縁故採用とは?企業にとってのメリット・デメリットを解説!

縁故採用と聞けば
「要するにコネ採用でしょ?会社の上層部の血縁者が採用されてる、っていうあれじゃないの?」
と想像する方が多いでしょう。

実は縁故採用にはいろいろなケースがあり、意外な方法も縁故採用の1つに属しています。

ここでは縁故採用についての基本的な情報から、類似するリファラル採用との違いも含め、メリット・デメリットについて解説していきます。

採用担当者としてしっかりと縁故採用について理解を深めていただき、メリットを生かすことができるはずですので、最後まで目を通してみてください。

縁故採用とは?

縁故採用とは「人同士の特別な関わり・よしみ・つて」を意味する「縁故」という言葉で表されるように、特別な関係にある人材を採用することを指しています。

一般的に「コネ」とマイナスのイメージをもって評される入社スタイルもその一部ですが、転職エージェントを活用しての入社も実は縁故採用に類します。

その他、血縁関係者やヘッドハンティングなどもその一つ。

どのような関係性から採用するかによって、企業側・就労者の双方にメリットがあり、デメリットのリスクもある採用方法にもなります。

どのようなメリット・デメリットがあるのか、詳しくはこの後メリットとデメリットの部分で解説していきますので目を通してみてください。

縁故採用とリファラル採用の違い

縁故採用について解説したところで、同じものと勘違いされてしまう事も多い「リファラル採用」との違いをおさえておきましょう。

英語で紹介・推薦という意味を持つriferral(リファラル)という言葉が入っているように、社員(友人・知人)からの紹介・推薦を受けて採用に至るケースを指します。

広い意味では縁故採用ととらえられるものでもありますが、「社員紹介採用」「リファラルリクルーティング」とも呼ばれています。

縁故採用とリファラル採用の違いをポイントだけまとめておきます。

  • 社員の紹介・推薦で採用するのがリファラル採用
  • 縁故採用は特別な関係やつてなどを頼って採用に至るケースを指す
  • 転職エージェントも縁故採用の一形態

縁故採用のメリット

さて次にネガティブなイメージもある縁故採用のメリットについてみていきましょう。

縁故採用には縁故採用の良さももちろんあります。

  • 採用時のコストが削減できる
  • 求める人材を採用できる可能性も高い
  • 人物像を把握して採用できるので機密漏洩などのリスクを軽減できる

採用時のコストが削減できる

採用時に求人を出したり、転職サービスを活用すると少なくないコストがかかります。

縁故採用では広告を打つ必要もなく、転職エージェントなどを介さない場合には相応の費用も必要ありません。

転職サービスを活用したりすれば、数十万円から数百万円のコストがかかることを考えるとかなり大きなメリットになります。

求める人材を採用できる可能性も高い

縁故採用では企業として求める人物像を掲げたうえで、企業としての姿勢も理解した人材が採用されるケースが多いです。

そのため、定着率も高く「育てていたのにすぐに辞めてしまった」などの残念な結末を迎えるリスクは低くなります。

採用側として求める人材かどうかも把握したうえで採用することができるので、戦力外でどうにもならない、ということも少ないのも特徴です。

人物像を把握して採用できるので機密漏洩などのリスクを軽減できる

縁故採用では、関係の深い人材が採用されることも多いため、機密漏洩などのトラブル発生リスクがかなり抑えられるというメリットもあります。

もちろん企業として機密保持の努力を怠ることはできませんが、新規に採用した人材が漏洩させる可能性が低いのは縁故採用ならでは。

転職エージェントを活用した縁故採用であっても、しっかりとしたエージェントを選ぶことでリスクを軽減することができます。

縁故採用のデメリット

メリットの次は気になるデメリットもしっかり把握しておきましょう。

縁故採用の中でも親族など血縁関係者を採用させるなど、人的なしがらみから発生するデメリットが多くなるのも縁故採用ならでは。

デメリットについて理解したうえで縁故採用をするのであれば、デメリットよりもメリットの大きな採用を実現することにもつながるはずです。

  • 離職させずらい場合もある
  • 望むような人材ではないが採用を迫られることもある
  • 縁故採用以外の社員の不公平感がある
  • 縁故採用ゆえに優秀でも昇進させずらい場合もある

離職させずらい場合もある

親族などを縁故採用した場合、色々なしがらみがあって離職させずらくなるケースもあります。

次に紹介するケースとも近い問題ですが、例えば「3回無断欠勤したら退職」と規定で決めてあっても、退職させずらいというケースを想像してください。

このような問題にならないためにも、メリットをいかし、しっかりとどのような人物か把握したうえで採用を決定する必要があります。

望むような人材ではないが採用を迫られることもある

「募集しているのは優秀なエンジニア、縁故採用で進められているのが事務職経験しかない人材。」
このようなケースもないわけではないでしょう。

身内だから、ということで親族から迫られるケースもあります。

本当に必要な人材を採用できないのであれば、デメリットになってしまうのも縁故採用。

判断を誤ってしまうことが無いようにしておきたいものです。

縁故採用以外の社員の不公平感がある

縁故採用、というのは意外に早く社内で知れることになるものです。

すると次に出てくるのが、縁故採用ではないルートで採用となった一般社員からの「不公平だ」という言葉。

どうしても縁故採用と聞くと
「実力以上に報酬を得ている」「本当なら採用にならないような人材が採用されている」
といわれてしまう事もあります。

縁故採用された人材と、その社員の間に無駄な軋轢が生まれてしまうことが無いように取り計らうことも重要になってきます。

縁故採用ゆえに優秀でも昇進させずらい場合もある

上のケースと似ていますが、こちらは縁故採用だからこそ
「昇進させると社員が感じる不公平感をあおってしまうのでは…」
という懸念から昇進させずらい、ということもあります。

もちろん優秀な人材であれば相応に昇進させるべきですが、縁故採用だからこそ気になってしまう部分もあるでしょう。

周囲も納得できるような人材、もしくは納得させられるような人材を採用することでこの懸念は払しょくできる問題でもあります。

まとめ:縁故採用は採用する人材次第でメリットにもデメリットにもなる

企業にとってメリットにもデメリットにもなる縁故採用を成功させるには、
『人を見極めることが最も重要』ということがわかっていただけたでしょうか。

社員の団結力こそが企業の成長にもつながっていくものと考えると、
一般採用以上に慎重に判断すべきなのも縁故採用ということになります。

最後に縁故採用の重要なポイントをまとめておきます。

  • どのような人材か・保有スキルはどうかをしっかり見極められるのもメリット
  • 縁故採用のメリットを生かすなら、一般採用以上に人材を見極める必要がある
  • 採用時のコストがかからないのも縁故採用のメリット
  • リファラル採用との違いは社員からの紹介・推薦かどうか
  • 本当に優秀な人材を縁故採用するなら転職エージェントの活用もあり

縁故採用とは認識されることも少ないですが、しっかり求職者の希望や現状をヒアリングしマッチングしてくれる転職エージェントなら、縁故採用するメリットも大きくなります。

ヘッドハンディングではメリットも大きいですが、帰属先によっては問題になってしまうリスクもあります。

コスト削減、と考えるなら転職エージェント活用はデメリットと感じてしまうかもしれませんが、採用時のみ発生するコスト。

長い目でみて企業の力となってくれる優秀な人材を確実に採用できるかどうか、ということと合わせて検討してみる価値はあります。

一般公募とは違い、多くの人材の中から自力で優れた人材を見つけるよりも遥かに効率も良い縁故採用。

失敗することが無いように、しっかりデメリットも把握したうえでメリットを享受できる採用となるよう検討すると良いのではないでしょうか。