コンテンツマーケティングの成功事例7選!成功事例から自社戦略を学び成果に繋げよう

こんにちは。ITプロパートナーズでマーケティングを担当している小川です。
この記事では、コンテンツマーケティングの成功事例を7つご紹介します。
コンテンツマーケティングを始める際には、どのような課題が解決できて、どのように導入しているのか、他社の成功事例から学ぶことが成功への近道です。
各企業(サービス)毎に、導入のきっかけや方法・導入結果をご紹介していきますので、ぜひ参考にしていってください。
また、コンテンツマーケティングの戦略について考えたい場合には「プロが教えるコンテンツマーケティング戦略とは?成功事例を元に取り入れよう」の記事で詳しく解説しています。
コンテンツマーケティングの成功事例7選
早速ですが、コンテンツマーケティングの成功事例を確認していきましょう。
それぞれのサービス概要から導入のきっかけ・導入方法・導入結果について解説していきます。
- 成功事例①:SUUMOタウン
- 成功事例②:北欧、暮らしの道具店
- 成功事例③:べイジの日報
- 成功事例④:ニキペディア
- 成功事例⑤:バズ部
- 成功事例⑥:経営ハッカー
- 成功事例⑦:サイボウズ式
成功事例①:SUUMOタウン
SUUMOタウンとは、不動産・住宅に関する総合サイト「SUUMO」を運営するリクルートが提供するオウンドメディアです。
様々なユーザーからの投稿により街のリアルな雰囲気を感じることができる情報共有サイトで、「エモいオウンドメディア」と呼ばれているそうです。
導入のきっかけ
引越しをする前に多くの方が内見を兼ねて下見を行いますが、短い時間では街のリアルな雰囲気を感じ取ることは難しいのが事実です。
実際に引越し先を決めてから、街の雰囲気とのミスマッチを無くすために、よりリアルな情報を集められるサイトを提供したいとの考えからサービスが生まれました。
導入方法
導入方法としては、なるべくユーザー主体で、その街のリアルな雰囲気を感じられるコンテンツ作りを目的として情報共有サイトが作成されました。
実際にその街に住んでいる方、その街が好きな方からの情報が投稿され、読むだけでも面白いと感じるコンテンツにユーザーの力を借りて成長しています。
導入結果
導入結果としては、コンテンツに多くのファンが付き、家を買う・借りるならSUUMOを利用したいと考えるユーザーも増えたそうです。
検索エンジンからの流入以外にも、SNSを通じた流入が多いことでも有名です。
ユーザーとの距離感が近く、多くのファンをコンテンツが生み出したからこそ得られた結果だと言えそうです。
成功事例②:北欧、暮らしの道具店
「北欧、暮らしの道具店」は、株式会社クラシコムが運営するサービスで、コンテンツマーケティングの事例として頻繁に登場するサービスです。
サイト上では、商品を紹介し販売する場としてだけでなく、生活の中のちょっとした「非日常」を楽しんでいただけるようなコンテンツが提供されています。
導入のきっかけ
元々Webサイトへの集客方法に「広告」を利用していた「北欧、暮らしの道具店」ですが、費用を掛けすぎると利益が出ず、かと言って広告費を掛けないと集客できないと言った課題がありました。
高く売れる商品や、安く大量に仕入れて商品を売る戦略も検討されましたが、資金力の問題で実現には至りませんでした。
そこで、マーケティング費を削ることに注力するために、オリジナルコンテンツの作成という案が浮かんだのがきっかけです。
導入方法
コンテンツマーケティングの導入方法として、「まだ買う気がない人をターゲットにする」という手法が用いられました。
既に購入意欲のある人は、大手ECサイトのAmazonや楽天を利用するため、到底太刀打ち出来ないと考え、購入意欲がまだない状態の潜在顧客に目を付けました。
そこで「北欧」という競合のいないキーワードを利用して、自社の世界観を発信することに至ったそうです。
導入結果
導入結果は、「北欧」という競合のいないキーワードが効果的に働き、SEO対策などの必要もそれほど大きくなく、検索流入が増えたそうです。
また、合わせてSNSを利用することにより、ファンの方との結びつきが強化され、サイトを訪問するリピーターの数が徐々に増えていき、売上にも繋がるようになったとのことです。
成功事例③:ベイジの日報
Web制作会社である株式会社ベイジが発信するオウンドメディア「ベイジの日報」では、実際に従業員の日報からピックアップされたコンテンツが公開されています。
Web制作企業への転職を検討している方向けに発信されており、自社のリアルな雰囲気を感じ取ってもらうことが可能です。
