リーダーシップとは?具体例と3つの鍛え方を解説

ジョブウィズ 編集長の小川です。

突然ですが、あなたの会社でリーダーシップを発揮できている社員はどのくらいいますか?

社員規模が大きくなるにつれ組織づくりや組織マネジメントに頭を悩ませることになりますが、その時に重要になるのが社員一人ひとりのリーダーシップです。

 

では、そもそもリーダーシップとは何なのでしょうか?

リーダーシップが発揮できるとどんな良いことがあるのでしょうか?

今回は、リーダーシップについて解説していきます。

リーダーシップとは?

リーダーシップをGoogleで調べてみると、

指導者の地位・任務。「ーをとる」。指導者としての素養・力量・統率力。

と説明されています。

 

簡単に言ってしまえば、リーダーシップとは「チームを引っ張る力」です。

そして組織においてリーダーシップを発揮できている人は、社長目線で組織の課題に向き合い、チームを引っ張り解決へと導いてくれます。

常に企業課題に当事者意識と責任を持って向き合ってくれるため、会社からすれば非常に信頼のおける存在と言えるでしょう。

もしそんな存在がいたら、企業としては理想ですよね。

 

では、どうすればリーダーシップを発揮する社員を生み出すことができるのでしょうか?

リーダーシップの要素を深掘りして考えていきましょう。

リーダーシップに必要な要素とは

リーダーシップを発揮できるようになるには、以下の7つ要素を育てていく必要があります。

■リーダーシップに必要な7つの要素

  • 1.高い当事者意識
  • 2.適切な目標を掲げる力
  • 3.目標達成能力
  • 4.周りからの信頼
  • 5.コミュニケーション能力
  • 6.主体的な行動力
  • 7.決断力

1.高い当事者意識

当事者意識とは、組織(企業)の課題を常に「自分ごと」として捉える姿勢を指します。

企業の問題は経営者が考えることであり自分がそこまで背負う責任はない、と他人事として捉えてしまう人にはリーダーシップを発揮することはできませんよね。

多くの企業でリーダーシップを発揮できる社員が少ないのは、この当事者意識の低さが原因です。

そしてこの当事者意識の低さの原因を深掘りすると、企業側が社員に高い当事者意識を求めているにも関わらず、企業は社員の人生に当事者意識を持たず、社員の人生を背負う責任について深く考えていないという背景が見えてきます。

自社で活躍し事業を推進していく経験が、いかに社員の市場価値を高めることにつながるのか?を深く考え、社員と意識をすり合わせることができるかどうかが、リーダーシップを発揮する社員を生み出す最大のポイントと言えるかもしれません。

2.適切な目標を掲げる力

無謀な目標を立てる人に、なかなか人はついてきません。

組織が目指す方向性と関係ない、的外れな目標を立てる人も迷惑ですよね。

リーダーシップを発揮している人は、常に適切な目標を掲げ、その目標を達成し続けることで信頼を勝ち取ってきた人です。

適切な目標を設定するためには、前述した高い当事者意識を持ち、今解決すべき組織の重要課題は何か?を常に考えておく必要があります。

3.目標達成能力

当たり前ですが、決められた目標を達成する能力がない人に、チームを統率することはできません。

目標達成能力については、社会学者の三隅二不二によって唱えられた「PM理論」が有名ですね。

PM理論の中で、リーダーシップとは「目標達成機能(Performance function)」と「集団維持機能(Maintenance function)」の2つによって構成されているとされています。

そして集団維持機能に必要になるのが、後述する「周りからの信頼」や「コミュニケーション能力」になります。

4.周りからの信頼

前述した集団維持機能に必要になるのが、周りからの信頼です。

周りから信頼されない人間がチームやプロジェクトを率いていれば、いずれ崩壊することは目に見えていますよね。

また、信頼される人が率いるチームやプロジェクトでは、社員同士のフォロワーシップが生まれます。

いかに能力が高くリーダーシップを発揮できる社員であっても、一人でできることには限りがあります。

そこで重要になるのが、フォロワーシップです。

フォロワーシップについては企業に欠かせないフォロワーシップと5つのフォロワータイプを見極めるでも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

