中堅社員を立派なリーダーに教育する方法を徹底解説!
会社の成長が鈍化し何から手を付けたら良いのかわからない、と悩んでいる経営者も多いのではありませんか?
実は会社の伸び悩みと中堅社員の伸び悩みが直結していることが多いのです。
中堅社員の中から将来のリーダー候補(管理職候補)は見つかっているでしょうか?
見つかっていないのであれば、教育しなければなりません。
当記事では中堅社員を立派なリーダーに成長させる教育方法をお伝えします。
読めば会社が成長するきっかけが得られます。
ぜひじっくり読んでみてください。
参考記事:リーダーの資質は3つある!適した人材を抜擢し教育する方法
目次
【リーダー教育①】リーダーになるための素質を確認する
残念なことに、誰でもリーダーになれるわけではありません。
経営者として、誰が次世代のリーダーになるか前もって選んでおく必要がありますよね。
素質がない人を教育しても良い結果はでません。
そこでまずは、各社員のリーダーの素質について確認をしてきましょう。
- 言行が一致している
- 人の目線に立てる
- 嫌われ役になれる
言行が一致している
言っていることとやっていることが異なっている人には、誰もついていきたくないものです。
よってリーダーは言行が一致していなければなりません。
リーダーになってから発言の内容がその時々で変わってしまうと現場は大混乱です。
メンバーは何に手を付けてよいかわからなくなり、モチベーションも低下。
リーダーの指示が信じられなくなり、仕事の効率も悪くなってしまいます。
不言実行タイプのリーダーも以前はいましたが、近年では有言実行型がリーダーとして適しているとされています。
背中で語るリーダーよりも、言葉も行動も兼ね備えたリーダーが求められているのです。
人の目線に立てる
自分と異なる境遇の人に共感できる能力がある人のほうがリーダーに適しています。
一人ではプロジェクトを推進できません。
どんなにカリスマ性のあるリーダーが現れたとしても、一人では限界がきてしまうのです。
メンバーから力を借りられるようにするためには、メンバーと同じ目線にたてることが必要です。
人の目線にたてることで共感できますし、共感されます。
メンバーの能力を引き上げるためのアドバイスも、同じ目線に立てればより効果的なものになりますよ。
嫌われ役になれる
部下に共感して同じ目線にたって共感することも大事ですが、リーダーとしてあえて厳しくしなければならないこともあります。
叱咤激励ができるタイプの人でなければ、リーダーとして成功しにくいのです。
ただ感情に任せた嫌われ役はNGです。
しっかりと説明できる力があり、その代わりにできた時にはしっかりと褒められる能力も兼ね備えていなければなりません。
マイナス面の指摘だけでは人はついてきませんよ。
リーダーとしての素質を確認した後は、スキルについて確認しましょう。
【リーダー教育②】リーダーに必要なスキルを理解させる
リーダーとして活躍するためにはいくつかの大事なスキルがあります。
つまり、リーダーを教育する際に身につけてもらうべきスキルです。
スキルを身につける前に、まずは必要なスキルを自覚させることに力を入れましょう。
こちらではリーダーに必須とされるスキルを3つ紹介します。
- 対応力・応用力
- 人を動かす力
- 広い視野
対応力・応用力
リーダーには様々な変化に対応する力が求められます。
不確実な要素に対応しなければならないこともあり、方針変更を決断してメンバーに伝えなければなりません。
前の考えに固執して対応できなかったり応用できなかったりするのは、リーダーとしては失格です。
状況に合わせた対応ができるようになることがリーダーには必要なのです。
プレイヤーとしての対応力や応用力はもちろんですが、リーダーとしても様々な状況に対応できるようにならなければなりません。
人を動かす力
リーダーにはプレイヤーとしての能力だけではなく、仕事のアサインであるとか進捗状況のマネジメントが求められています。
つまり自分で動くというだけではなく、人を動かしてプロジェクトを推進しなければなりません。
メンバーとの信頼関係を構築するためにコミュニケーション能力を高める必要もあります。
なぜ今その仕事をしなければならないのかを説明する力も求められます。
リーダーはチームの中核であり、人を動かす力がなければつとまらないのです。
広い視野
リーダーの仕事の一つに「チームの課題を見つける」というものがあります。
より効率的により高い成果を上げるためには何が必要なのかをリーダーは考えなければなりません。
プレーヤーとして自分の仕事だけに没頭していては、チームの課題も見つかりません。
チームの課題がなんとなく見えたとしても、視野が広くなけばどう対処したら良いのかもわからないものです。
課題をクリアするためのプロセスをより明確化するためにも「広い視野」はリーダーにとって極めて重要なスキルです。
【リーダー教育③】リーダーに必要な研修を行う
次に、中堅社員にリーダーになってもらうために行ってほしい研修を3つ紹介します。
理想は自然と社員にリーダーとして育ってもらうことでしょうが、そんなに都合良くいくものではありません。
こちらではリーダー教育にかかわる研修を紹介するので参考にしてください。
- 中堅社員研修
- リーダーシップ研修
- 管理職研修
中堅社員研修
中堅社員として持っておきたいスキルを学ぶための研修ですが、リーダーになるためのスキルにも大きく関わってきます。
中堅社員は若手社員と管理職の間にあり、調整役に回ることも少なくありません。
中堅社員研修はリーダーとしての基本的なスキルを学ぶ研修となるわけです。
中堅社員研修に関しては、なるべく一定の実務を経験した社員全員に受けさせましょう。
中堅社員研修の結果を見て、将来のリーダーを選抜するのがおすすめです。
リーダーシップ研修
リーダーシップとは何か?を徹底的に学ぶ研修です。
リーダーになるための能力の底上げを狙ったものであり、リーダーに抜擢される前の社員にぜひ受けさせておきたいところ。
主な研修内容ですが、状況認識能力を高める方法、対人関係能力を高める方法、業務に関わる専門知識や技術を高める方法を学びます。
課題に対する解決能力を高められるようになることを目的にして実施されるものです。
部下に対して納得できる具体案の立案力、部下に指示を浸透させる管理手法も勉強します。
コミュニケーション能力の大事さも学べる研修です。
管理職研修
管理職としてのスキルを学ぶ研修です。
つまりマネジメント能力を高めるための勉強を実施します。
将来的に幹部になってほしい社員に受けさせたいところ。
管理職研修ではチームメンバーの育成方法やチームマネジメント、さらには目標達成のためには何が必要なのかを学習します。
管理職になると企業や各部門の課題解決の問題に対応しなければなりません。
管理職研修は、対応力や応用力を高める研修でもあるのです。
【リーダー教育④】弱いリーダーが強いチームを作る?