導入のきっかけ
導入のきっかけが企業から明示されているわけではありませんが、採用後のミスマッチをなるべく減らして、企業とマッチしそうな人材に応募してもらうことを目的として発信されていると考えられます。
求人広告などでは、把握できない社内の雰囲気を求職者に伝えられることが狙いとして挙げられます。
導入方法
導入方法としては、日々の日報業務の中から、社内守秘情報などがない、Web上に掲載可能な日報を日々更新していく手法が採用されています。
また、各従業員のツイッターアカウントのリンクなども掲載されており、求職者が気軽にコミュニケーションを取りやすい仕組みとなっています。
日報では、企業の良いところばかりをアピールするのではなく、企業内での課題なども包み隠さず発信されているため、社内の雰囲気をリアルに掴みやすくなっているのが特徴です。
導入結果
ベイジの日報では、従業員から社内のリアルな情報が日々発信されているため、採用後のミスマッチが以前に比べて減少していることは間違いないでしょう。
また企業としても、求職者がどういった社内の雰囲気や取り組みに魅力を感じ応募してくれたのかを掴みやすくなるため、今後の採用活動に生かすことも可能となっています。
成功事例④:ニキペディア
ガシー・レンカー・ジャパン株式会社が運営する「ニキペディア」ですが、ニキビに関する基本情報から予防・対策まで幅広くカバーされています。
様々な角度から情報を発信することにより、包括的に顧客層をカバーすることを目指したコンテンツが作成されています。
導入のきっかけ
こちらも明確な導入のきっかけが公表されているわけではありませんが、ニキビケアという競合の多い分野で、独自性を見出すためにコンテンツとして配信し始めたのがきっかけかと思います。
美容ケアは、需要が非常に高いため多くの企業が広告に力を入れている分野です。オリジナリティを出さないと競合に埋もれてしまい、事業として成功させることは難しいため、コンテンツマーケティングは独自性を出す意味でも効果的な手法でした。
導入方法
上述したように、ニキペディアでは、様々な角度からニキビに対する基本情報・予防・対策に関してのコンテンツを配信しています。
何度もWebサイトを訪問するユーザーを増やすことで、信頼感を増幅させ、最終的に成約に繋がるようなコンテンツを作成することを意識したようです。
導入結果
導入結果としては、ニキビケアの方法について調べていたユーザー層も取り込み、顧客増加に繋がるコンテンツに育っていると言えます。
商品をダイレクトに勧めるよりも、発信されたコンテンツに信頼感を覚えてもらってから、企業の商品を勧めるのでは成約率が大きく異なります。
成功事例⑤:バズ部
株式会社ルーシーが運営するWebマーケティング全般のノウハウを発信しているサイトが「バズ部」です。
顧客ニーズに徹底的に答えることを目標として制作されています。
「バズ部」をきっかけに、コンテンツマーケティングのコンサル事業を自社で展開しているのが、何よりも成功の証ですよね。
導入のきっかけ
バズ部をコンテンツマーケティングとして導入したきっかけは、他の企業と同じく、競合に打ち勝つこと、潜在顧客を獲得することが目的でしょう。
さらに株式会社ルーシーでは、コンテンツマーケティングを活用して他企業をサポートすることで、自社の実績として更なる顧客獲得に繋げています。
導入方法
バズ部ではユーザーが「何に価値を感じるのか」「本当は何がしたいのか」「何が好きなのか」「何が嫌いなのか」を明確にした上で、多くの見込み客を取り込めるようなコンテンツ制作を行いました。
そして自社で成功したノウハウをクライアント企業に応用することで、クライアントにも大きな成果を挙げてもらえるようサポートしています。
導入結果
バズ部では、自社のコンテンツマーケティングとしてWebマーケティングのノウハウを提供することで、様々な企業や個人からの信頼を獲得しました。
その結果、コンサルタント的な立場でのコンテンツマーケティング事業に拡充し、自社で培ったノウハウを活かしながらクライアント企業をサポートすることで、より大きな収益へと繋げています。
成功事例⑥:経営ハッカー
クラウド会計ソフトでお馴染みのFreee株式会社が提供するオウンドメディアが「経営ハッカー」です。
中小企業や個人事業主を主なターゲットとして、経営のお金に関する情報を幅広く取り扱っています。
導入のきっかけ
従来では、お金に関する分野については、企業の専門家または外部の専門家に頼って管理してもらう方法が一般的でした。
しかし、中小企業や個人事業主が増えている昨今、専門家に頼むお金を節約したいと考える事業者が多いのも事実です。
