プロが教えるコンテンツマーケティング戦略とは?成功事例を元に取り入れよう

こんにちは。ITプロパートナーズでマーケティングを担当している小川です。
今回は、コンテンツマーケティングの戦略について解説していきます。
コンテンツマーケティング戦略を理解し、新規顧客の獲得につなげてもらうことを目的に解説をします。
「コンテンツマーケティング戦略には様々な効果がある。一石二鳥です!」といった一般的な主張はしません。
ぜひ最後までご一読ください。
目次
コンテンツマーケティングの目的
改めて、コンテンツマーケティングの目的は「新規顧客の獲得」です。
また今回は、デジタルマーケティングの文脈の中でどのようにコンテンツマーケティングを活用するか?に重点を置くため、「オンライン上での新規顧客の獲得」を目的として解説をします。
そのため、もしも「既存顧客のエンゲージメントを高めたい」と思われている方にとっては少しズレた内容になる可能性があるのでご注意ください。
デジタルマーケティングについては、「0から始めるデジタルマーケティング施策【16の手法を20,319字で徹底解説】」の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
コンテンツマーケティング戦略とは
上記の目的に沿ってコンテンツマーケティング戦略を定義すると、
「オンライン上で見込み客と繋がり新規顧客を獲得するために”どんなコンテンツを武器”に競合サービスと戦っていくのか」という事になります。
前提として、コンテンツマーケティングはデジタルマーケティング施策の中に含まれると考えているため、「デジタルマーケティング戦略の重要性から実施方法までをプロが紹介」の記事を読んでいただくと、より理解が深まるかと思います。
そもそも”コンテンツ”とはなにか
コンテンツとは、「見込み客が知りたい情報を顧客目線で発信するメッセージ」です。
もちろん、世の中には色々なコンテンツの定義がありますので、今回はあくまでコンテンツマーケティングという文脈の中での定義となります。
例えば、企業が「自社の商品・サービスを売るためのメッセージ」をSNS広告等で発信する場合。一見コンテンツマーケティングの手法にも見えますが、これはあくまで企業目線で伝えたいメッセージであり、決して顧客目線ではありません。
コンテンツマーケティングにおいては、あくまで顧客目線で発信するメッセージを”コンテンツ”として定義しています。
そのため、「顧客目線でのメッセージに限定される中で、どのように企業側が求める成果につなげるのか?」が、コンテンツマーケティングを実践する上での重要課題になります。
オンライン上でどんなコンテンツを武器にどう戦うか
コンテンツを用いてオンライン上で見込み客と繋がるためには、見込み客が“どんな事に困っていて、どんな情報を知りたいのか”を熟考した上で以下の媒体へなんらかのコンテンツを発信しなければなりません。
下記が、デジタルマーケティング施策における主要な5媒体となっており、コンテンツマーケティングにおいても同様に重要な媒体となります。
・検索エンジン
・WEBサイト、アプリ
・メール
・SNS(facebook、Instagram、Twitter、LINE)
・youtube
上記の媒体との相性を考慮した上で、“どんなコンテンツを提供すれば見込み客は満足してくれるのか”を考えることがコンテンツマーケティング戦略の根幹です。
コンテンツマーケティング戦略の重要性
改めて、コンテンツマーケティングを実施する上でなぜ戦略が重要なのかについて、お伝えします。
結論からお伝えすると、「競合プレイヤーが存在するから」です。
例えばサッカーようなスポーツを想像した時に、あなたが圧倒的に強く敵がいないのであれば、あなたがNO1ですので戦略は必要ありませんよね。しかし、実際には自分たちよりも強い競合チームがいることがほとんど。
もしも相手が自分達よりもはるかに強い場合には、よりディフェンスを強化して”隙を見せたワンチャンス”に勝負を掛けるでしょうし、逆に自分達よりも相手チームが弱い場合には、よりオフェンスを強化して差を開かせるのではないでしょうか?
また、自分たちの特徴(長身のストライカーを活かす。足の速いサイドアタッカーを活かす。守備の強さを活かしカウンターを狙うなど)に合わせてもカスタマイズが必要です。
このように、コンテンツマーケティングを成功させる上でも、自社の特徴、市場にいる競合プレイヤーとの相性などを踏まえてカスタマイズしていくことが重要になります。
貴社では、自社の特徴、市場にいる競合プレイヤーを把握した上でどのようにコンテンツマーケティングを実践していくのか、その戦略を具体化できていますでしょうか?
