組織マネジメントの3つのスキルとテクニックを解説【管理職必見】

管理職必見!組織マネジメントのスキル3つとテクニック3つ!

「会社のチームワークは良いのに成果が現れない」
「部下の個人的なプレーが多くまとまりきれていない・・・」

会社を効率よく動かし成果を確実に上げるためには組織マネジメントが必須です。

では何から手を付ければよいのでしょうか?
最初に行ってほしいのが組織マネジメントの導入です。
組織が目的や目標を達成するには、マネジメントが重要な役割を果たします。

当記事では組織マネジメントに必要なスキルとテクニックを徹底解説します。
読めば会社という組織を最適化させられ、成果(利益)を上げやすくなります。
ぜひじっくり読んでみてください。

おすすめ記事:【組織作り】企業戦略をスムーズに実行できる組織の作り方

組織マネジメントの基礎知識

組織マネジメントとはどういうものなのかを明らかにします。

  • 組織マネジメントとは何を指している言葉なのか?
  • 組織マネジメントの目的は?
  • リーダーシップとは何が違うのか?

以上を徹底解説します。

  • 組織マネジメントとは?
  • 組織マネジメントの目的
  • 組織マネジメントの目的

組織マネジメントとは?

会社などの「組織の運営をスムーズにするための手法」のことを指しています。

  • お金
  • 情報

の4つの経営資源を適切に配分および組織化し、有効活用させるのが組織マネジメントです。
社員一人一人というものではなく、管理職(管理者)が能力や技術を駆使することで実施されます。
結果として組織の目的の推進や達成につながるのです。

もう少し簡単に解説すると「同じ組織に所属している人が勝手にバラバラに動くのではなく、それぞれに目的をもたせてコントロールする」のが組織マネジメントです。

組織マネジメントの目的

主な目的は2つあります。

  • 組織を目標の達成に導くこと
  • 経営資源(人・物・お金・情報)を適切に管理すること

特に重要視されるのが「人」です。
組織の目的を達成させるためには「人」の働きが必要不可欠であり、従業員をうまく導くのも組織マネジメントの役割。

経済のグローバル化が進み、多くの企業が対応を求められています。
ビジネス課題がより複雑で難解なものになっており、高度な組織マネジメントが必要になる企業も出てきました。

リーダーシップとの違いとは?

組織マネジメントとリーダーシップは似た言葉ですが、同じものではありません。
簡単に説明するとリーダーシップは組織マネジメントの一つであり、組織マネジメントはもっと広範なものです。

リーダーシップは従業員を引っ張ったり、モチベーションを上げたりするものです。
組織マネジメントは戦略や仕組みをつくり、計画を実行、管理することを指しています。

つまり組織マネジメントの一つの手法(テクニック)がリーダーシップです。

組織マネジメントのスキル3選

組織マネジメントを行うためには最重要な3つのスキルがあります。

  • 人材マネジメント能力
  • リーダーシップ能力
  • リスク回避能力

どれが欠けても企業の運営はスムーズにできません。
こちらでは3つの極めて大切なスキルについてお伝えします。

  • 人材マネジメント
  • リーダーシップ
  • リスク回避

人材マネジメント

従業員の能力を最大限に発揮させるための重要なスキルです。

まずは適材適所を心がけましょう。
従業員の持ち味であるとか個性を把握し、その上で配置します。

さらに従業員のモチベーションを上げる努力もしなければなりません。

  • 適切に評価する
  • 従業員の言葉に耳を傾ける
  • 褒める
  • 激励する
  • ミスがあったときは愛情を持って叱る

叱ってばかりであると社員もやる気を失ってしまいます。

「この会社のために働きたい」と社員に思わせるための人材マネジメントです。

リーダーシップ

管理職として備えておくべきスキルなのがリーダーシップです。

組織の方向性を示し、その上で社員たちを導いていくスキルが極めて重要。

まずトップに立つ人間の人柄が大きく関係してきます。
説得力のある指示、命令時の言動も大きく関わってきます。
社員に対して単に命令するのではなく、説得力のある言葉と行動が求められるのです。

リーダーシップにはトップに立つ人間の体験や理論なども関わってきます。
実績などに裏打ちされたカリスマ性も欠かせません。

リスク回避

リスクを回避するために重要なのは、常に内外に対してアンテナを張っておく、ということです。

取引条件や市場環境など、ビジネスの世界では様々な変化が起こっており、何も対処しないと次々と問題が生じてしまいます。
各種の問題に対処するためにも、リスク回避能力が組織マネジメントには求められます。

会社を経営していく上で様々なリスクが発生するのは仕方ありません。
すべての問題を回避するのは難しいですが、優先度が高いと思われるものから対策を立てるのです。

組織マネジメントが適切であれば、リスクをより少なく出来ます。

組織マネジメントのテクニック3選

適切な組織マネジメントのテクニックを3つ厳選して紹介します。

社員を褒める
目標値を達成可能なものにする
調整役を設ける

以上の3つをバランスよく実施するだけで、企業を円滑に運営できるようになります。

「組織マネジメントが重要であることは知っているけど、何から手を付けたら良いのかわからない」という人は必見です。

  • 褒めて伸ばす
  • 目標値を達成可能な範囲にする
  • 様々な場面で調整役を設ける

褒めて伸ばす

社員のやる気をUPさせるためには、褒めることも大切です。
ただ褒め方にもテクニックがあります。

  • 第3者を通じて褒める
  • 場を設けて褒める

単にその場で個人的に褒めるだけではなく、同僚から「社長が褒めていたよ」といったことを聞いただけでもモチベーションは上がるもの。
また部下が成果を上げたら、朝礼の時間などちょっとした場を設けて褒めるのです。

