AI採用とは?事例からメリット・デメリットまで徹底解説!

近年AI(人工知能)を導入して採用する企業が増えてきましたね。
人事の仕事は、機械化が難しいと考えられていましたが、「ソフトバンク」「サッポロビール」などの大手企業でもAIを活用して採用しています。
AIを活用することで採用基準の明確化や人件費の削減などを行えるメリットを考えると、採用担当者として一度は導入を考えてみたくなるものではないでしょうか?
そこで今回の記事では、AIの採用では何ができるのか、メリット・デメリットや導入事例についてご紹介します。
AI採用とは?
AI採用とは文字通り、採用活動にAIを取り入れるものです。
AIを使うことによって、書類選考や面接などの採用業務の効率化を実現することができます。
ソフトバンクは75%、サッポロビールは40%の書類選考の時間削減に成功したようです。
このように、AIを上手に使うことで大幅な人件費の削減が期待できます。
AIによる採用のサービスとしては、Watson(ワトソン)、SHaiN(シャイン)、HaRi(ハリ)、GROW(グロウ)などがあります。
現時点でAIを採用選考として導入する企業のほとんどは大手企業になり、AIの導入を検討しているのも大手企業のようです。
AI採用では何ができるの?
AI採用でできることとしては、「エントリーシートなどの業務の定型化」「24時間面接可能」「世界中から優秀な人材を採用」が挙げられます。
- エントリーシートなどの業務の定型化
- 24時間面接可能
- 世界中から優秀な人材を採用
エントリーシートなどの業務の定型化
新卒採用、中途採用を合わせると毎年たくさんのエントリーシートや履歴書が送られてきますよね。
AIを使うことで業務を自動で行ってくれるため、今よりも短時間で作業を完結することができます。
また、人工知能は学習するうちに記憶していくため、高度な採用業務にも対応可能となります。
ントリーシートなどの確認作業に時間を使うことが少なくなるため、採用担当社が面接などのより重要な業務に時間を割くことができるようになりました。
24時間面接可能
AIが面接官となることで24時間365日いつでも時間に関係なく、面接を実施することができます。
会社での仕事が忙しく、なかなか面接時間を確保できない人でもいつでも受けることができるのもメリットの1つです。
AI面接は録画や録音もされますが、AIが面接者の態度や状態まで詳細に分析してくれます。
気になる人材がいる場合には人事担当者があとでチェックすること可能です。
世界中から優秀な人材を採用
AI採用を導入することで、世界中から優秀な人材を採用することができます。
AIの面接であれば場所は関係ないため、地方など遠方の応募者を選考することも可能です。
当然ですが、応募者が多くなると優秀な人材が見つかる可能性が高まります。
外国人採用の場合も、わざわざ日本まで来てもらわずに面接を受けることができるため、優秀な人材を国内外から集めることができます。
AI採用のメリット・デメリット
それでは次に、AI採用のメリット・デメリットを紹介します。
- AI採用のメリットとは
- AI採用のデメリットとは
AI採用のメリットとは
AI採用のメリットには、「コストの削減」「採用選考基準の明確化」「いつでも採用試験ができる」の3点が挙げられます。
コストの削減
会社の規模によっては、書類選考や1次選考だけでも膨大な時間を費やすことになります。
一人当たりの書類選考や1次選考だけでも30分以上かかることも考えらますので、AIを採用することでコストを大幅に削減できることは大きなメリットです。
採用選考基準の明確化
人事部が採用基準を明確に作成しても、人が行う面接ではどうしても評価にブレが生じますよね。
AI採用では、統一した基準で行うことが可能になるメリットがあります。
いつでも採用試験ができる
AIを導入するといつでも採用試験を行うことができます。
忙しくてなかなか時間が作れない方や地方に住んでいて都会での面接が難しい方なども、AI面接であれば面接ができるようになります。
採用のターゲット層を増やすことができるため、これも大きなメリットですよね。
AI採用のデメリットとは
AI採用のデメリットには「応募者の顔が見えない」「データの蓄積に時間がかかる」がの2点が挙げられます。
応募者の顔が見えない
AI採用では双方の顔が見えないことが増えるため、応募者と人事担当者は双方不安を感じる部分があるはずです。
当然ですがAIには限界があるため、最終確認は人間が行う必要があります。
データの蓄積に時間がかかる
AIはビッグデータから学び学習します。
長期的にデータを集めることになるため、蓄積には時間がかかります。
そのため、ある程度の時間が必要です。
AI採用の事例
最後に、AI採用の導入事例を紹介します。
「ソフトバンク」「サッポロビール」「吉野家」ではAIを活用して工数削減に成功しています。
- ソフトバンク
- サッポロビール
- 吉野家
ソフトバンク
ソフトバンクは、2017年からエントリーシートの選考にAIを活用しています。
ワトソンを利用したエントリーシートの導入で、1次選考にかかる時間の75%を削減に成功しました。
ソフトバンクは1年間で数万件のエントリーシートの応募があるため、膨大な時間をカットできることがわかります。
AIで不合格とした場合には、採用担当がチェックしているようです。
サッポロビール
サッポロビールは、2019年から新卒採用にAIを活用しています。
エントリーシートの選考に試験的にAIを活用して、40%の時間を削減しました。
サッポロビールでも、完全自動でエントリーシートを採用の判断をするのではなく、人事担当者が合否を判断しているようです。
吉野家
吉野家は、対話型AI面接サービスSHaiNを採用しています。
吉野家の店長は複数店舗を管理していることがあるため、様々な店舗で面接することがあります。
SHaiNを導入することで店長の面接の負担を軽減することができるようです。
まとめ:AI採用は検討する価値がある
AI採用することでコストの削減、採用基準の明確化、時間や場所を選ばずに選考するなど様々なメリットがあるため、検討する価値は十分にあるでしょう。
実際にソフトバンクやサッポロビールでは選考にかかる時間を大幅カットに成功しています。
しかし、完全に自動化することは難しいため、人事担当者が最終的に確認する必要がありそうです。
今後も、AI採用を導入する企業が増えることが予想されます。
AIを上手に活用して人事部として質の高い採用を実現させましょう。