次世代リーダー育成の効果的な方法とは?

後継者が育たない!?次世代リーダー育成の効果的な方法とは?

「後継者がなかなか育たない」
「このままでは自分の代で会社をたたまなければならない」

後継者問題で悩んでいる会社が多くなっています。

実際に次世代のリーダー育成にうまくいっていない企業が増えており、頭を悩ませているようです。

そこで当記事では、次世代リーダー育成の効果的な方法についてお伝えします。

読めば、後継者を育てるためにはどのようなことが必要であるかがわかります。

後継者問題が発生している会社経営者の方は、ぜひ最後までお付き合いください。

参考記事:リーダーシップとは?7つの要素と3つの鍛え方を解説

まずはリーダーの種類を理解しよう

次世代リーダーの育成で最初に行うべきは、育てる目的を決める、というものです。

ふわっとしたリーダー像ではなく、プロジェクトリーダーなのか次期管理職候補なのか、といったところを明確にしなければなりません。

こちらでは3種類のリーダーについて解説します。

  • チームリーダー・プロジェクトリーダー
  • 次期管理職候補
  • 次世代リーダー

チームリーダー・プロジェクトリーダー

プロジェクトのチームリーダーを指しています。

チームをまとめるチカラ、および実現力が求められます。

目標と方向性を示し、チームを活性化させるために何が必要かを考えるスキルを身に着けなければなりません。

さらに進捗管理であるとか、段取り良く進める能力も必要になってきます。

将来の幹部候補の育成を考えている企業も、まずはチームリーダー・プロジェクトリーダーの育成から始めてみましょう。

徐々に段階を踏んで、次世代リーダーを育成していくのです。

次期管理職候補

次期管理職候補には、組織マネジメントに関わる能力が必要です。

企業には様々な問題が発生するので、課題解決力を高めなければなりません。

企業の方向性を決める会議に出席する立場でもあるので、発想力や表現力も身につける必要があります。

自分の考えをまとめ、相手に正確に伝えなければなりません。

管理職はマネジメントを主とした仕事を行いますが、プレイヤーとしての経験も生きます。

プロジェクトのチームリーダーとして成功した体験なども必要になってくるのです。

次世代リーダー

次世代リーダーは、将来の幹部候補であり、経営陣として活躍してもらう可能性のある存在です。

次世代リーダーには将来の幹部候補として、経営感覚を養うためのマーケティングなどを学習してもらう必要があります。

プレイヤーとしての能力というよりは、マネジメントとしての能力が主に求められます。

次世代リーダーは課題解決力やリーダーシップ、マーケティングスキルが重視されるわけです。

次世代リーダー育成の効果的な方法3つ!

