新規事業を成功させる立ち上げ方
こんにちは!
ITエンジニア・webディレクター・webデザイナーなどのIT人材の自立・キャリアを支援するITプロパートナーズのCTOの柳澤(やなぎさわ)です。
弊社は、独立精神旺盛な優秀なエンジニアの方々の独立・起業サポートや、フリーランス支援を行っている会社です。
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こちらのジョブウィズでは、企業の新規事業開発担当者の方や、システム開発責任者の方、事業責任者の方達に向けて、事業開発のコツや、自社プロダクトやWebサービスを立ち上げる際にポイントや注意点について、弊社ノウハウを包み隠さずにお伝えしています。
さて、これから起業したいと言う方や、企業が成長するために、あるいは現在の事業の将来性を危惧して、新規事業を展開したいと考えている経営者の方は多いはずです。
そこで今回は、新規事業を立ち上げる際に必要なことをお伝えしたいと思います。
目次
新規事業の立ち上げには3つのパターンがある
大前提として、どんな新規事業をするのかが明確化されていなければ、なにも始まりません。
そこで、新規事業のネタ探しから考えていきましょう。
極論すると、新規事業のパターンは大きく分けて3つしかありません。
では3つのパターンとは何か、以下の通りです。
①本事業の既存アセット(経営資源)を使った新規事業
②本事業とは全く別の新規事業
③まだ市場ができていない新規事業
これらについて順番にお話いたします。
以下では鉄道会社の例などを参考にしていますが、この新規事業のパターンはどの業界でも当てはまるものです。
①本事業の既存アセット(経営資源)を使った新規事業
本事業の既存アセット(経営資源)を使った新規事業とは、本事業の市場に隣接する市場への参入、あるいはすでに企業で抱えているヒト・モノを活用できる市場への参入です。
従来プラスチック製の使い捨て容器を作っていた企業が、工場の生産設備を拡張して、CDやDVDのケースも作成するようになれば、これは立派な新規事業の開拓です。
従来、お店を構えて店頭販売していた小売りチェーン店がインターネットを活用した通販を開始したのも、すでに持っているブランド力とロジスティクスを利用しながら、販売チャネルの増加を企図した新規事業だと言えます。
また、鉄道会社の路線周辺地域の開発も広い意味で本事業の既存アセット(経営資源)を使った新規事業とみなせます。
鉄道会社の多角化戦略としては、特に関西の私鉄である阪急電鉄が有名です。
阪急電鉄が終点駅にデパートを開店したのは、デパートから高い売り上げを期待できるからだけでなく、デパートに行くために阪急電鉄を利用者する人が増えるだろう、という狙いもありました。
そしてデパートのある駅とは反対のもう片方の終点に作られたのが、あの有名な宝塚歌劇です。劇団の設立や劇場の開設だけでなく宝塚駅周辺の開発にも力を入れることで、阪急電鉄は優れたブランドイメージを獲得するに至りました。
ちなみに映画で有名な東宝は前身が東京宝塚劇場と言い、現在も阪急電鉄のグループ企業です。
②本事業とは全く別の新規事業
次に本事業とは全く別の事業というのは、分かりやすく言えば、市場拡大が見込め、各方面から熱い視線を注がれている分野への参入です。
少し前ですと再生可能エネルギーに対する国の政策への期待感から、太陽光発電や風力発電の建設ラッシュが起きました。
その大半が発電事業者ではなく、それ以外の他業種からの参入でした。
1つこぼれ話をしておくと、再生可能エネルギーはまさにその典型でしたが、国が補助金を伴った政策を発表すると、それに期待して多くの企業が参入します。
しかし、企業間の争い、そして国の政策の変更で補助金が打ち切られると、多くの企業が少なくない赤字を抱えたまま撤退、場合によっては経営破綻することもあります。
安直な考えで期待値の高い分野へ新規参入するのは、非常に大きなリスクだと言えます。
本当に新規事業を展開する余地があるのか、競争になったときの勝算があるのか十分な検討の上で参入するべきです。
③まだ市場ができていない新規事業
3つ目の、まだ市場ができていない事業というのは、つまるところイノベーターになる、ということです。
スティーブ・ジョブズのiPhoneやフィンテックサービスのような、今までになかった新たな新製品や新サービスで市場を開拓し、先駆者として業界をけん引することを目出します。
一番、難しいタイプの新規事業です。しかし、それだけにリターンも大きいです。
新規事業の立ち上げを成功させるための絶対条件
すでに事業をされている方であれば、事業を成功するために必要なマインドや成功条件を理解されていると思いますが、新規事業の場合の必要なマインド、成功条件はどうでしょうか?