5.コミュニケーション能力

集団維持機能に必要になるもう1つの能力が、コミュニケーション能力です。

コミュニケーション能力の必要性については、もう説明不要ですよね。

メンバーと適切なコミュニケーションが取れない社員が、リーダーシップを発揮できるわけがありません。

注意したいのは、リーダーシップを発揮するために必要なコミュニケーション能力とは、ただ社員と仲良く話せる能力ではないということです。

6.主体的な行動力

リーダーシップを発揮するためには、周りの社員に見せる「姿勢」が重要になります。

言われたことだけをやる姿勢では評価されませんし、口だけ出して行動をしない姿勢では信頼されません。

リーダーシップを発揮している社員は、周りがつい目を背けがちな課題にも目を向け、主体的に解決に動く姿勢を持っています。

失敗を恐れずに何かに挑戦する姿は、メンバーにも伝わりますし、ときには勇気や感動を与え、周囲のメンバーのモチベーションアップにもつながります。

経営陣が指示をしなくても組織課題に主体的に向き合ってくれる社員が増えることほど、経営者として嬉しいことはないですよね。

7.決断力

最後に必要になるのが、決断力です。

周りが目を背けがちな難しい課題に目を向けるということは、答えの見えない課題に対して行動を起こさなければならないということです。

常に正解の選択肢を見つけ選び続けられたら楽なのですが、そんなことはほとんどありません。

リーダーシップを発揮し続けていれば、非常に勇気のいる決断をしなければならない場面が何度もきます。

その難しい判断に決断を下してくれるからこそ、チームを引っ張ることができるわけですね。

 

以上、リーダーシップを発揮するために必要な7つの要素について解説しました。

また、リーダーシップはリーダー以外の社員にも求められるものですが、やはりリーダーに求められる資質や役割とリーダーシップには共通する点もあります。

リーダーシップとマネジメントの違い

リーダーシップと混合されがちなのが、マネジメント能力です。

リーダーシップの理解を深めるためにも、両者の違いについても確認しておきましょう。

簡単に言ってしまえば、リーダーシップは「統率」、マネジメントは「管理」という定義の違いがあります。

リーダーシップを発揮する人は、適切な目標を設定しチームを引っ張るのに対し、マネジメント能力を発揮する人は、定められた目標に対して必要な業務を十分に行えているかを管理します。

詳しくは、リーダーシップとマネジメントの3つの違いとは?で解説しています。

6種類のリーダーシップ

リーダーシップと言っても、実はさまざまな種類が存在します。

人にはさまざまな個性がある以上、チームを引っ張るやり方も人それぞれです。

具体的には、下記の6種類のリーダーシップが存在すると言われています。

■6種類のリーダーシップ

  • 1.ビジョン型
  • 2.コーチ型
  • 3.関係重視型
  • 4.民主型
  • 5.ペース型
  • 6.強制型

詳しくは、リーダーシップの6つの種類と3つのスタイルを解説で解説しています。

リーダーシップを鍛える3つの方法とは

では最後に、リーダーシップを高める方法についてお伝えします。

リーダーシップを発揮するには多くの要素と経験が必要ですが、誰しもがリーダーシップを鍛えることが可能です。

ここでは最も重要な3つの力を鍛える方法についてご紹介します。

■リーダーシップを鍛える3つの方法

  • 1.常に当事者意識を持って行動する
  • 2.コミュニケーション能力を高める
  • 3.課題解決能力を高める

常に当事者意識を持って行動する

7つの要素でも解説しましたが、いかに当事者意識を持てるかが、リーダーシップを育てる重要な要素です。

とはいえ、

「当事者意識って何?」

「どうすれば当事者意識を持てるの?」

「経営者でもないのにそんなに高い当事者意識を持っても疲れるだけでは…」

と社員からすればさまざまな疑問を感じるでしょう。

そこで、当事者意識について学ぶのにオススメの書籍をご紹介します。

当事者意識については、下記の「成長マインドセット」という書籍で深く学ぶことができます。

当事者意識を持つことで社員が働く上で抱えがちなストレスに関しても解消される効果があるということもわかるので、社員にとっても読むメリットは高いと思いますよ。

成長マインドセット

コミュニケーション能力を高める

高い当事者意識を持って主体的に行動ができる社員がいても、周りに影響を与えられるようにならなければリーダーシップには繋がりません。

ですが、真面目で行動力のある社員でも、周りとのコミュニケーションは苦手という人は多いですよね。

その時に必要になるのが、コミュニケーションを高めるためのトレーニングです。

 

コミュニケーションと言っても、飲み会に積極的に参加したり、周りと和気藹々と話す必要があるというわけではありません。

社員みんなと仲良くなって、一緒に楽しむ力をコミュニケーション能力だと考えている人も多いのではないでしょうか?