次世代リーダー育成を成功に導く効果的な方法を3つ紹介します。

すべて大事な考えであり、次世代リーダーの育成に悩んでいる会社にはぜひ導入してもらいたいものばかりです。

一つずつ解説していきます。

  • 育成のゴール設定を決めておく
  • 適切な候補を選抜する
  • 育成対象者に役割や期待を伝えておく

育成のゴール設定を決めておく

何も考えずにふわっとした感じで育成を始めてしまうと、教育開始後から様々な課題が見つかり、そのたびに方針転換することになります。

育成される社員側も困惑することになり、次世代リーダー育成が難航してしまうのです。

つまり育成のゴール設定を最初に決めておくことが肝心です。

社員がどうなったら育成が完了したことになるのかを決めておき、そのゴールに向かってスケジュールを組みましょう。

適切な候補を選抜する

普段から社員をしっかりと観察し、次世代リーダーに向いている人材を見つけましょう。

後継者がいないからといって、誰でも良いわけではありません。

そもそも次世代リーダーの育成の成功には、本人の意欲や資質が大きく関わります。

経営者だけで候補を決めるのではなく、様々な幹部に声をかけ適切な人材を見つけ出しましょう。

前もって社員に対して将来的に経営に関わりたいかを確認しておくことも大事ですよ。

育成対象者に役割や期待を伝えておく

「今日から君をリーダー育成の対象者にする」

上記のように単に次世代リーダーの対象にするとだけ伝えるのはNGです。

なぜ君が選ばれたのか
どのような役割を期待しているのか

以上を明確にしておく必要があります。

そもそも次世代リーダー育成では、幅広いテーマを長い時間かけて学ばなければなりません。

困難な場面に遭遇することも多々あり、社員のモチベーションを少しでも高めるためにも前もって役割や期待を伝えておくことは極めて重要なのです。

次世代リーダー候補の選抜方法

次世代リーダー育成の成否を決めるといっても過言ではないのが、候補の選抜です。

誤った人材を選んでしまうと、企業がどんなに努力しても良い結果は得られません。

こちらでは次世代リーダー候補の選抜方法について紹介します。

  • 各部署が人材の選抜にかかわること
  • 早い段階から人材の選抜を始めておくこと
  • 研修の成果を確かめること

各部署が人材の選抜にかかわること

一般的に、部門別に指名されたり推薦されたりした人材がリーダー候補となりますが、将来性にスポットライトが当たりにくいのが問題です。

部門別に指名された人材は業務上では高いポテンシャルを持っていることが多いですが、マネジメント能力までは判断できません。

チームリーダーや管理職候補としての適性はあっても、次世代リーダーとしての適性がない可能性もあります。

ですので人材の選抜には、各部門だけではなく、経営のトップや人事部門も必ず関わりましょう。

経営者の視点、現場の視点の双方を加えることで、より適切な人材を選べるようになるのです。

早い段階から人材の選抜を進めておくこと

次世代リーダーの育成に入る数年前から人材の選抜に入りましょう。

もちろん最初から一人や二人に絞るわけではありません。

数年前の時点で数人の若手社員・中堅社員を将来の幹部候補と考えておき、徐々に絞っていくのです。

実際に早いタイミングで人材の選抜を行って育成をスタートさせている企業の方が、自社の育成政策に満足している、といわれています。

次世代リーダーの候補者に徐々に研修を受けさせていき、適任者を絞る方法をおすすめします。

リーダー研修の成果を確かめること

リーダー育成系の研修の成果を確かめた上で、対象者を選抜しましょう。

育成を考えている企業であれば、候補の社員に対して研修を受けさせているはずです。

研修を受けさせた結果、どのように変化したのかを観察してください。

成果が上がっているのであれば選抜しても問題ないでしょう。

成果が上がっていないのであれば「適任ではない」可能性が高いわけです。

適正がない対象者に研修を続けても無駄になるので、切り替えが必要になります。

次世代リーダー育成で社員はどう変化するのか?

次世代リーダー育成のプロジェクトを行っても、効果が目に見えるほど現れないことがほとんどです。

すぐに売上が上がるといったことありませんからね。

こちらでは次世代リーダー育成を行うと社員がどのように変化するのかをお伝えします。

育成対象者の変化を見て、育成の成否を確認しましょう。

  • 短期思考から中長期思考への変化
  • 他人の仕事も上手くコントロールできるようになる
  • 時間配分がうまくなる

短期思考から中長期思考への変化

次世代リーダーの育成を受けると、長い目で物事を考えることになります。

次世代リーダーとして求められるのは、戦略の立案や実行です。

戦略を切り替えてもすぐに結果が出るのは稀なことであり、数ヶ月や1年単位で少しずつ変化が現れるもの。

よって長い視野で仕事について考えるようになるのです。

中長期思考への変化の確認方法としては、市場動向の確認があります。

市場の動向を加味して経営戦略を練らなければならないからです。

他人の仕事も上手くコントロールできるようになる

次世代リーダーに適性のある社員は、同じチームのメンバーをコントロールできるようになります。

次世代リーダーは直接自分で仕事をするだけではなく、他者に任せることも覚えなければなりません。

つまり仕事の分配意識が極めて高くなるわけです。

ただ任せっぱなしにするのはNGであり、他者が仕事を上手くコントロールできるように導くことが極めて重要になります。

メンバーの仕事の進み具合を評価したり観察したり、さらにはフィードバックするスキルも必要になるわけです。

時間配分がうまくなる

自分の仕事とマネジメントの業務もしなければならないため、より効率的になろうとするのが次世代リーダーです。

よって次世代リーダー育成をすると、対象の社員の時間配分がうまくなるケースが多く見受けられます。

次世代リーダーになるとメンバーだけではなく社外の関係者とのコミュニケーションにも時間を割かなければなりません。

効率的にならなければ務まらない仕事なのです。

おすすめの次世代リーダー育成系研修3つ

次世代リーダー育成に欠かせないのが研修です。

こちらではリーダー育成系研修の中で、特におすすめのものを3つ紹介します。

まだ導入していないものがあれば確認しておきましょう。

  • リーダーシップ研修
  • 女性リーダー研修
  • マネジメント研修

リーダーシップ研修

主に外部から講師が招かれることになり、次世代リーダーとして必要な資質・能力を学びます。

座学やグループ形式など、目的にマッチしたスタイルで実施され、研修後はフィードバックを行い評価します。

対象者自身に対して気づきを与え、リーダーシップを醸成させるための研修であり、受けたからといったすぐに次世代リーダーになれるわけではありません。

今後の研修のブラッシュアップに繋げる必要があります。

女性リーダー研修

女性向けのリーダー研修です。

女性特有の悩みを共有しつつ、リーダーシップや効果的なコミュニケーションスキル、さらには部下の指導育成を学びます。

近年では女性の管理職も少しずつではありますが増えつつあり、需要が高まっている研修の一つです。

プレゼンテーションのスキルや相手に伝わりやすい話し方も勉強して習得します。

女性の働き手が多い職場からの参加者が増えており、今後はさらに増加すると考えられています。

マネジメント研修

「リーダー研修と少し違うのでは?」と思う人もいるかも知れません。

ですが、マネジメント研修もリーダー研修と方向性は基本的に同じです。

マネージャーや部長、つまりマネジメント職やリーダー職のスキルを高める研修なのです。

育成知識の教育や育成スキルアップの教育、さらには育成意欲向上のための教育が行われます。

次世代リーダーとなった時の部下の育成方法をじっくり学べます。

次世代リーダーの育成方法 まとめ

今回は、次世代リーダーの育成の効率的な方法についてお伝えしました。

まずはリーダーの種類を決定し、その後に適任者を選抜する必要があります。

適任者を選ぶ時には、多くの意見を聞き長い時間をかけることが大事です。

次世代リーダーとしての育成成功者の変化についてもお伝えしました。

時間配分がうまくなったり視野が広くなるなど、様々な変化が現れているはずなのでしっかりと観察してください。

次世代リーダーの効果的な育成方法がわかったはずです。

まだ実践していない方法があったら活用してみてください。

効果的な次世代リーダーの育成方法を実践すれば、会社の将来が任せられる人材が育ちやすなりますよ。

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