部下を褒めるという行為が繰り返されてしまうと、モチベーションを上げる効果が薄れてしまいます。
褒め方にもいくつかの種類があるので、うまく使いこなしましょう。

目標値を達成可能な範囲にする

目標値は達成可能なギリギリの数値にしてください。

目標を設定することは極めて重要ですが、達成不可能な数値の設定は厳禁です。
社員のやる気を失わせてしまう可能性が高いからです。

一定の緊張感がある状態にすることで、やる気の維持や達成感を引き出せます。

適切な目標値を達成するためには、計画力も大きく関わってきます。
目標を達成までのプロセスで分割、逆算して、計画を作り上げることが極めて重要ですよ。

様々な場面で調整役を設ける

管理職一人だけで企業の課題は解決できないので、会社全体を調整する役割を持った人材の確保が重要です。

会社全体の知恵を絞りまとめて解決策を決定し、社内の合意をとらなければなりません。
特に大切なのが会議の調整役です。
取りまとめ役がいることで、会社の進むべき方向性もスムーズに決定できます。

会社が小さい間は経営者のワンマン的な運営でもうまくいくかも知れません。

しかし会社が大きくなるにつれて様々な問題が発生するのも事実であり、いずれは調整役が必要になるのです。

組織マネジメントを導入するメリット3つ

組織マネジメントを導入すると、どのようなメリットが得られるのでしょうか?

抽象的にお伝えすると「会社が成長しやすくなる」わけですが、こちらではもう少し詳しくお伝えします。
組織マネジメントを導入すれば長期の事業計画の達成、管理職の負担減、労働環境の変化への対応に変化が現れるはずです。

組織マネジメントの導入メリット3つ絞って解説しますね。

  • 長期の事業計画が達成しやすくなる
  • 管理職の負担が減る
  • 労働環境の変化に対応できるようになる

長期の事業計画が達成しやすくなる

組織マネジメントに成功すると、会社全体のパフォーマンスが向上し長期的な事業計画の実現が容易になります。

企業は景気などにも影響を受け、利益は大きく増減することも。

仮に会社にマイナスの事象(取引先の倒産)などが発生したとしても、組織マネジメントが機能していれば前もって施策をおこなっているはずです。
マイナスを最小限に抑えられるため大きな影響を受けず、結果として長期の事業計画が達成しやすくなるとともに安定した経営が可能になります。

管理職の負担が減る

組織マネジメントが機能していないと、管理職が自分の仕事に手を付けられません。

昔は「部下のマネジメントや指導、評価」などが管理職の仕事でした。
しかし現在では管理職自体にも様々な目標が設定されています。

であるにも関わらず組織マネジメントが機能していなければ、管理職は自分の仕事をしつつマネジメント業務も行わなければなりません。
どの仕事も中途半端、といった状態になりかねないのです。

労働環境の変化に耐オプできるようになる

組織マネジメントの一つが「人材を適材適所では配置する」というものです。

以前は、正社員といったフルタイムで働く従業員が会社に多く所属していました。
しかし現代では、非正規社員や業務委託、さらには時短勤務など多様化しています。

人材を適材適所で配置していないと、現場が混乱してしまうことも・・・。

組織マネジメントに力を入れていれば、多種多様な働きかたに対応しやすくなり会社がスムーズに機能します。
つまり適切な組織マネジメントをしていれば労働環境の変化にも対応できるわけです。

組織マネジメントの7つのSとは?

組織マネジメントにおいて、最も重要とされている「組織の7S」は覚えておく必要があります。

「組織の7S」とは

  • 戦略(Strategy)
  • 組織(Structure)
  • システム(System)
  • スキル(Skill)
  • 価値観(Shared Value)
  • 人材(Staff)
  • スタイル(Style)

を指しています。

この中から特に重要な戦略・組織・システムについて解説します。

  • 戦略
  • 組織
  • システム

戦略

「組織の7S」における【戦略】とは、企業が目指す目標の達成に必要な方向性・道筋を指しています。

戦略にも複数の種類があります。

企業戦略 企業の方向性を定める
事業戦略 商品やサービスの展開を考察する
機能戦略 事業のための研究・開発・生産・営業などを設定する

最も重要なのが企業戦略であり、最初に決定します。
企業戦略が決定したら、事業戦略、そして機能戦略を策定するのです。

組織

「組織の7S」における【組織】とは、「組織の構造」のことを指しています。

組織では複数の人々がおり、彼らが働く上で最も基本的な決まり事を決定します。

会社には複数の部署があることが一般的であり、各組織が独立しているケースも珍しくありません。
組織マネジメントを機能させるためには、組織のタテ・ヨコ・ナナメの階層や関係性がどうなっているかが重要です。

システム

「組織の7S」における【システム】とは、業務を遂行するうえで必要となる「制度」や「仕組み」のことを指してます。
経営資源の一つである従業員を最大限活躍させるためのルールのことです。

  • 人事評価制度
  • 報酬決定のルール
  • 情報管理の仕組み
  • 日常業務の手続き方法
  • 業務フロー

以上も「組織の7S」における【システム】に入ってきます。
会社に制度やルールがなければ個人プレーに走られがちになります。
業務に関するルールを必ず明確にしましょう。

まとめ:

管理職の方に向けて、組織マネジメントに必要なスキル3つとテクニック3つをお伝えしました。

組織マネジメントは会社の成長にはかかせません。
利益の増大にも密接に結びつくのです。

組織マネジメントが機能すれば、あなたの負担も大幅に減り自分の仕事に力を注げます。
マネジメント業務に忙殺される日々はもう嫌ではありませんか?

組織マネジメントに必要なスキルとテクニックを把握したうえで実践し、高い成果(利益)をだせる組織を作りましょう。

©︎2020 Hajimari inc.