もしも戦略を決めないまま施策を進めようとされていた場合は、今一度立ち止まって考えてみることをお勧めします。
参考になるコンテンツマーケティング戦略一覧
ここまで、
・コンテンツマーケティング戦略とはなにか
・コンテンツマーケティング戦略の重要性
について解説しました。
最後に「コンテンツマーケティング戦略をどのように立て、実施するのか」について、実際の事例を交え紹介します。
コンテンツマーケティング戦略とはどういうものか、イメージを掴んでいただければと思います。
個人向け確定申告簡単アプリを展開する X社
X社は「個人事業主・フリーランスの方が確定申告を簡単におこなえるよう手助けをする」というWebアプリを展開する会社です。
コンテンツマーケティング施策を開始した当初から、「従来の確定申告をおこなう際につまづいてしまうポイントの手順を記事コンテンツで詳しく紹介する事に最も力を入れる」という戦略の元順調に契約数を伸ばし、創業から3年で10億円以上の売り上げを達成するまでの企業へと成長を遂げました。
競合サービスの中には、テレビCM等を利用してサービスの契約数を伸ばしていこうという戦略を立てていた会社もありました。
しかしながらX社では、担当者がユーザーインタビューを重ねていくにつれて「確定申告の時期に自ら手を動かす事で初めてユーザーが課題を実感する」という気づきを得たのです。
また、同時に確定申告の情報をキャッチアップする見込み客の多くが、Google検索を用いている事にも気づきました。
そのため実際に課題を持ったユーザーがGoogleで検索をし、記事コンテンツで解決策調べていく中で「めんどくさい・わからない」となった瞬間に自社サービスを契約してもらう戦略を立てたのです。
X社のコンテンツマーケティング戦略成功要因は、徹底的な顧客目線と市場分析にありました。
似たようなビジネスモデルを展開している方はX社の戦略を軸に、ぜひコンテンツマーケティング戦略を考えてみてください。
家具や生活用品のECサイトを運営する Y社
Y社は「今の暮らしをより良くするための家具や生活用品をECサイトで販売する」会社です。
当初はSNS広告を利用して「自社の強み」をアピールしながら見込み客を獲得、ECサイトの売り上げに繋げていました。
しかしながら、自社の強みをアピールするだけでは思った以上に集客には繋がらず、広告での費用対効果が合わないという課題に直面。
そこで、ユーザーが実際に家具や生活用品を購入する際、どんな事に悩んでいて何を実現したいのかを徹底的に調べ上げました。
その結果、ユーザーが求めている情報は「実際にどんな風にその家具や生活用品は使えるのか」といった具体的な利用方法だった事がわかりました。
そこで具体的な使い方をレクチャーした15秒動画をSNS広告で発信するコンテンツマーケティング戦略を立てたのです。
最終的にECサイトの売り上げは飛躍的に伸び、コンテンツマーケティングで成功を納めたのです。
X社のコンテンツマーケティング戦略成功要因もまた、徹底的な顧客目線にありました。
これらの実例からわかる通り、コンテンツマーケティングでは「ユーザーが知りたい情報は何か」といった徹底的な顧客目線で戦略を立てる事が重要なのです。
※ コンテンツマーケティングの成功事例をもっと見たいと思われる方はコンテンツマーケティングの成功事例7選!成功事例から自社戦略を学び成果に繋げようを参考にしてみてください。
コンテンツマーケティング戦略を立てて施策を実施するために
いかがでしたでしょうか?
今回はコンテンツマーケティングの戦略を各社の成功事例を元に紹介させて頂きました。
戦略を立てるためには、自社のビジネスを理解していることとコンテンツマーケティングの知見を持っていることが両立されている必要があります。
もしも自社でも戦略を立てた上でコンテンツマーケティングに取り組みたいと考えられている場合は、ぜひ「ITプロパートナーズ」にご相談ください。プロを活用してコンテンツマーケティングを実施するためのサポートをさせていただきます。