03
部下が辞めてショックを受けないための対処法
仮に部下が退職することになったとしても、ショックを受けないための対処法を実践することでその影響を最小限に抑えることができます。
以下ではおすすめの対処法を紹介するので、部下が退職をするときに備えて内容を確認しておいてください。
- 「辞める=ネガティブとは限らない」と考える
- 退職を決めた部下は気持ちよく送り出す
- 同じことを繰り返さないための対策を考える
「辞める=ネガティブとは限らない」と考える
部下が退職するときには、「辞める=ネガティブとは限らない」という考え方を意識するのがポイントです。
部下にとっては、退職が新しい業界に挑戦するきっかけになったり、より良い人間関係を
構築することにつながったりします。
部下がポジティブな理由によって辞めると想像できれば、上司としての立場が問題になることもなく、ショックも抑えられるでしょう。
部下がネガティブな理由で辞めたと考えてしまうと、上司として多くの後悔が生まれてしまいます。
それは結果的に自分を追い込むことになり、長くショックを受けることにつながってしまうのです。
ショックを受けない対処法として、「辞めることは必ずしもネガティブな結果ではない」ということを改めて理解しておきましょう。
退職を決めた部下は気持ちよく送り出す
退職を決めた部下を気持ちよく送り出すことも、ショックを受けないための対処法のひとつです。
退職を決めた部下との間には、まず話し合いの場を持つことになるでしょう。
そこで気持ちを引き止めることができれば良いのですが、部下の決意が固い場合にはそのまま退職の具体的な話が進められることになります。
そんな部下を無理に引き止め続けたり、感情的になって怒鳴ったり冷たくしたりすると、部下はもちろん自分もショックを受けることになるでしょう。
そのため退職を決めた部下に対して、気持ちよく次の職場に送り出して、遺恨を残さないようにするのがポイントです。
同じことを繰り返さないための対策を考える
部下が辞めたときの対処法には、「同じことを繰り返さないために今後の対策を考える」ことも含まれます。
部下がなぜ辞めることになったのかを分析し、その対策を考えることに集中できれば、ショックを受ける暇をなくせるでしょう。
たとえば「職場環境に問題はなかったか」「辞めた部下だけに仕事を押し付けるようなことをしなかったか」「部下とコミュニケーションを適切(フランク過ぎたり、厳し過ぎたり)に取れていたか」といったことを振り返り、問題点がなかったかを考えます。
それは他の部下と良好な関係を築いたり、自己の成長を促したりといったことにつながるでしょう。
退職した部下にばかり目を向けるのではなく、将来を見据えて同じことを繰り返さないための対策を考えるようにしてください。
部下が辞める時の前兆サイン5選
部下が辞めるときには、いくつかの前兆であるサインが見られることがあります。
何度も同じミスでショックを受けないためにもどのような前兆サインがあるのかを、以下を参考に確認してみましょう。
- 体調不良が増える
- ミスを気にしなくなる
- 職場の人間関係が希薄になる
- 言動が変化する
- 転職や求人に関する情報を集めている
体調不良が増える
部下から体調不良の報告が増えるようだと、それは退職の前兆のサインかもしれません。
真面目な部下ほど思い詰めてしまい、精神的に追い込まれて体調不良に陥ることがあります。
そのため体調不良による休みや早退が増えているということは、退職を考えるほどに
部下の精神が追い詰められていると考えられるのです。
既に退職を決意している場合、職場の評価が下がっても問題がなくなるので、部下の性格によっては遠慮なく体調不良を理由に休むようになるかもしれません。
いずれにせよ部下の体調不良が目に余るようなら、それは退職の前兆サインとして注意が必要になるでしょう。
ミスを気にしなくなる
部下の退職の前兆として、ミスを気にしなくなるという特徴が見られることもあります。
本来なら会社に迷惑をかけ、自分の評価を下げるミスは避けるべきものですが、退職する場合にはその優先順位が低くなります。
そのため退職を決意している人は、ミスを気にしないで仕事をするようになりやすいのです。
以前よりもミスの回数が増えた、ミスを注意しても聞いていない・直そうとしない場合には、退職を考えているサインかもしれません。
職場の人間関係が希薄になる
職場の人間関係が希薄になった場合にも、部下は退職を考えている可能性があります。
人間関係の構築に使っていた時間を別のことに回している、もしくは新しい職場で人間関係を作っているため現在の関係が不要だと感じている可能性があるでしょう。
「もう退職するから、職場の人間関係を維持する必要がない」という考えがあるのかもしれません。
同僚と話す機会が減っている、終業後に食事などに付き合わなくなった、といったこれまでと違う傾向があるときには、部下の退職が近づいている可能性があるでしょう。
言動が変化する
部下の言動が変化していると感じられるときにも、退職のサインが出ていると考えられます。
たとえば「以前よりも言葉遣いが雑になった」「職場で話すときにリアクションが悪くなった」などの変化は、部下が退職などの変化を求めている結果なのかもしれません。
言動の変化には、心境の変化が関係していることがあります。
退職のような大きな変化を決めた場合、それが影響して普段の言動が変化することも考えられるでしょう。
また、転職をきっかけに自分を変えようと考えるケースもあり、その場合は以前よりも性格が明るくなったり、合間に勉強をしたりといった行動が見られるかもしれません。
これまでの部下とは明らかに違う言動が見られたときには、退職を意識しているサインの可能性があるでしょう。
転職や求人に関する情報を集めている
部下が転職や求人に関する情報を集めているのなら、それもまた退職の前兆かもしれません。
スマホで転職情報を調べている、同僚に転職のことを仄かしている、そういった言動が頻繁に見られるときには、転職の可能性を考慮すべきでしょう。
転職・求人情報に気を取られると、仕事が疎かになるなどの悪影響が出る可能性もあります。
他の部下の迷惑になったり、士気を下げたりといったことにつながるかもしれません。
人目を憚らずに転職・求人情報を見ているようだと、かなり退職の意思が強いと考えられます。
なるべく早くカウンセリングなどのケアを行い、部下とコミュニケーションを取る必要があるでしょう。
まとめ:部下が退職したショックを成長につなげよう!
部下が退職するということは、上司にとってもショックな出来事です。
しかし、部下の退職は自己の成長などのメリットにつながる可能性もあります。
ただショックを受けて終わりにするのではなく、その機会を上手に使って今後のメリットを生み出すことを考えてみましょう。