デジタルマーケティング戦略の重要性から実施方法までをプロが紹介

この記事にたどり着いたという事は「デジタルを活用する事でオンライン上で新規顧客を獲得したいが、やり方がわからないまたは、うまく運用できない」という課題を抱えているのではないでしょうか?

この記事では、「デジタルマーケティングのやり方がわからないので、手をつけていない」という方にも対応した内容となっており、また「実際に運用してがあまり手応えがない」と悩んでいる方にも役立つ情報を紹介しています。

デジタルマーケティングは戦略が命です。この記事で紹介するデジタルマーケティング戦略は、筆者であるITプロパートナーズ デジタルマーケティング部 渡辺が3社以上で経験したノウハウを元に執筆しています。

・デジタルマーケティング戦略とは何か
・なぜデジタルマーケティング戦略を考える必要があるのか
・デジタルマーケティング戦略をどのように実施するのか

といったトピックで、情報が盛りだくさん。必ずやあなたのお役に立てる事を確信しております。それではいきましょう!

デジタルマーケティングの目的

まずはお互いの目線を合わせるために、デジタルマーケティングの目的を一緒に確認しましょう。

あなたが考えるデジタルマーケティングの目的とは一体なんでしょうか?

・デジタルマーケティングで新規顧客を増やしたい
・商品のリブランディングをしたい
・既存顧客の商品に対するエンゲージメント(愛着)を高めたい

など、企業ごとに様々な思惑があるでしょう。

もちろん、上記に挙げた全てが正解です。どれもデジタルマーケティングの目的に即しています。

しかしながらこの記事では「オンライン上で見込み客と繋がり、新規顧客を増やしたい」という目的の達成を目指す方を対象に執筆させて頂きます。

見込み客と繋がった上で新規顧客を増やす事は容易ではありません。

しかしながら、適切なデジタルマーケティング戦略を組み立て実行できれば十分に目的を達成できるでしょう。

※デジタルマーケティングの目的についてもっと深く知りたい方はぜひこちらの記事をご参照ください。

デジタルマーケティング戦略とは

デジタルマーケティング戦略とは、一言で言うと「オンライン(インターネット上)で競合サービスを差し置いて、見込み客と繋がり新規顧客を獲得するためにどう戦っていくのか」という事になります。

少しわかりづらいかと思うので、詳しく説明しますね。

 

オンライン上で見込み客と繋がる

デジタルマーケティング戦略の第一歩として、「競合サービスを差し置いて、オンライン上で見込み客と繋がる」事が非常に重要です。

オンライン上で見込み客と繋がるためには、ペルソナ(顧客となりえる人)を熟考した上で以下の媒体へなんらかの露出(動画・記事コンテンツやクリエイティブなどの作成と出稿)をしなければなりません。

・検索エンジン
・WEBサイト、アプリ
・メール
・SNS(facebook、Instagram、Twitter、LINE)
・youtube

当然、露出だけをすれば良いというものではありません。よりユーザーの目に触れるためには競合サービスの動向をリサーチした上で、媒体ごとのアルゴリズムに順応し高いインプレッション(表示回数)を実現する事が必要なのです。

「どの媒体でどう戦っていくことで、見込み客と繋がれるのか」を考える事は、デジタルマーケティング戦略において欠かせない重要な第一歩です。

 

新規顧客を獲得する

「どの媒体でどう戦っていくのか」を考えられたら、次に考えることは「新規顧客の獲得」です。

広告などで高いインプレッションを出せたとしても、LP(ランディングページ)やECの商品紹介ページのプロモーション(見せ方)が上手くない、または競合サービスの方が魅力的に見えるなんて事だと当然購入には繋がりません。

もちろん、商品自体に魅力が無いため売れない。という事もあるかもしれません。
しかしながら、そんな商品すらも売れるようにするのがデジタルマーケティング戦略だという心構えを持ちましょう。