こう言った方を対象に、会計に関する情報の発信からfreeeのクラウド会計ソフト利用へつなげることを目的として運営されています。
導入方法
経営ハッカーでのコンテンツマーケティング導入方法としては、なるべく幅広い会計・お金関係の情報を発信することで、会計に関する問題が実際に起こった際、freeeの存在を思い出してもらうことを目的として発信されています。
実際、すぐには会計ソフトが必要のない方であっても、事業を行っている以上、会計処理は切り離せない存在ですので、潜在顧客へのアプローチを狙ってのコンテンツ配信です。
導入結果
freeeでは、コンテンツマーケティングからの新規顧客獲得と長期的な信頼関係構築に成功しており、収益の増加に繋がっています。
また、クラウド会計ソフトのfreeeが初心者でも利用しやすいことから、実際にソフトを利用してファンになった方からの口コミなどで、さらに利用者を増加させることにも繋がっています。
成功事例⑦:サイボウズ式
サイボウズ式は、名前の通りサイボウズ株式会社が提供するオウンドメディアです。
働き方やマネジメント関連情報など、ビジネスにおける様々な分野の情報を発信しています。
導入のきっかけ
サイボウズではメイン事業としてグループウェアを提供していますが、従来の営業手法では市場の頭打ち感に危機感を覚え、コンテンツマーケティングに着手するようになったそうです。
導入方法
サイボウズの特徴でもある「チームワーク」「働き方」を主軸として、事業に関わる様々な情報を発信することで、幅広い潜在顧客に認知されるようなコンテンツの発信を心掛けているようです。
また他企業とのコラボによる話題性作りなどにも積極的にチャレンジしています。
導入結果
サイボウズのコンセプトと働き方に関するトレンドをうまく組み合わせることで、ユーザーにうまく商品の訴求が出来ているようです。
潜在顧客へのアプローチを自然と行うことで、成約率向上に繋がっているようですね。
コンテンツマーケティングの成功事例は、あくまで参考に
ここまでで、7つのコンテンツマーケティングの事例をご紹介してきました。
しかし、上述した企業の事例をそのままコピーしても自社で成功することには繋がりません。
コンテンツマーケティングで成功を収めるためには、しっかりとした戦略が大切です。
そこで最後に、簡単にですがコンテンツマーケティングの戦略についてお伝えします。
自社のマーケティング課題を洗い出す
貴社のビジネスに、コンテンツマーケティングは本当に必要でしょうか?
まずは自社のマーケティングにおける課題を洗い出し、課題解決に最適な手法を選択することが大切です。
マーケティングの全体像については、「0から始めるデジタルマーケティング施策【16の手法を20,319字で徹底解説】」の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
自社の課題がどの企業と類似しているかを確認する
自社の課題を洗い出し、コンテンツマーケティングに挑戦してみようと決まれば、上述したような企業から類似する事例を確認してみてください。
上述した事例に挙げた企業は一部であり、他にも多くの企業がコンテンツマーケティングに挑戦しています。
まずは同じ業界の企業からリサーチを行い、どんな企業のコンテンツマーケティング手法なら応用できそうかを検討してみましょう。
コンテンツマーケティングの戦略を立て、実行する
最後に、コンテンツマーケティングの戦略について考えていきます。
戦略については「プロが教えるコンテンツマーケティング戦略とは?成功事例を元に取り入れよう」の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
コンテンツマーケティングを成功させるためには、専任を置く
戦略を固め実行に移す場合には、ぜひ社内に専任の担当を置くことをオススメします。
コンテンツマーケティングは、片手間で成功できるほど簡単なものではありません。
また長期的に投資する施策にもなるため、中途半端に力を入れて成果が出ない、ということは避けたいです。
まずは外部のプロフェッショナルに参画いただくことで、戦略設計の部分からお任せするという方法もオススメです。
「外部のプロフェッショナル+社内の専任担当」という体制で取り組むことができれば、最終的に社内にコンテンツマーケティングのノウハウを残すこともできます。
もしも外部のプロフェッショナルを検討される場合には、ぜひITプロパートナーズにご相談ください。
ITプロパートナーズでは、プロフェッショナルを週2日からご紹介しています。