リーダーとは強くあるべき、といった認識がいまだに強いと思います。
結果、強いリーダーに教育しようと模索し、失敗する企業が多いです。
必ずしも強いリーダーで強い組織が生まれるわけではありません。
こちらでは弱いリーダーでもチームを育てられる理由をお伝えします。
- 弱みを見せることで共感される
- 変化に素直に対応できる
- チーム力の底上げができる
弱みを見せることで共感される
何でもできる強いリーダーは、返ってメンバーのモチベーションを下げる可能性があります。
社員に「自分たちには真似できない」と思わせてしまい、やる気を削いでしまうことに。
一方で弱みを見せられるリーダーであると、逆にチームワークが高まることがわかっています。
最近では、フォロワーシップという言葉も浸透してきましたね。
リーダーが正直に自分の欠点を明らかにすることで、チーム全体に支え合う機運が高まります。
もちろんリーダーにカリスマ性があっても問題はありません。
つまりメンバーに弱みを見せられるかが重要なのです。
やせ我慢をして弱みを見せないような偽の強いリーダーではチームはまとまりません。
変化に素直に対応できる
弱いリーダーには過去の成功に固執する事はありません。
状況に沿った正しい判断ができる可能性が高いわけです。
一方で強いリーダーにはこれまでの輝かしい実績があります。
「あの時はこうやって成功したから、今回もこの方法で行く」と決め込んでしまい、流れに沿った判断ができません。
強いリーダーは企業の変化への対応や成長の邪魔になることもしばしば。
謙虚さもあり柔軟性もあるからこそ、弱いリーダーがいま注目されているのです
チーム力の底上げができる
弱いリーダーはメンバーに仕事を任せる傾向にあります。
放任するといった意味ではなく、仕事をより多くのメンバーに分配する思考を持っているのです。
メンバーは様々な仕事を経験することにより、徐々にスキルが高まりチーム力も向上します。
一方で強いリーダーは自分でも多くの仕事をこなそうとしてしまい、メンバーに業務を分配する意識に欠けています。
つまり強いリーダーのもとではメンバーが成長しにくい、といった特徴があるわけです。
【リーダー教育⑤】リーダーには主に3タイプある
リーダーと一言で言っても様々な種類があります。
こちらでは3つのリーダーのタイプについて解説します。
あなたの会社ではどのようなリーダーを求めているのでしょうか?
- 部下に支えられるリーダー
- ワンマンタイプのリーダー
- 放任タイプのリーダー
部下に支えられるリーダー
業務に対するスキルはあまり高くないものの、人をまとめ上げるのが上手なタイプに多いリーダーです。
部下に寄り添うことを忘れずに、良い面も悪い面も正しく評価してくれます。
チームの失敗は自分の責任と思っており、責任感が強いタイプでもあります。
現在ではこちらのタイプのリーダーが最も良いとされています。
特に大きなプロジェクトになればなるほど、メンバーをまとめる力が必要になります。
つまり大プロジェクトであれば、リーダーとしての個人的な業務スキルは関係なくなるわけです。
ワンマンタイプのリーダー
業務スキルは高いものの、マネジメントに関しては苦手なタイプです。
「俺について来い」といったタイプであり、先頭を切って仕事を行います。
しかしチームをまとめ上げる力には劣っており、社員のモチベーションがなかなか上がりません。
メンバーから「ついていけない」と思われがちです。
プレイヤーとしては優秀かもしれませんが、リーダーにはあまり適していません。
放任タイプのリーダー
仕事に関しては部下に任せて、細かい事は口に出さないタイプです。
自由度が高いチームとなり、驚くほどのチカラを発揮することもあります。
天才型のリーダーと言っても良いですが、フォローにかけるところもあるので大失敗する可能性も。
部下から見ると、「自分に興味を持ってくれない」「仕事に関する説明が少ない」といったこともあり、不満が高まる恐れもあります。
リーダー教育 まとめ
以上、中堅社員を立派なリーダーに教育する方法をお伝えしました。
まずはリーダー候補の社員に対して、リーダーとして必要なスキルを意識させましょう。
日頃から意識して業務することで、自然とリーダーとしての資質が備わっていくこともあります。
ただ自社の力だけでリーダーを育てるのは無理、と思っている経営者も多いでしょう。
会部に研修を委託することも選択肢に一つに入れておくべきです。
中堅社員研修・リーダーシップ研修・管理職研修あたりがおすすめですよ。
中堅社員を立派なリーダーに教育する方法がわかったはずです。
実践できるものから実施してみて、会社を任せられるリーダーを育てましょう。