見込み客を獲得するだけでは足りず、その先の新規顧客を獲得するところまでがデジタルマーケティング戦略で考えるべき重要なポイントなのです。

デジタルマーケティング戦略を深く考える事の重要性

よくあるデジタルマーケティングの失敗例として、「A社はこの戦略でうまくいったから自社でも真似してみよう」という事があります。

もちろん、他社の成功例を真似してみることは決して悪い事ではありません。むしろ、事業モデルやプロダクトの機能単位では真似したことでうまくいくケースも多分にあるでしょう。

しかしながら、デジタルマーケティング戦略においては注意が必要です。

なぜならば、事業モデルやプロダクトとは違い”不確実性が高いことをチームで実行する”からです。当然仕様書の類は存在しません。

当然考慮すべき変数は圧倒的に多くなります。そのため、「他社のデジタルマーケティング戦略をとりあえず真似してみよう」ではまずうまくいかないという事を頭に入れておいてください。

デジタルマーケティング戦略を深く考える事の重要性をさらに理解して頂くため、ある事例を紹介します。

 

デジタルマーケティング戦略は完璧だったのに失敗したA社

A社では、「オンライン上で見込み客と繋がり、新規顧客を増やしたい!」という構想の元、超敏腕デジタルマーケターを採用。自社の中でも優秀な人材を登用し新規デジタルマーケティングチームを発足しました。

敏腕デジタルマーケターは「前職の成功体験を真似すれば成功する!競合も市場も関係ない!」と豪語し、当初は完璧な戦略の元で成功する雰囲気がありました。しかしながら、半年後にはチームが解散しプロジェクトは失敗に終わってしまったのです。

なぜ、完璧な戦略と優秀な人材を持ってしても、半年でチームは解散してしまったのでしょうか?

A社は言わずと知れた営業会社でした。そのため、あらかじめ決められたゴールへ気合いを持って走りきるのは得意であるカルチャーを持ち合わせる一方で、データ分析を元に事業を進めていく事は不得意でした。

ところが、新たに採用した敏腕デジタルマーケターは、データ分析戦略を軸に進めてしまいました。さらに、自身の成功体験に自信があったため、同じ市場にどんなプレイヤーがいて、どんな戦略を実行しているのかについてのリサーチを怠ってしまいました。

一方で、競合他社のデジタルマーケティング担当者は決して、実績のある敏腕デジタルマーケターではありませんでしたが、自社の強みを活かし、謙虚に競合の戦略をリサーチし続け、市場の動向に合わせながら戦略のカスタマイズをし続けました。

その結果、競合他社だけが市場を独占し、A社のデジタルマーケティングチームはうまく機能せず解散に追い込まれたのです。

ここから学べることは、「どんなに完璧な戦略だったとしても、その企業のカルチャーと競合の特徴を市場に合わせてカスタマイズとしなければ失敗してしまう」という事です。

だからこそあらゆる変数を考慮して、他社のデジタルマーケティング戦略は”参考程度に”、自社に合ったデジタルマーケティング戦略を深く考え抜く事は極めて重要なのです。

参考になるデジタルマーケティング戦略一覧

さて、ここまで読み進めて頂いた方であれば
・デジタルマーケティング戦略とはなにか
・デジタルマーケティング戦略の重要性

についてはご理解頂けたのではないでしょうか。

最後に、最も知りたいであろう「デジタルマーケティング戦略をどのように立て、実施するのか」について、実際の事例を交え紹介します。

自社と似ているデジタルマーケティング戦略を真似するのではなく、参考にしながら深く考えるきっかけにしてください。

女性向けスマホアプリを展開する X社

X社は「女性向けに最適なライフスタイルを提案する」というスマホアプリを展開する会社です。

デジタルマーケティング施策を開始した当初から「Instagramに絞ってクリエイティブに最も力を入れる」という戦略の元順調にDL数を伸ばし、今では500万DLを超えるまでに成功を収めました。