ここで重要なのは、仕事においての適切なコミュニケーション能力です。

 

口下手だから、人見知りだからというのは関係なく、相手の話を理解し、自分の意見をわかりやすく伝える力があれば問題ありません。

コミュニケーション能力についての書籍はさまざまありますが、迷う場合は下記の2つの書籍を読んでみてください。

仕事で必要な「本当のコミュニケーション能力」はどう身につければいいのか?

嫌われる勇気

 

課題解決能力を高める

最後に、リーダーシップを発揮するために必要な「適切な目標を掲げる力」「目標達成能力」を鍛える方法をご紹介します。

簡潔にいうと、課題解決能力を高めましょう。

 

目標を達成するために必要なのは、目標達成のための要素を分解し、「どの課題を解決すれば目標を達成できるのか?」を明確にすることです。

解決できる実現性の高い課題まで細分化することで、自然と目標を達成する能力も高まります。

 

つい目標を達成するために必要なことは全てやる!圧倒的な行動量で解決!と考えてしまいがちですが、リソースを考えずに行動量だけを求めてくる人に、周囲はついてくるでしょうか?

むしろ周囲の反感を買ってしまいますよね。

極端に言ってしまえば、目標を達成するために必要なことを洗い出し、行動量でカバーすることは誰にでもできてしまうことです。

それではリーダーシップを発揮することができません。

 

ぜひ、課題解決能力を伸ばし、周囲のやる気を引き出すような目標達成のやり方を実践してみて下さい。

課題解決能力を伸ばすには、下記の「イシューからはじめよ」がおすすめです。

有名な書籍ですので、すでに読んだことがある人もいるかもしれませんね。

イシューからはじめよ

 

以上、リーダーシップを鍛える3つの方法について解説をしました。

リーダーシップ研修

リーダーシップの定義は、社員の立場や環境によって、求められるリーダーシップは変わります。

そこで以下では、3段階に分けたリーダーシップ研修について解説します。

  1. 若手社員向けリーダーシップ研修
  2. 中堅社員向けリーダーシップ研修
  3. 管理職向けリーダーシップ研修

1.若手社員向けリーダーシップ研修

若手社員向けのリーダーシップ研修で重要になるのは、組織に貢献できる成果を出すためのマインドセットと能力です。

ですので前述で紹介した9つの能力の内、「自覚」「計画立案能力」「目標管理能力」「顧客満足能力」が特に求められます。

若手社員の中でも自身の業務で突き抜けた成果を上げるには、これらの能力を発揮してリーダーシップをとることが必要になります。

若手社員のキャリア形成にもつながる研修になるよう心がけたいですね。

2.中堅社員向けリーダーシップ研修

中堅社員向けのリーダーシップ研修では、成果に繋がる具体的行動を提案しながら周囲を巻き込める人材になることを目標とします。

現場のエンジン的な役割を果たす中堅社員のポジションでは、9つの能力の内「課題認識能力」「計画立案能力」に加えて「折衝力」「組織運営能力」が必要です。

自分自身が動くのではなく、部下や周囲のメンバーへの動機付けや目標設定が含まれてくるのが、中堅社員層のリーダーシップ研修になります。

3.管理職向けリーダーシップ研修

管理職向けのリーダーシップ研修では、さらにレベルの高い戦略立案や判断力が必要になる為、9つの能力全ての内容を網羅した内容になります。

より経営理念に近いビジョンに触れる機会が多くなる為、部署単位の具体的な目標へ落とし込むことも増えるでしょう。

例えば「残業0」と言うビジョンがあれば、その目標を達成する為に各部署へ業務プロセスの洗い出し指示を行います。

その際に出てくる現場からの反発についても事前に想定しながら、納得できる形で進める力量を持っているのが理想の管理職です。

組織的な戦略立案から個人の動機付けまでを網羅する内容が、管理職向けリーダーシップ研修では大きなテーマになります。

リーダーシップとは まとめ

今回は、リーダーシップについてかなり深掘りして解説をしました。

現在多くの企業が抱える、次世代リーダーの育成、組織づくり、組織マネジメントなどの課題を解決できるかどうかは、リーダーシップを発揮できる社員をいかに増やせるかにかかっています。

当事者意識を持ち、チームメンバーと適切なコミュニケーションを取り、自身が掲げた目標を達成し続け、チームの信頼を獲得していくことが、リーダーシップを発揮するための条件です。

言葉にするだけでも、非常に難しいことを要求していますよね。

だからこそ、経営側も当事者意識を持って、社員と向き合っていく必要があります。

リーダーシップを発揮できるようになることは社員の市場価値を高めることにもつながるはずですので、ぜひ両者が納得する形でリーダーシップを育てる仕組みを作っていっていただければと思います。