念のために確認しておきましょう。
条件①ビジョンの明確化
まず1つ目の条件は事業のビジョンが明確化されていて、その理念は多くの人を共感させるだけの魅力を持つっていることです。
ビジョンの明確化は新規事業に限らず必要なことですが、特に新規事業の場合、なぜ新たな事業にチャレンジするか、明確化されていないと企画の段階で社内から反発・不安視されるのは確実です。
また、新規事業が軌道に乗るまで収益が上がらない、場合によっては赤字が出ているということもあります。
その際、共感を呼ぶビジョンであれば、社内からの理解が得られますが、そうでないなら非難を浴びるのは必然です。
条件②市場の成熟度が低く、新規参入の余地があること
2つ目の条件は、市場の成熟度が低く、新規参入の余地があることです。
特に各方面から熱い視線を注がれている分野への参入を検討する際、確認していただきたいです。
具体的にいえば、フリマアプリで個人売買が流行しているからと言って、メルカリやラクマに似たサービスを展開するのは高リスクでしょう。
すでにメルカリが圧倒的なシェアを握っている今、よほどのキラーコンテンツを引っ提げて投入しなければ、後発サービスは苦戦を免れないでしょう。
条件③時代の変化にふさわしいか
3つ目の条件は、時代の変化にふさわしく継続性があることです。
メルカリヒットの本質は手軽に個人売買を楽しみたいという時代のニーズを捉えたことにあります。
今後も当面は成長するでしょう。
また、メルカリはインターネットが消滅しない限り、基本的にはサービスが継続できることも重要なポイントです。
例えば、古いビデオをDVDに焼き直すサービスが一時登場しましたが、これは完全に時限性のあるサービスです。
顧客が持っているビデオを全てDVDに焼き直したら、それ以上継続しません。
そういったニーズが一時的なものも、新規事業には向きません。
敢えて新規事業とするにしても最初から出口戦略、クローズ戦略を持ったうえで計画しましょう。採算性がないのにズルズル展開してしまうと、単なる負債事業になってしまいます。
新規事業の立ち上げを成功させる3つのスキルと方法
さて、最後に新規事業成功に重要な具体的アクションについてみていきます。
新規事業が失敗する3つの理由
成功するために必要なことを考える前に、そもそも成功を妨げる理由を知っておくべきだと私は考えます。
そこで、失敗する主な理由を見ていきます。
新規事業が失敗する理由①資金不足
まず1つ目は、資金不足です。やはり事業を始めるためには先立つものが必要ですが、それがないというパターンです。
資金調達について、基本的には銀行融資や現在の事業の余剰資金を流用が基本ですが、事業のビジョンが明確化されていて、その理念は多くの人を共感させるだけの魅力を持つのであれば、インターネット上に理念に共感した人からの投資を募ることも可能かもしれません。
具体的にはクラウドファンディングサービスです。行政サービスなどでの利用実績もあります。
新規事業が失敗する理由②ノウハウ・知見不足
2つ目の失敗原因は、ノウハウや知見の不足です。
本業との関連が深いので大丈夫だと思ったら大やけどしてしまった、というパターンです。
この対策としては、十分な計画の策定、それから詳しくは後述しますが、必要に応じて外部要員の利用です。
ちなみにですが、アメリカのベンチャー企業の経営者というと、若き日のスティーブ・ジョブズやFacebookのマーク・ザッカーバーグCEOなど、20代の若者たちのイメージが強いかもしれませんが、実は40代~50代の中高年は主役だそうです。
というのも、20代や30代では社会人経験が短く、企業活動に関するノウハウや知見不足で、その多くが操業を開始して短い間で経営に行き詰まるそうです。
新規事業が失敗する理由③スピード不足
3つ目の失敗はスピード不足です。
せっかく良い新規事業を開始しても市場の拡大についていけないと、その間隙を縫って他社が侵入し、やがてシェアを侵食されてしまいます。
下手すると、発表する前に似たようなサービスが先に登場してしまうこともあります。
スピード化が求められる時代だという意識をもって、速やかに新規事業を展開できるだけの組織構造、資金を含めたリソースの確保に努めましょう。
それでは、逆に成功させる3つの方法を見てみましょう。
新規事業を成功させる3つの方法
では、いよいよ本題の成功さるための3つの方法に話を移します。
新規事業を成功させる方法①顧客のニーズ課題を把握しておく
まず、第一のポイントは、独善的にならずに顧客のニーズ課題を押さえることです。
企画作業が興に乗ってくると、ついつい市場調査結果を無視して「あんなことができたら、顧客に喜ばれるはずだ」という勝手な思い込みを企画に入れてしまう方がいます。
そういった独善性は排除しなくてはいけません。
新規事業を成功させる方法②外部人材を取り入れる
2つ目の方法は、ノウハウや知見の不足でも少し触れましたが、ない知恵は絞れませんので自社の既存要員のみでは課題解決ができないのであれば、早急に外部の要員の力を借りるべきです。
必要ならば新規に人材を採用しても構いません。
素人アイデアで上手くいくことももちろんありますが、知っている人に聞いた方が確実で早いです。
今の時代のビジネスはスピード優先です。悩んでいる間に他社に出し抜かれたら元も子もありません。
新規事業を成功させる方法③組織をシンプルにする
3つ目の方法は、チーム人数を多くし過ぎないこと、そして組織はシンプルにすることです。
これには2つの目的があります。1つ目の目的は意思決定を迅速化することです。スピード優先ですから非常に重要です。
2つ目の目的は少人数の方が意見の発進やその伝播が速い、ひいては全員が同じビジョンを持っている状況を作りやすく、風通しも良くなるということです。
つまり、新規事業は少数精鋭で始めるのがベターなのです。
新規事業の立ち上げに役立つフレームワーク
新規事業のフレームワークについてはこちらの記事に詳しく書いているので合わせてご確認ください。
通りやすい新規事業の企画書を作る方法
こちらも、記事を書いているので合わせてご確認ください。
まとめ
今回は、新規事業のネタ探しから成功させるために必要なマインドやノウハウをお伝えしました。
もちろん既存の事業だけで十分に企業活動ができている企業も多いですが、それに甘んじているのは良い企業の姿とは言えません。
ユニクロを展開するファーストリテイリング社長柳井正の「成長か、死か」は極端ですが、企業は継続的に活動し続けるためには成長していく必要があります。
その成長のあり方の一つとして新規事業を展開する、というのはもっともポピュラーな方法の一つです。
新規事業を展開したい、展開する必要があると感じたらまさに始め時です。
さっそく新規事業展開の準備を始めましょう。