競合サービスの中には、芸能人やインフルエンサー等を利用してDL数を伸ばしていこうという戦略を立てていた会社もありました。

しかしながら、彼らはユーザーインタビューを重ねていくにつれて「芸能人やインフルエンサーを活用してしまうと、商品に色がついてしまうので嫌だ」という意見が多いことに気づいたのです。

むしろユーザーは「普通の女性でも輝ける」といったコンセプトに惹かれる事に気づいたため、それに合わせたクリエイティブの作成を徹底したのです。

X社のデジタルマーケティング戦略成功要因は
・徹底したユーザー志向
・1つの媒体に絞り、そこで勝利を勝ち取ったこと
・自社が得意とするデザインスキルでの勝負したこと
にありました。

似たようなビジネスモデルを展開している方はX社の戦略を軸に、ぜひデジタルマーケティング戦略を考えてみてください。

人材紹介サービスを展開する Y社

Y社は、「新たな就労を希望する方へ最適な転職先を紹介する」というサービスを展開する会社です。

デジタルマーケティング施策を開始した当初はFacebook広告でユーザーを獲得するというデジタルマーケティング戦略を展開していましたが、費用対効果が合わないという課題を抱えていました。

転職系のサービスは競合サービスも多く、差別化が難しい領域です。当然どの競合企業もFacebook広告でユーザーを獲得するという戦略を既に実施していました。

あまりにも競合が多かったため、広告のクリエイティブやLP(ランディングページ)で競合サービスと差をつけることができず、埋もれてしまっていたのです。

そこで、デジタルマーケティングの専門家をコンサルタントとして向かい入れ「コンテンツマーケティングを戦略の軸にすべきだ」というアドバイスの元、オウンドメディアやyoutubeに力を入れ始めました。

すると途端に競合サービスとの差別化も実現し、費用対効果も十分に見込めるまでに成長を遂げました。

Y社の成功要因は
・今までのデジタルマーケティング戦略に固執しなかったこと
・デジタルマーケティングのコンサルタントを向かい入れたこと
・競合との差別化にコンテンツマーケティングを選んだこと
にあります。

ECサービスを展開する 株式会社ダブルエー

株式会社ダブルエーは、レディース向けシューズの製造・販売を行っている企業であり、デジタルマーケティングマーケティングの手法としては従来、メールマーケティングを採用してました。


しかしながら、メールマーケティングから実際にECサイトの売上に繋がったのは全体の15%程度に留まっており、よりECサイトからの売上に繋がるようなマーケティング手法を拡充しようということで、デジタルマーケティングに力を入れ始めました。

自社顧客のペルソナ像をより明確にするため、GoogleAnalyticsを用いてユーザー行動の解析を実施しました。

すると、購入者の多くがスマートフォンからECサイトにアクセスしていることが判明したのです。

そこですかさず、スマートフォンユーザーが多く活用するFacebookなどのSNS広告を用いて、より多くのユーザーに認知度を広めるよう広告手法を拡大していきました。

SNS広告を導入した結果は直ぐにあらわれ、1ヶ月間の運用期間でECサイトの売上実績が劇的に伸びました。広告費に対する売り上げは700%を超える数字になったとされています。

「ペルソナを磨き上げ、その生息媒体を探し当てること」を体現した見事な結果だったといえるでしょう。

※その他デジタルマーケティングの成功例についてはこちらの記事をご参照ください。

デジタルマーケティング戦略を自社で取り入れてみよう!

いかがでしたでしょうか。
今回は、デジタルマーケティング戦略について網羅的にご紹介させて頂きました。

デジタルマーケティング戦略とは何か、またなぜデジタルマーケティング戦略を考える必要があるのかを理解する事も非常に重要ですが、最も重要なのはデジタルマーケティング戦略を実行することでしょう。

そんな一歩に貢献できたなら、大変嬉しく思います。

もしデジタルマーケティング戦略についてご相談したいと思われる方はぜひ弊社サービス「ITプロパートナーズ」へご相談ください

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